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FUNKY MONKEY BABYS テレビ朝日系ドラマ“アスコーマーチ”主題歌と 資生堂“SEA BREEZE”CMソングの両A面シングル! ニュー・シングル 「それでも信じてる/ラブレター」6/8リリース!
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「それでも信じてる/ラブレター」

シングル 発売:2011.06.08 ドリーミュージック・
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収 録 曲
01.それでも信じてる PV視聴 (期間限定full ver.)
02.ラブレター PV視聴 (期間限定full ver.)
03.それでも信じてる(inst)
04.ラブレター(inst) コメントもどんどん投稿しちゃおう!
Official Web Site
テレビ朝日系ドラマ“アスコーマーチ”主題歌「それでも信じてる」と、資生堂“SEA BREEZE”CMソング「ラブレター」を収録した両A面シングルを6/8にリリースするFUNKY MONKEY BABYS。
学園ドラマの主題歌として、当初は“青春”をテーマとした力強い応援歌をイメージしていたが、東日本大震災を経て、大きく気持ちが変化。今歌いたい歌、届けたい歌は、力強く人を励ますものではなくて、心が寄り添うような優しい歌なんだと気づき、トラックも歌詞も一新。苦悩の中から生まれた「それでも信じてる」。何があっても希望を捨てない。祈り、願い、信じ続けるんだというメッセージが心強い感動的なナンバーだ。
メンバー3人を迎えてのロングインタビュー。渾身の1作「それでも信じてる/ラブレター」について、じっくり聞かせていただきました!

最初は、もっとテンポの速い力強い楽曲を作るつもりだったんです。でも、震災を体験して気持ちが大きく変化。今は、心が寄り添うような優しい歌を歌いたい。

FUNKY MONKEY BABYS──新曲「それでも信じてる」は、ドラマ“アスコーマーチ”(テレビ朝日系)主題歌として4月からオンエア中ですが、元々は、全く異なる楽曲を準備されていたそうですね?
ファンキー加藤:最初は、もっとテンポが速くて、“頑張れ!”と大きな声で励ますような力強い楽曲を作るつもりで準備していたんです。それが、ちょうど制作中に、東日本大震災があって、震災後に制作を再開した時に、力強く人を励ます曲というのが、どうにも自分達の中でしっくり行かなくなっていた。僕ら3人ともすごく悩んだんですよね。そしたら、今回のプロデューサーのYAMAGIMANさんも“僕も今すごく悩んでいる”と。それで“もう1曲できたんだけど、デモを聴いて貰える?”って。そう言われて聴いたのが「それでも信じてる」の原型になるトラックだったんです。聴いた瞬間に、悩みが一気に解決した気がしましたね。見えたんですよ。僕らが今歌いたい歌、届けたい歌は、力強く人を励ますものではなくて、心が寄り添うような優しい歌だったんだって。そこで、180度シフトして作ったのがこの曲なんです。
──当初は、全く異なるイメージだった?
モン吉:ドラマ主題歌として、ロック調の曲というイメージで作っていました。
──それは、震災前?
モン吉:前ですね。それで、震災後もその方向で再開したんですけど、どうしても、そういう気持ちになれなくて。
ファンキー加藤:僕ら自身も、福島で地震に遭い、精神的に大きな変化があって。震災の影響というのを歌に反映させるのはどうかとも思ったんですけど、逆に、今のリアルな心情、気持ちを表現できるのも、ミュージシャンならではの事かなとも思って。
──3月11日の地震発生時は、新幹線の中にいらしたそうですね?
ファンキー加藤:福島県の中学校で卒業式ライヴをやって、その帰りだったんです。
モン吉:スピードが急に落ちて、“なんで?なんで?”と思っているうちに、カタカタカタって車両がすごく揺れ始めて。
ファンキー加藤:新幹線が止まって、いきなり車内の電気が全部消えて…。
──そういう経験も影響している?
ファンキー加藤:地震そのものよりも、その後の経験が大きいですね。新幹線の中に11時間くらい閉じ込められて、救出された後に、近くのホテルが緊急避難所となっていたんですけど、そこで、おにぎりをいただいたんです。いわゆる“炊き出し”ってやつですよね。そのおにぎりが印象深くて。それまでは、そういう光景をニュースで見ても、心を痛めながらも、どこか遠い話だったんですけど、実際、そういう立場になって、とても感じるものがありましたね。人が支えてくれる心強さ。おにぎり1つでも、本当に心強く感じたんですよね。

