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absorb 卒業ソングの新定番「桜ノ雨」の合唱ヴァージョンも収録! 学校生活をテーマにしたミニ・アルバム『学園』リリース!
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『学園』
absorb『学園』

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アルバム
発売:2010.04.21
日本クラウン
CRCP-40270
\2,000(税込)
収 録 曲
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01.wanna be friend
02.ablaze days 試聴
03.よーいドン!
04.恋に落ちたら
05.クスリ
06.Bless you 試聴
07.桜ノ雨 -祝奏歌-
absorb Web
学校生活をテーマにしたミニ・アルバム『学園』リリース!1曲目「wanna be friend」は、入学式の日のドキドキを思い出して書いた曲。

──2008年11月、「桜ノ雨」でメジャー・デビュー。翌年には1stアルバム『we walk abreast』をリリース。そして、いよいよ、ミニ・アルバム『学園』リリースですね。入学式の当日を歌った「wanna be friend」から、ラストの「桜ノ雨」合唱ヴァージョンまで、学校生活を時系列に沿ってリアルに描いたアルバムとなりましたね。
翔太:今回は、タイトルの通り“学園”をテーマにしたミニ・アルバムです。「桜ノ雨」が、いい形で広まってくれたので、そこから更に広がっていく作品として、2010年の今の僕らの感覚で、学校を懐かしく思い出しつつ、現役の学生にもリアルに伝わるような、そんな歌を作りたいと思ったんです。
──「wanna be friend」は、作詞・作曲共にabsorbとなっていますが。
翔太:まずは、3人で合作してみようというのが始まりでした。入学式の日に焦点を絞って、あのドキドキ感を歌にしようよって。
中村:3人でそれそれの経験を話しながら、物語を作っていったんです。
翔太:僕は山口出身で、リーダーは岐阜、ヒロシは大阪。年齢も違うし、育った環境も違うから、それぞれが経験した高校1年の入学式の感覚が全然違ったんですよね。制服だったり、私服だったりとか。どんな入学式だった?出席番号順に並んだ?とか、そんな話をしながら、言葉を書き留めていって、ストーリーを作っていきました。
森:経験した事は違っても、入学式の日のドキドキはみんな共通ですよね。

「ablaze days」は、校内の人気者に対する妬羨心や焦燥感を吐露した歌。でも、それが“頑張ろう”に繋がるから、妬羨も決して悪い事じゃないと思うんです。

──2曲目「ablaze days」は、周囲の人がちょっと妬ましく思えてしまう・・・そういう主人公が登場しますが。
森:必要以上に、他人と比べちゃうんですよね。髪型ひとつでも、数センチの差であの子の方が可愛いとか女の子同士で喋っていたりとか。男子でも、なんで俺がもてないんだろうなとか。色々な葛藤、悩みがあって、でも、そういうのって案外言えなかったり、言うと悪口になってしまったり、それで内側に溜め込んでしまった子の話ですけどね。
──青年期特有の焦燥感というのがありますからね。
森:そうなんですよね。焦っちゃうんですよね。特に夏休み明けとか。あいつ変わったなとか、足早くなっているとか。
──今、正に、こういう気持ちになっている子も大勢いるでしょうね。
森:大人になると、それを飲み込んじゃったり、それを当たり前として受け入れてたりするけど、嫉妬するっていうのは、素直だからなんだと思うんですね。人を羨ましく思ったり、妬んだりするのって、頑張ろうとするエネルギーになると思うので、それは決して悪い事じゃないと思うんですよ。何かで一番になりたいと思うから、人と違う何かをしたいと思うわけだし。そういう気持ちって、すごく大事だと思うんです。
──こういう歌があると、救われますね。誰かに嫉妬するのって、自己嫌悪に陥りがちですけど、自分だけじゃないんだって思えると、それだけで心強くなりますよね。
森:そう思って貰えたらうれしいですね。

「よーいドン!」のテーマは夏休みの部活の練習。部活って、すごく大事だものなんだと、曲を書きながら改めて思ったんですよね。

──3曲目「よーいドン!」は、夏休みの部活の練習がテーマですね。
翔太:僕は高校時代、陸上部だったんですけど、夏休みも、毎朝、練習があって。その頃の事を思い出して書いた曲です。夏休みって、クラスのみんなとは合わないのに、部活の連中とは毎日会うんですよね。で、クラスメイトとはまた違う絆が生まれる。今、高校生のみんなも、部活ってすごく特別なものなんじゃないかと思うんですよ。習い事とはまた違って。
──部活の夏休みの練習って、休んじゃいけないっていう感覚ありましたよね。
翔太:僕は、すごく厳しい高校に通っていたので、理不尽な試練があったんだけど、今思い返すと、あのキツイ練習があったから、今、多少の事があっても、乗り越えられるんですよね。厳しかった先生の言葉というのが、こういう形で戻って来るんだっていうのが、成人してから少しずつわかって来て。高校1年や2年で、将来の職業なんてイメージできるわけないし、目標がなくて、揺れてる人もいっぱいいると思うんだけど、部活というのは、続けて行く事自体が自分の課題になるわけで、本当に自分を鍛えられると思うんです。体が疲れると余計な事を考えないし、部活って、すごく大事だものなんだと、曲を書きながら改めて思ったんですよね。だから、今、部活をやっている人は、しんどいと思うんだけど、頑張ってやり抜いてほしいと思います。

