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初の“夏うた”「海へいこう」リリース!   大切なのは“続けること”。 SEAMOの生きざまが伝わって来る、ロング・インタビュー!
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「海へいこう」
「海へいこう」

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シングル
発売:2010.08.04
Ariola Japan
BVCL-116
\1,223(税込)
収 録 曲
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01.海へいこう
02.My Style is the Best
03.Continue -Symphony Orchestra Session-
04.海へいこう (Instrumental)
05.My Style is the Best (Instrumental)
06.Continue -Symphony Orchestra Session- (Instrumental)
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カケラバンクオフィシャルサイト
「威風堂々」は、背筋がピンと伸びるようなイメージ。 その感じが“俺は胸を張って、続けていくぜ”という気持ちにピッタリ合うなと思って。

──3曲目の「Continue−Symphony Orchestra Session−」は、セルフカヴァーですが、今回新たに取り組んだのは、何かキッカケが?
「Continue」は、クラシック曲の「威風堂々」をサンプリングした作品で、2008年にシングルとしてリリースしたんですけど、それを聴いたオーケストラの方が、是非コラボレーションしたいと言ってくださって。今年の1月に大阪で開催された“Dream Live 2010”というイベントで、フルオーケストラが演奏する「威風堂々」をバックに「Continue」を歌ったんです。その時のアレンジで、今回新たにレコーディングしました。
──フルオーケストラをバックにラップというのは、なかなか経験できる事ではないですよね?
フルオーケストラと共演するなんて、もちろん生まれて初めての体験だし、僕にとって本当に大きなチャンレンジでした。ラップはビートありきなんですけど、管弦楽というのはビートがないから、リズムをとるのが難しくて。微かに聴こえるビオラの刻む音を頼りに歌ったんですけど、めちゃくちゃ大変で、でも、その分、やり応えも大きくて。僕のスピードが上がって行くと、オーケストラも速くなっていったり、そういうファジーな感覚も初めての体験でした。オーケストラの皆さんも、ラッパーとやるのは初めてだと言って、とても楽しんでくれたし、オーケストラのスケール感というのは並々ならぬものがあって、すっごく感動したんですね。それで、これは作品としてもちゃんと残したいなと思って。
──元々、エドガーの「威風堂々」を使おうと思ったのは?
HIPHOPでは、クラシック曲を使うというのはよくある手法なんです。クラシックはビートがないから、そこにリズムをはめ込んじゃえば、すぐに曲として成り立つ。原曲自体が力を持っているから、すごく印象的なフックが作れるし。「Continue」で「威風堂々」を使いたいと思ったのは、僕が言いたかった事・・・生真面目にコツコツ続けていくという事を表すのにピッタリな曲だと思ったから。「威風堂々」は卒業式の定番曲でもあるし、僕にとっては、背筋がピンと伸びるようなイメージなんですね。その感じが“俺は胸を張って、続けていくぜ”という気持ちにピッタリ合うなと思ったんです。

俺が音楽をやっている姿をみんなに見せる、 「Continue」という歌を歌って頑張ってる姿を見せる、それでいいんじゃないかって。

──「Continue」では、続ける事の意義を歌われていますけど、未来を描きにくい今の社会では、若い世代には伝わりにくいのではないでしょうか。
「Continue」が響いたのは、圧倒的に大人世代だったんですよね。若い世代には、あまり響かなかった。部活でも、アルバイトでも、ブログでも何でもそうなんだけど、続ける事って簡単なようでいて、なかなかみんなできない。飽きてしまったり、違うものに興味が行ってしまったり。今年で35才になる僕と10代の人達とでは、気持ちのすれ違いはあると思いましたね。だけど、曲というのは、今聴いたらそれでお終いというものではなくて、何年も残っていくものでしょう。10代の人達が、今はピンとこなくても、例えば、就職とか結婚とか、何か人生の岐路に立った時、きっとこの曲を必要とする時が来るんじゃないかなと、今はそんな風に思っています。
──一方で、本当にギリギリの所まで頑張ってる人にとっては“頑張れ”という言葉が重荷になる事もあるのでは?
そういう事も含めて、この曲をリリースしてから、僕自身もほんとに色々考えました。僕はこの曲で♪やめたら終わりなんだよね〜と書いてますけど、それを聴いて、自分を追い込んで、自殺とか考えちゃう人はいないだろうかとか、実際にリタイアした人が聴いたらどんな風に思うだろうかとか、不治の病を抱えている人だったらどうだろうか・・・とか。聴く人の気持ちとか、影響とか本当に色々な事を考えて、何が正解なのかは未だにわからないですけど、最終的に辿りついた結論は、俺が音楽をやっている姿をみんなに見せる、「Continue」という歌を歌って頑張ってる姿を見せる、それでいいんじゃないかって。今回のワールドカップでも、日本選手が踏ん張って最後の最後まで頑張り続けた姿を見て、みんな何か少し変わったでしょう。夢を抱き、憧れを持つ事で、日常の中にちょっとだけ何かが芽生える。自分も頑張らなくちゃと思う。僕は「Continue」にそういう気持ちを込めたし、これからも、ただ歌い続けていけばいいんだと思うようになりました。