何も言わずに肩を並べて、同じ空と大地をただ一緒に見る。それだけでいい。それでも、ぬくもりは、ちゃんと伝わるはず。そんな風景、世界観を歌詞にしていきました。

──歌詞も、元々イメージしていたもの、準備していたものから、変わりましたか?
ファンキー加藤:大きく変わりましたね。最初の曲は、とにかく元気で、ひたすら前向きに頑張っていこう!という歌詞でした。学園ドラマの主題歌ですからね。正に“青春”というテーマで書いていました。
──今回の歌詞は、どんな所から言葉が生まれてきたのでしょうか?
ファンキー加藤:頭の中に浮かんだ映像があるんです。人が一人でポツンと立っていて大地と空を見ている。その背中を僕らは見ている。そして、僕らは今、彼に何をしてあげられるのか、それを考えている。当初の曲は、その人に向かって“頑張れ!”と、強く背中を押してあげるようなイメージだったんですけど、今は、そうじゃないな、と。歌いたい事、みんなに聴いてほしいと思う事は、そんなんじゃないなって。その人の隣に立って、何も言わずに肩を並べて、同じ空と大地をただ一緒に見る。それでいいんじゃないかって。それでも、隣にいる僕達のぬくもりは、ちゃんと伝わるはずだって。そういうイメージから、その風景、世界観を歌詞にしていきました。
──歌詞を書かれたのはいつ頃?
モン吉:震災の1週間後くらいですね。
──少しは落ち着いて来たけれど、それでも、まだ“震災直後”という時ですね。
ファンキー加藤:そうですね。僕ら自身も、音楽の力というものを疑い始めてましたからね。本当に無力だなって。
──そういう状態から、抜け出せたのは何かキッカケが?
ファンキー加藤:地震から、ちょうど1週間後に“ミュージック・ステーション”の生放送があったんです。その時点では、まだ、色々なことが不謹慎とか自粛とか強く言われている時で、僕ら自身にも、共演者にも、スタッフにもみんな躊躇があったと思うんですよね。そんな中で、僕らが一番手だったんです。ためらう気持ちもありましたけど、でも、本当に心を込めて歌ったんです。そしたら、それを観てくれた全国の方が“勇気づけられた”と言ってくれて、被災地からも、そういう声が聞こえてきて。日本中に深い爪痕が残っている中で、そう言って貰えて、僕ら自身が見失いそうになっていた音楽の力を、もう一度信じようって、強く思ったんですね。歌詞を書き始めたのは、その後からです。

“それでも”という言葉は、絶望の淵から希望を見出す言葉。何があっても、とにかく信じる、願う、それしかない時ってあると思うんです。

──“それでも”という言葉が、より深いものを感じさせますね。
モン吉:そうですよね。一度、絶望しないと出てこない言葉ですからね。FUNKY MONKEY BABYS
──原発事故の処理がこんなに長引くとも思っていなかったですし、電力不足という事態も予想していなかった。日本の力を信じると言いながらも、どこかで、今度ばかりはダメなんじゃないかと思ってしまう所があったと思うんですよ。そんな時に「それでも信じてる」と言われて、そうだ、やっぱり信じようと思ったんですよね。“それでも”という言葉は本当に深いな、と。
ファンキー加藤:今回の歌詞は、川村結花さんと一緒に作ったんですけど、明確な答え、正解みたいなものは全く示していない歌詞なんですよね。何があっても、とにかく信じる、願う、それしかない時ってあると思うんです。本当に、ただひたすら願う、祈るしかないですからね。
──歌詞の中に♪不安に押しつぶされた時、何を思う?〜という問いかけがありますが、正しく、いま、日本中がそんな気持ちだと思うのですが?
DJケミカル:僕は、今回の地震を経験して、徹底的に悩んで、もがきましたね。取り乱すくらいまで自分をとことん追いつめて考えて、悩みました。そこまで徹底的に考えると、自分自身で答えが見つからなかったとしても、周囲の人のポジティヴな考え方とかが入ってきた時に、それに向かっていくエネルギーみたいなものが湧いてくるようになる。そんな気がしますね。
──ラップなしの作風というのは、最初からのイメージ?
モン吉:最後の最後まで、ラップというのは考えていたんですよ。でも、曲作りが進むうちに、Aメロにもメロディーがついて、そこに歌詞がうまく乗ってきたので、今回は、ラップヴァースはなしで歌だけでいってみようかって。
ファンキー加藤:それがものすごく良い作用を生んだんじゃないかと思いますね。
──ヴォーカルという点ではいかがですか?
ファンキー加藤:魂と言うか、本当に気持ちを込めやすかったですね。歌いやすいメロディーラインになったし、いま歌いたい事をちゃんと歌えた、心からそう思います。

