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再始動第2弾シングル「I Believe」は、 ピアノ・アレンジのメロウなR&Bナンバー! 「フライディ・チャイナタウン」もリメイク!
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「I Believe」
CDタイトル名など

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シングル
TSUBASA RECORDS
発売:2009.12.02
XNIC-10003
\1,050(税込)
収 録 曲
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1. I Believe
2. Flyday Chinatown (Tsubasa-matsuri live Ver.)
3. I Believe (Fender Rhodes Ver.)
泰葉 オフィシャルサイト

2008年12月、シングル「お陽様よほほえんで」で再デビュー。約20年ぶりに音楽シーンに復帰した泰葉。あれから1年。楽曲づくりに没頭していたという泰葉が、第2弾シングル「I Beliebe」をリリース。「お陽様よほほえんで」で見せた拳を振り上げるような力強さから一転、「I Believe」は、静かなピアノの調べに乗ったメロウなR&Bナンバー。20代の若手プロデューサーを得て、大きな変身を遂げた。
“うたまっぷレビュー”への登場は約1年ぶり2回目。新曲「I Believe」について、ファン垂涎の「フライディ・チャイナタウン」リメイクについて、たっぷりお話しいただきました!

R&Bは以前から、ずっとやりたかったジャンルだったんです。 若いプロデューサーが私自身も気づいていなかった私の中の音楽性を引き出してくれました。

泰葉──うたまっぷレビューにご登場いただくのは、ちょうど1年ぶりですね。再デビューからの1年を振り返って、率直に今いかがですか?
2008年は、ひとことで言うと“リセット”の1年でした。昨年12月に「お陽様よほほえんで」で再デビューしたのですが、何しろ色んな事があったので、心の整理もついていなかったんですね。それが、「お陽様よほほえんで」を歌う事によって、色々な葛藤を乗り越える事ができた。サポート・メンバーのあの素晴らしい、力強い演奏を得て、あの曲を歌う事ができたからこそ、あの時期を乗り越えていけたのだと思います。それから1年を経て、ようやく新たな一歩が踏み出せるようになりました。

──2ndシングル「I Believe」は、ピアノをベースとしたメロウなR&Bナンバーとなりましたが、こうした音楽的変化には何かキッカケが?
2名のプロデューサーが立ってくれて、いずれも20代なんですけど、その若い2人が、私自身も気づいていなかった私の音楽性を引き出してくれたんですよね。私は、音楽業界を離れて20年が経っていましたから、復帰直後は全くの浦島太郎子。“泰葉さんね、今の時代はこうなんだよ”っていうレクチャーから始まって、私の作曲意欲を刺激するファクターをいっぱい持ってきてくれたんですね。私自身、R&Bは以前からずっとやりたかったジャンルだったんです。だけど、80年代初頭の日本では、R&Bと言ったら、ものすごくコアなジャンルで、やったところで何?っていう時代。それが今、シーンの主流になっている。もうほんとにビックリしたし、すっごくうれしくなって、JUJUさんとか、西野カナさんとか、聴きまくっていました。

──ピアノの弾き語りスタイルに戻ったのは?
これも、プロデューサーからの命令でした(笑)。私は最初、“絶対に絶対に絶対にイヤ!”って言ったんです。でも“絶対に絶対に絶対に弾け!”って(笑)。
──何がそんなに“イヤ”だったのですか?
20年間、ほとんど弾いた事がなかったんですね。家にはグランドピアノはあったのですが埃をかぶっていました。ただ、元夫が落語の中に音楽を入れたりする事があったので、そういう時にお手伝いで伴奏したりはしてましたけど、そんな程度だったんですね。だから、とても人前で披露するようなピアノじゃないと思っていたし、そういう事も含めて、ものすごく束縛感があったんです。ピアノ=縛られるという感覚でした。だけど、プロデューサーからは、何度も“絶対、ピアノに向かった方がいい”って。それで、最初はイヤイヤ弾き始めたんですけど、ピアノは縛りじゃなくて、広がりだという事に気づいたんですね。それを教えて貰ったんです。

“自分が信じるものを信じていれば、必ず未来はある”・・・だから「I Believe」。

──そうして、新曲「I Believe」が生まれたわけですが、この曲に込められた泰葉さんの想いとは?
“自分が信じるものを信じていれば、必ず未来はある”と言う事ですね。自分が信じられるもの、自分が何を一番愛しているのかを見つけ出した時に、それを信じていけば必ず幸せは訪れる、そういう想いですね。
──泰葉さんにとって、それが“音楽”だった?泰葉
音楽でした。やっと今頃気づいたんです。20年経って・・・遅いですよねぇ(笑)。封印していたわけではなくて、殺していたんだと思います。私は、シロクロはっきりつける性格なので、おかみさんになる!って決めた時に、音楽への想いをスパっと殺してしまったんですよね。そういう性格なんです。でも、自分一人になった時、私は、これまで、自分自身を生きていなかったと実感しました。“音楽がなくても生きていける”と思っていたのに、音楽なしで20年間生きてきたら、とんでもない事になっちゃった(笑)。私にとって音楽は、やっぱりかけがえのないものだったんですよね。

「お陽様よほほえんで」は北風、「I Believe」は太陽。人に何かを伝えるのに必要なものは“穏やかさ”だと思うようになりました。

──「お陽様よほほえんで」の力強さから一転、「I Believe」はとっても優しい、柔らかなナンバーとなりましたが、こうした変化は?
今思うと、「お陽様よほほえんで」は自分のために書いた曲。誰かに何かを伝えたいというより、自己啓発のための曲だったように思います。前に進むという事は、力強く出ていく事だと思っていましたけど、人に何かを伝えるのに必要なものは、穏やかさだったんですよね。自分の心が荒れて、尖っている状態では何も伝わらない。怒りや悲しみも、穏やかさをもって伝える方がよっぽど人の心に浸透していくんだって、そういう事もようやくわかってきたんです。
──「I Believe」を歌う時、そういう実感がありますか?
とってもあります。先日、大きなショッピング・モールで「I Believe」をピアノ1本で歌ったんですけど、最初は、やっぱり、ピアノだけじゃ難しいかなって思っていたんです。だけど、ピアノ1本で弾き語りを始めたら、静かにサーッと浸透していく感触が伝わってきて、“あっ、届いた!”って。ものすごくうれしかったですね。叫ぶより、穏やかに語りかける方が、返って届くんだなって。
──イソップ寓話の“北風と太陽”みたいですね。
あ〜ほんとですねぇ!うわ〜っ素敵!私が“太陽”になれたんだ!そういう私の太陽の部分を引き出してくれたのも、プロデューサーなんですよ。ほんとにほんとに感謝です。
──1年前の泰葉さんは“決意の表情”でしたけど、今は本当に楽しそうですね。
確かに、あの頃は、決意の時でしたね。立ち向かう事ばっかり考えていたかも。まさに“北風”でしたよね(笑)。でも、ああいう時期も必要だったと思うし、こういう流れになって、結果的にはとっても良かったと思っています。やっぱり、“北風”が必要な時はあるし、今の私は、私は両方持っていますからね。これから、ちゃんと両方出していきますよ(笑)。
泰葉

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December 10, 2009
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