歌詞は、自分の性質が自然と出てくるもの。 僕のリアリティーが、みんなの気持ちを代弁する事になると思っています。

──今回のシングルでは、「海へいこう」にも♪何度でも一緒に海にいこう〜、「My Style is the Best」にも♪そのまま行けばいい〜というフレーズが出て来て、「Continue」と合わせて、1枚のシングルとして“続ける”というメッセージが感じられる作品だとも思ったのですが。
続けるというのは、いつもすごく強く思っている事です。自分が誇れるものは、これしかないですね。「海へいこう」の歌詞については、全く意識していなかったんだけど、確かに♪何度でも一緒に海にいこう〜と繰り返してますね。素敵なものって何度でも見たいでしょう。それと同じで、素敵な場所には何度でも行きたいんですよね。僕は、旅行でも同じ所にばっかり行ってるんですよね、ハワイもその1つなんですけど。着る物も気に入ったものを着倒す方だし、ディスニーランドも何度も行ってるし、美味しいご飯屋さんがあったら、そこばっかり行ってる。人づき合いも恋愛も同じだと思うんです。勢いで結婚しちゃう人もいるけど、僕は、先の先まで考えて、本当にこの人とずっと親身に付き合っていけるかってすごく慎重に考える。物事を常に長い目で見ています。歌詞には、そういう自分の性質が自然と出ているんだなって、改めて今、気づきました。SEAMO
──歌詞を書く時に信条とされている事はありますか?
自分が感じたリアリティーを書くという事ですね。物語を空想で書くという手法もわかっているんだけど、僕はリアリティーにこだわりたい。自分が見たもの、感じたものを等身大で書きたい。僕は、特異な経歴を持っているわけではないし、極めて普通に、ファミコンやって、アイドルに夢中になって、イカ天・ホコ天ブームでバンド聴いて、ダンス甲子園で生まれて初めてブラックミュージックを聴いた、そういう普通の人なんです。だからこそ、僕が感じたリアリティーを書く事が、みんなの気持ちを代弁する事になるんじゃないかなと思っています。そこが僕の誇りだし、ポリシーを持ってやってる部分です。

既にライヴ・モードに切り替わっています。 夏フェスでは、飛ばすSEAMOを楽しみにしていてください!

──今年で4回目を迎えた“TOKAI SUMMIT”(7/25・26)も大盛況。いよいよ「海へいこう」がリリースとなりますが、その後は、各地の夏フェスに?
そうですね。このところ、曲作りに没頭していた期間が長かったんですけど、“TOKAI SUMMIT”も経て、今はライヴ・モードに切り替わっています。ありがたい事に今年も全国各地の夏フェスに出させて貰います。
──夏フェスに向けてはどんな抱負を?
いや、もう、ほんとに、みんなと一緒に楽しみたい!僕も、若い頃に比べればしんどくなってきましたけど(笑)、ワンマンツアーの3時間ライヴに比べて、フェスは30分ですからね。思う存分飛ばせます(笑)。だから、いつも以上に飛ばしまくっていこうと思います。もちろん「海へいこう」も歌いますけど、アッパーな曲中心で凝縮したライヴを見せていきたいと思っています。飛ばすSEAMOを楽しみにしていてください!

 

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August 9, 2010
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