広い意味での“応援歌”。ドラマ“アスコーマーチ”とも合っていると思います。見守ってくれる人、支えてくれる人、応援してくれる人がいるから力が出るんですよね。

──ドラマ“アスコーマーチ”主題歌としては、どんな風に捉えてますか?
ファンキー加藤:工業高校に入学した女の子が主人公なんですけど、クラスに女子1人という環境の中で、淋しさや孤独を感じながらも、その中で、人の優しさに触れ、ぬくもりに触れ、自分を成長させていくという物語なんですよね。やっぱり、人と人の関わりというのがテーマで、楽曲のテーマとも共通すると思います。生きていく上での普遍的なもの。人と人が交わり、支え合う事で生まれるパワーみたいなもの。軸となっているのは、そこですね。
──広い意味での“応援歌”と言えますね。“応援”というのは不思議なものですよね。マラソンでも沿道の声援があったから走れたとか、サッカーでもホームとアウェイでは全く違ったり。物理的には何も変わらないのに、応援して貰うと何かが出るんですよね、きっと。
ファンキー加藤:僕らは、それをステージ上で感じるんですよ。お客さんの力というのを。決して、ひとりでは生まれないパワー。もう、会場が揺れますからね。大きなホールを揺らすほどの力を人間は持っているんだなって。その想いが1つに重なった時なんて言うのは、すごいですよ。
モン吉:例えば、僕ら3人だけで、ステージと同じ事を再現してみろと言われても無理ですからね。絶対にできない。2時間半くらい動きっぱなしで、歌を歌ってろと言われても、お客さんナシだったら、絶対にできないですよ。
ファンキー加藤:見守ってくれる人がいて、支えてくれる人がいて、応援してくれる人がいるから力が出るんですよね。それが本来の力なのか、秘めたる力なのかはわからないですけど。

スタジオ・ミュージシャンの方々も、“何かしたい”という湧きあがってくる想いを演奏にぶつけてくれた。その結果、素晴らしいトラックが生まれたんだと思います。

──サウンド面では、いかがですか?今回は、特にインスト・ヴァージョンが感動的ですね。実に美しいインストゥルメンタル作品だと感じましたが?
モン吉:今回は、そう言っていただく事が多いんですよね。
DJケミカル:プロデューサーのYANAGIMANさんの強い想いとテクニックのたまものだと思います。YANAGIMANさんが、すっごく力を入れているというのは僕らにも伝わって来たし、その気持ちがすごく出ているんだと思います。それこそ、見えない何かが働いたんじゃないでしょうかね。
モン吉:そういうのはあると思いますね。今回は、スタジオ・ミュージシャンの方達も、みんな“何かしたい”と言っていて。
──楽曲に携わった一人一人の“何かしたい”という気持ちが重なって、大きな力となったという事でしょうか?
ファンキー加藤:本当にそうだと思いますね。みんな、何かしたいと思っていたし、音楽の力を信じようと思っていた。スタジオ・ミュージシャンの方々は、人前には出ないんだけど、“何かしたい”という湧きあがってくる想いを演奏にぶつけてくれたんだと思います。その結果、素晴らしいトラックが生まれたんだと思います。

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June 7, 2011
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