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石野真子 東京タワー開業50周年公式応援ソング 「東京タワー」をリリース! 作詞&ジャケットイラストは326!
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東京タワー開業50周年公式応援ソング 石野真子「東京タワー」にちなんで、  東京タワーの思い出 大募集!!  デート・修学旅行・家族旅行・社員旅行etc 階段で昇った! 初日の出を見た! 記念メダルを作った! etc
石野真子オフィシャル・ブログ
石野真子インタビュー伝説のオーディション番組“スター誕生!”を経て、1978年に「狼なんか怖くない」でデビュー。80年代後半からは女優業に専念していたが、2003年より音楽活動を再開。大人の女性シンガーとして新たな注目を集める存在に。
デビュー30周年を迎えた2008年、久しぶりのニュー・シングルを発表。東京タワー50周年公式応援ソングとしてリリースされた「東京タワー」は、作詞に326、作曲に岡田実音と気鋭作家を起用した意欲作。東京タワーをテーマにしたドラマティックな物語が展開する。

歌う度に毎回泣きそうになるんです。

──「東京タワー」は詞のストーリーが素晴らしいですね。
石野:物語がありますよね。聴く人によって、その人の体験や感じ方で、色々な解釈ができる歌だと思います。
──作詞は326さんですが、どんなキッカケで?
石野:作曲家の岡田実音さんと私は古くからの友人で、その岡田さんと326さんがお友達同士。そんなご縁で326さんが私のライヴを観に来てくださったりしていたんです。今回、応援ソングのお話をいただいて、東京タワーをテーマにした歌を作ろうという時に326さんに相談したら快く引き受けてくださって、更にジャケットのイラストも描いてくださると。“えっホントにいいの?”という感じでした(笑)。

1番は女性が主人公。いつか一緒に東京タワーに昇ろうと約束していたけれど、それが叶わぬうちに彼との生活が“限りあるもの”に変わってしまった。
2番はそれから数年後。彼女が出会った別の男性からの視点で描かれている。

石野真子インタビュー──“突然、時間は限りあるものに変わった”という表現は、死を連想させますね。
石野:そうですね。一番の歌詞は、慎ましく楽しく暮らしていた男女が、突然、“限りある時間”を意識せざるを得ない状況になってしまったというストーリーで、それは病気とか死かもしれないし男女の間のどうにもならない事情とか、そういう意味での“限りある時間”かもしれないし、どちらにも解釈できるでしょう。日本語の素晴らしさって、こういう間接的な言い回しができることですよね。

──“守れないと知って交わす約束を「嘘だ」って呼ぶ人がいたとしても、嘘が守る体温(ぬくもり)があるとそう信じてた”というフレーズは涙が出てしまいますね。
石野:私もね、歌う度に毎回泣きそうになるんです。そういうことってあるものね。
──行く気もないのに“行こうね”と言うのは嘘つきだけど、その時“行こうね”って言ったのは嘘ではなかったんですものね。
石野:そうよねぇ、嘘ではなかったんですよねぇ。行くつもりだったんですよね。例えば病気だったとしても、その時は、行けるって信じてた、行けるようになるって信じてたってことですよね。
──そうですね。“嘘が守る体温(ぬくもり)”って、そういうことですよね。
石野:そう、信じるっていうことですよね。

──2番は、その彼女が数年後に出会った男性の視点で描かれたストーリーですね。
2番の歌詞は、ほんとにみんなが思っている東京タワーのイメージなんじゃないかなと思います。東京出身の方にはピンとこないかもしれないけれど、やっぱり、東京タワーというのは東京の象徴だし、“いつかは昇ってみたかった”という想いがみんなあると思うんですよね。
ちょっと時代が古いのかもしれないけど、いつかは両親を連れて昇りたいとかね。でも、それも叶わぬうちに親を亡くしてしまったり・・・。
──2番には“父が歳をとらなくなり”というフレーズも出てきますね。
石野:直接的には言っていないけれど、それでわかりますものね。そこに父親が不在だと切なくなりますけど、でも、そういうことが人生っていうのかな、生きていくということで、色んな生活がそれぞれあって、それを踏まえて頑張っていくみたいな、そういう事の象徴みたいな感じもするんですよね、東京タワーって。

石野真子インタビュー東京タワーは、いつも近くで見守ってくれている人に似ている。

──メロディは、すっごく難しいですよね。

石野:そうなんですよ。岡田さん、半音ばっかりでね、ホントに難しくて難しくて。最初は“これ、どうやって歌うの?”っていう感じでした(笑)。自分なりに研究して、何回も何回も練習をして、岡田さんに聴いていただいたんですけど、あっさり“違う”って言われちゃって(笑)。
──CDに収録のカラオケで歌おうとしてみたんですけど、どこから入ったら良いかさえわからなくて…。
石野:あははは(爆笑)。そうでしょう?私も最初は全く把握できなかったんですよ。でも、歌えば歌うほど、聴けば聴くほど、メロディの良さがわかってくる歌なんですよね。

──東京タワー50周年記念イベントでは、実際に東京タワーの足元で歌われたわけですけど、どんなことを感じました?
石野:50年前の今日、どんな思いでみんながこの東京タワーを見上げたんだろうって。当時としては、我々の想像を遥かに超える喜び、感動だったと思うんです。そんなことを思いながら歌っていると、なんて言うのかな、色んな人の想い・感情が飛び交っているような気がして、ホントに感動したし、とても光栄なことだと思いました。
──「東京タワー」リリースに際して、真子さんご自身も東京タワーに昇ってみましたか?
石野:ええ。すっごく久しぶりに昇ったんですけど、楽しかったですね。とにかく、夜景がほんとにすっごくキレイで。
高層ビルもキレイですけど、1つ1つの家の灯り、車のライトにね、それぞれ今、物語があるんだなって思って。
石野真子インタビュー──「東京タワー」の歌詞の通りですね。
石野:ホントにね、歌の通りでした。地上にいる時は意識していないですけど、東京タワーに登って360度見渡すと、“ああ私は、この光の中で生活しているんだな”とか、色んなこと考えますね。東京ってこんなにキレイだったんだって改めて思いました。いいなぁって。
東京タワーは、東京の至る所から見えて、いつも視野のどこかに入っているんだけど決して邪魔はしない。そこにあるから安心できる。東京タワーって、いつも近くで見守ってくれている人と似たような存在かもしれないですね。いつも近くにいる人ってそれが当たり前になっちゃって、感謝の気持ちとか忘れがちになるでしょう。東京タワーに昇って、そういう当たり前だけど実はとっても大切なことを思い出せた気がします。

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January 15, 2009
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