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SEAMO  初の“夏うた”「海へいこう」リリース!   大切なのは“続けること”。 SEAMOの生きざまが伝わって来る、ロング・インタビュー!
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「海へいこう」
「海へいこう」

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シングル
発売:2010.08.04
Ariola Japan
BVCL-116
\1,223(税込)
収 録 曲
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01.海へいこう
02.My Style is the Best
03.Continue -Symphony Orchestra Session-
04.海へいこう (Instrumental)
05.My Style is the Best (Instrumental)
06.Continue -Symphony Orchestra Session- (Instrumental)
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カケラバンクオフィシャルサイト
夏の野外ライヴがよく似合うSEAMOなのに、意外な事にこれまで“夏うた”が1曲もなかった。どこかにちょっと苦手意識があったかも…と言うSEAMOが初めて臨んだ“夏の海”をテーマにした「海へいこう」。高速を走るクルマ。数時間のドライヴ。海が見えた瞬間に上がる歓声・・・海へと向かう時のワクワク感にスポットを当てたSEAMOらしいサマー・チューン。レイドバックなサウンドが何とも心地よい。思い描いた海は、名古屋近郊の新舞子だとか。新舞子にはどんな思い出が!?
c/wには、“洋服の青山”CMソングとしてもお馴染みの「My Style is the Best」、オーケストラ・アレンジでのセルフカヴァー「Continue -Symphony Orchestra Session-」を収録。
コツコツと続けていく事が信条と言うSEAMO。その生きざまに迫るロング・インタビュー!

改めて振り返ってみると、夏というテーマに取り組んだ事がなかったなと気付いて。 僕らの“等身大の海”を真面目に丁寧に描いてみようと思ったんです。

──新曲「海へいこう」は、SEAMO初の“夏うた”。“夏の海”をテーマにするのは初めてとの事ですが、今回はどんなキッカケから?
昨年9月に初のベスト・アルバム『Best of SEAMO』もリリースして、これから何をやっていこうかなと考えた時に、今までやっていなかった事を潰していこうと思ったんです。改めて振り返ってみると、夏というテーマに取り組んだ事がなかったなと気付いて。
──SEAMOさんと言うと“TOKAI SUMMIT”を始め、夏の野外フェスの印象が強いので、これまで“夏うた”がなかったというのは意外な感じもしますが。
どこかにちょっと苦手意識があったのかもしれませんね。夏だ!海だ!というタイプの曲は、湘南、横浜、沖縄とか、そういう土地で生まれ育ったアーティストが書くものという意識があって、避けて来たような気がします。だからと言って、夏が嫌いなワケじゃないし、僕らもしょっちゅう海には遊びに行っていた。そんな僕らの“等身大の海”を真面目に丁寧に描いてみようと思ったんです。
──SEAMOさんにとっての“等身大の海”とは?
僕にとっては、海に行くまでの過程・・・みんなで海へ向かっている時のワクワクしてくるあの感覚が“海”なんですよ。海の近くで生まれ育ったわけでもないフツウの男が書く“海うた”。海そのものを描くんじゃなくて、都会のビル群の中から海へ行くというイメージ。高速道路の長い長いトンネルを抜けるとパーッと視界が広がって、突然海が現れる。“わ〜海だ〜!!”って誰もが思わず歓声を上げてしまう瞬間ってあるでしょう。あの時のワクワク感。その瞬間を一番表現したかった。それこそが僕にとっての“海”だし、僕にしか書けない“夏うた”になるんじゃないかと思って。

学生時代、夏になると“このまま海に行くか〜!?”って、 クラブ明けに一睡もしないでクルマを走らせていた…その頃の感じを書きたいなと思って。

──「海へいこう」というタイトルだし、ノリノリのサマー・チューンを想像していたのですが?
“夏うた”と言うと、みんなでタオル振りまわすみたいな曲が多いでしょう。僕も、そういうアッパーな曲はたくさん持っているんだけど、僕はちょっとひねくれているから、みんなと違うものにしたいという気持ちもあって、こういうレイドバックな曲調になりました。行きにも帰りにも、朝だろうと夕暮れだろうと、どんなシチュエーションにもハマって、何回でも聴いて貰える、しつこくないものを作ろうと思ったんですよ。超イケイケの“夏うた”って、なんとなく帰り道では聴きたくないでしょ?(笑)
──ストーリーの発想、イメージとしては、やはりSEAMOさん自身の思い出から?
ほとんど毎晩クラブに入り浸っていた学生時代、夏になると“このまま海に行くか〜!?”って、クラブ明けに一睡もしないでクルマを走らせていた…その頃の感じを書きたいなと思って。とにかく、海に着くまでの過程が楽しいしんで、そこを深く書きたかったんですよね。
──具体的にイメージしている海は?
名古屋では、内海と新舞子がメジャーな海水浴場なんですけど、僕らは新舞子に行ってましたね。名古屋市内からクルマで小一時間。当時は、かたくなに“HIPHOPとR&Bしか聴かない!”とか言ってた時期で、みんな突っ張ってたんだけど、夏のそういうシチュエーションでは、みんなでサザンを大合唱してた(笑)。そういう特別な魔法にかかるんですよね、海へ向かっている時って。で、新舞子の海は、水商売系のお姉さん達が、仕事明けでそのまま来てる事が多い。午前中に行くと、可愛い姉ちゃんがいっぱいいるって言うんで、僕らもクラブ明けにクルマ飛ばして新舞子ばっかり行ってました(笑)。
──クルマは絶対コンバーチブル。幌全開でドアに肘をかけながら運転しているイメージが浮かんで来るんですけど?
あの頃、ホントにオープンカーに乗ってたんですよ、僕。軽自動車でしたけど(笑)。軽のオープンで国道なんか走った日にゃ、ダンプの排気ガスで真っ黒になるし、クーラー効かないし、頭は日射で大変だし。それでも、気合を入れて、オープンカーで行ってた(笑)。

ハワイに行って書きました。 だから、実際の名古屋の海のイメージよりは、若干トロピカル感が出ているかと思います(笑)。

──初の“夏うた”と言う事で、楽曲作りに当たって特にこだわった点などは?

