今作『ニッポンの唄〜喜びのうた〜』は、昨年5月にリリースされた『ニッポンのうた〜あいのうた〜』に続く、シリーズ第2弾。
オープニング「南十字星 〜ニッポンの唄 浜比嘉〜」は、琉球神話でも知られる浜比嘉島(沖縄県)を舞台に、胸の奥の想いを南十字星に託したラヴソング。続く「犀川 〜ニッポンの唄 金沢〜」は、金沢市(石川県)の桜の名所・犀川の桜橋の風景を織り込んだ、卒業生に贈る応援歌。「卒業恋歌〜ソメイヨシノ〜 〜ニッポンの唄 知覧〜」の舞台・知覧(鹿児島県)は、特攻隊基地があった街。命を懸けて未来を切り開いてくれた、かつての青年達に想いを馳せる胸を打つナンバーだ。
中盤はハッピーなナンバーが続く。「GOOD DAY 〜ニッポンの唄 山梨〜」は、葡萄畑やアルプスなど山梨県の風景に、募る恋心を重ねた“中距離恋愛ソング”。「踊らにゃ損々 〜ニッポンの唄 徳島〜」では、お馴染みの♪踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損々〜のフレースも織り込み、超ポジティヴな応援歌を披露。さくらんぼの季節に恋をした少年期を振り返る甘酸っぱいラヴソング「桜ん坊の季節 〜ニッポンの唄 山形〜」では胸がキュンとなり、浜松生まれのお婆ちゃんへの想いを綴った望郷ソング「茶畑の小さいプロペラ 〜ニッポンの唄 静岡〜」は、とても温かい気持ちにしてくれる。
彼岸花で覆われた柳川(山口県・防府市)の景色が浮かぶ「好きだから許せなかった 〜ニッポンの唄 防府〜」も印象的。彼岸花を“悲願花”と置き換た、狂わしいラヴソングだ。一転して、「相愛回想 〜ニッポンの唄 京都〜」は、鴨川・四条町・河原町…京都の街を歩く二人を描いたラヴソング。
「大自然〜心〜 〜ニッポンの唄 小淵沢〜」は、19時代の楽曲のリメイク。“会いに行く”を“愛に行く”と置き換えるなど、歌詞もリライト。雄大な自然に囲まれた、すがすがしい気分が伝ってくるナンバーだ。「愛を知る為の愛 〜ニッポンの唄 愛知〜」は、愛知県にまつわる思い出を綴りながら、みんなで手を繋ごうと歌う応援歌。そして、ラストの「握手〜50000キロのメッセージ〜 〜ニッポンの唄 日本〜」は、50,000キロに及ぶこれまでの旅を振り返り、みんなへの感謝を綴ったメモリアル・ソングだ。
実際にその地に立ち、目で見て心で感じて書かれた数々の“ニッポンの唄”。これからも“ニッポンの唄”作りをライフワークにしたいと言う岡平健治。今年も5月中旬から、新たな自走ツアー“岡平健治ソロ35都道府県38公演弾語り自走ツアー2012〜ニッポンの唄〜”が始まる。