男子学生の初恋を描いた「恋に落ちたら」。告白するのを躊躇しちゃう、弱気な草食系男子が主人公です(笑)。

──続く「恋に落ちたら」は、とっても可愛いラヴソングになりましたね。
中村:高校生の頃の恋心って、どんなだっただろうか振り返りながら書きました。好きな女子に対してだけ、他の女子とは違う反応をしてしまう。だけど、それを気づかれたくない。そういう男子のモヤモヤを描きたかった。ついつい、その子の事ばっかり見ちゃったり、帰り道で会えるかもと思って遠回りしてみたり、他の男子と喋ってるだけで気が揉めたり。
翔太:偶然を装って、好きな子と同じ時間帯に帰るとか、俺も腐るほどやりました(笑)。だから、高校時代の恋に焦がれた頃の事を思い出しながら歌ったんですよ。
──女子の方は、偶然じゃない事には気づいてますから、ハッキリ言ってほしいんですけどね(笑)。
中村:そうなんでしょうけどねぇ。でも、告白したら、もう普通に喋られへんようになるやないか。だったら、友達のままの方がええんちゃうかって思ったり。告白するのを躊躇しちゃう、弱気な草食系男子が主人公です(笑)。周囲はとっくにみんな気づいているのに、本人だけがモジモジしてる。そんな初々しさを書いたつもりです。

「クスリ」は、イジメがテーマ。結局、僕は何も言えなかったんだけど、誰かの一言で救われる人がいるんですよね。

──「クスリ」は、イジメがテーマでしょうか?
翔太:ハッキリとは書いてないけど、そうですね。“学園”というテーマですから、こういう痛い部分もありますよね。
──訴えたい事があった?
翔太:そうですね。僕の高校は、圧倒的に男子が多かったせいか、殴り合いの喧嘩はあっても、ジメジメしたイジメみたいなものはなかったんですよ。でも、中学校や小学校の頃は、けっこうあったんですね、イジメが。教科書なくなったとか、そういう事が多々あった。僕自身は、イジメられた事も、イジメる側になった事もなかったんだけど、何もしなかった第三者だった。わかっていても、“お前ら何やってんだよ”って言えなかった。庇えなかったな、というのがあって。でも、その一言で救われる人がいるんですよね。結局、僕はできなかったんだけど、一言で救えるんだよって事をみんなにメッセージしたくて。イジメという問題だけでなくて、自分の意見をきちんと言う、言えるっていうのは、社会に出てからもすごく大事だと思うし。一言の強みというのを知って貰いたいなと思います。

「Bless You」は、お互いを想い合う、励まし合う歌。「桜ノ雨 −祝奏歌−」は、ブラバン+合唱ヴァージョン

──「Bless You」は、卒業後の春の歌・・・そんな印象を受けましたが。
森:僕の友人は、海外へ行った人も多くて、その頃は、インターネットも発達していなかったから、やりとりをするには、電話か手紙しかなくて。そんな時に、お互いが、どんな風に想い合うかを書いた曲なんですけど。結成当時からライヴでずっと歌ってきたんですけど、今回、レコーディングに際して、今の心境に即した歌詞に書き変えました。高校卒業後というのは、故郷を出て行く人もけっこういますし、初めて、別れというのを実感する時だと思うんですよね。そういう時に、どれだけ離れていても、お互い励まし合えたらなと思います。
──「桜ノ雨 −祝奏歌−」は、ブラスバンド・ヴァージョンですね。
翔太:この“祝奏歌”ヴァージョンには、僕たちもコーラスで参加しているんですけど、実際の卒業式の雰囲気って、こんな感じなんじゃないかな。今年も、卒業式で「桜ノ雨」を歌ったという学校がたくさんあって、本当にうれしく思います。

ネットとライヴ。バーチャルとリアル。これからも、absorbは“ハイブリッド”で行きます!

──いよいよリリースですが、率直に今のお気持ちは?absorb
翔太:そうですね。1stアルバムに比べて、僕ら3人の連携がぐっと強まって、バンドとしての作品作りができたと思います。僕らの団結力が強まったという所を汲み取ってほしいなと思いつつ、今回は、軽快な曲がとっても多いので、通学・通勤の途中などで、気持ち良く聴いて貰えるんじゃないでしょうか。新年度のスタートにピッタリだと思います。
──これからも、ネットを使った音楽発信を?
翔太:それは必ず続けていきたいですね。テクノロジーはすごい勢いで進歩してますから、mixiやツイッターなどのコミュニケーション・サイトもどんどん進化していくんだろうし、動画のサービスも、これから更に新しいものが出てくると思うんですよ。僕は、パソコンには詳しいという自負があったんですけど、先日、高校生の弟と話していたら、わからない言葉がたくさん出てきて。10代のアンテナの張り方って、尋常じゃないんですよね。そこに僕らがいかに追いつきつつ、音楽を発信し続けていけるか。それは、勝負だし、挑み続けたいですね。
──ネットとライヴ。バーチャルとリアル。その双方向を持っているのが、absorbの特長ですね。
翔太:僕ら、ハイブリット・バンドですから!(笑)7月には、ライヴ(alib vol.9)も決定しています。リアルなabsorbも是非、体験してください!

absorb ライヴ〜alib vol.9

●7/24(土)東京・渋谷プレジャープレジャー
●7/25(日)愛知・名古屋ボトムライン

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April 21, 2010
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