ハワイに行って書きました(笑)。海の匂いがするアーティストと言うのは、生活拠点が海の近くにあるから、あの空気感が出せるんだなと思って。こりゃ、俺も海の近くで書かなくちゃいけないぞ、と。それで、わざわざ、ハワイに行って書きました。そうです、海辺のテラスです。だから、実際の名古屋の海のイメージよりは、若干トロピカル感が出ているかと思います(笑)。
──ドラマ“もやしもん”のエンディング・テーマという事は意識した?
“もやしもん”の舞台は農業大学で、海よりは山のイメージなんだと思うんだけど、ここも僕のちょっとひねくれた所で、敢えて“海うた”でいきたいなと思って。彼らも大学生なんだから、僕らと同じように夏になったら海に行きたいはずだと思って提案しました。“もやしもん”のあのキャラクター達がみんなで海に行く様子を想像してみたら、すっごい面白いでしょう。

「My Style is the Best」は、 自分のスタイルがベストなんだ、自分の事をもっと好きになろうぜっていうメッセージ。

──2曲目の「My Style is the Best」は、メッセージ性の強いナンバーですが?
タイトル通り、自分のスタイルがベストなんだ、自分の事をもっと好きになろうぜっていうメッセージですね。自分のやる事なす事もっと信じようぜって事なんですけど、僕がずっと昔から言ってきた事でもありますよね。メッセージ・ソングでもあり、応援歌でもあるんだけど、基本的には自分の心情を吐露した曲です。楽曲をリリースするという事は、誰かに届けたいと思うからだし、みんなの事を勇気づけたいと思うけど、僕の曲で応援歌と評される歌すべて、自分に向けて発している言葉だと思います。
──SEAMOさん自身へ向けた言葉と言うと?
若い頃から自分に自信を持てる人もいると思うけど、僕の若い頃は本当にコンプレックスだらけで、自分のダメなところばっかり気になって、ダメダメだらけだったんです。でも、大人になるに従って、そういう自分も認められるようになって、ようやく、自分を好きになってきた。至らない所があった方が人間臭くていいじゃんと思えるようになってきた。俺のやりたい事、描きたいと思った事をやるのがベストなんだって、思えるようになってきた。そういう意味では、ちょっと大人になったかなと思ってますけど。

すごく度胸があって心臓に毛が生えてるタイプに思われがちなんですけど、実はその真逆。 細かい事にクヨクヨしたり、若い頃はコンプレックスの固まりだった。

──SEAMOさんが感じていたコンプレックスとは?
僕は、すごく度胸があって心臓に毛が生えてるタイプに思われがちなんですけど、実はその真逆で、細かい事にクヨクヨしたり、周囲の反応が気になったり、元々はそういう性格なんです。そのくせ、小さい頃から、人気者になりたい、スポットライトを浴びたいという欲求はあった。物欲も強かったし、勝ち取りたいという我も強かった。だけど、じゃあ、僕に何ができるのかって言うと、超金持ちなわけでもないし、何かに秀でているわけでもないし・・・そんな僕が栄光を勝ち取るためにはどうしたらいいんだろうって、いつも考えていましたね。
──音楽を志したのは?SEAMO
僕は、楽器は何も弾けないし、音楽の理論も全くわからない。だけど、ラップというのは、楽器を弾けないヤツでもできる音楽なんですよね。最近は、メロディー感のあるラップが主流になってきて、音楽的理論も重要になって来てますけど、俺達が始めた頃は、音痴だろうが何だろうが、自分なりのリズムで自分の思う事を言葉にすればそれで良かった。そういう意味では、僕はラップやHIPHOPには本当に感謝しています。

海パン+天狗のお面こそが、コンプレックスの裏返し。 何の取り柄もない僕が、注目を集めるために、必死に考えてやった事なんです。

──海パン1枚で股関に天狗のお面というシーモネーター時代のパフォーマンスは、確信犯的にやっているのだと思っていましたが。
例えば、僕の周囲にも自分の出番が待ち遠しくて仕方ないっていう人もいるんですよね。プレッシャー自体を楽しんじゃう人って。だけど、僕は、毎回、しくじったらどうしようって思うタイプだった。
──でも、いちばん最初に“海パンに天狗のお面”でステージに出ようと決めたのは、ご自身で決断したわけでしょう。すごく強い意志を持った方のように思えるのですが。
それこそが、コンプレックスの裏返しだったんですよ。コンプレックス打破の第一歩だったんですよね。僕は、歌が超うまいってわけじゃないし、特に目を引く容姿を持っているわけじゃないし、そんな僕が、注目を集めるには、人気者になるのはどうしたらいいんだろうって必死に考えて、あんなカッコでラップをやったら、目立てるんじゃないかって思ってやった事なんです。
──では、「My Style is the Best」は、そういうコンプレックスから出発して、自分を好きと思える所まで来た、という事でしょうか?
そうですね。今は、自分の事が好きですね。生まれ変わるとしても、次も自分がいいなと思うようになりましたね。
──"洋服の青山"のCMソングとしてもオンエア中ですが?
CMソングとして書き下ろした曲ではなかったのですが、映像とセリフの方を、曲に合わせてくれた感じがして、すごくうれしかったですね。ハマってますよね。ファッションというのも我が出るものだし、自分が一番カッコイイと思えるってイイですよね。

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August 9, 2010
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