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『うたかた』発売記念イベント ミニライヴ&握手会
■8/21(土)15:00
神奈川:海老名ビナウォーク 5番館1Fビナステップ
■8/28(土)13:00
大阪:千里セルシー セルシー広場
■8/29(日)14:00
福岡:キャナルシティ福岡 B1Fサンプラザステージ
■9/01(水)18:30
愛知:アスナル金山 明日なる!広場
(FM AICHI“奥華子のアスナルトレジャー”公開録音)
■9/04(土)18:30
宮城:ヒルサイドショップス&アウトレット 中庭ステージ
■9/05(日)14:00
東京:サンストリート亀戸 マーケット広場
[入場無料] アルバム『うたかた』に“全国リリースイベント参加券”封入
[info] ポニーキャニオン 音楽マーケティング部
TEL:03-5521-8068(平日13:00〜17:00) |
──「木漏れ日の中で」は、インディーズ時代からの曲だそうですが。
その時の恋愛感情がそのまま出てる曲です(笑)。この人とずっと一緒にいるんだ、超しあわせ〜という時期に書いた曲ですね。
──今、改めて歌ってみて、いかがですか?
あ〜、こんな時もあったな、みたいな(笑)。♪あなたの目になって、あなたの足になって〜というフレーズがあるんですけど、それくらい好きになれたら幸せだなっていつも思うんです。例えば、子供ができたりしたら、きっとそういう気持ちになるんだろうと思うんですね。子供の為なら死ねるって思えるんだろうなって。でも、恋人のために死ねるとまでは思った事はないので、そこまで思えない自分をイヤだなと思ったり、いつか、そう思える人に出会えるのかなと思ったり。“本当に好きって、どういう事?”というのをすごく考える方なので、そういう意味でこの曲は好きですね。
──親子の愛という点では、「春夏秋冬」は、とても大きな親から子への愛情のようなに感じられますが。
この曲は、メロディーのイメージから、色んな人が色んな人の事を想える、そんな歌にしたいなと思って歌詞を書きました。だから、敢えて、誰から誰へという部分を具体的にせず、親が子を想う気持ちもあるだろうし、恋人同士でも当てはまると思うし、遠距離恋愛の2人にも通じると思うし、本当に色々な感じ方で聴いてほしい曲です。
──「秘密の宝物」は、恋の始まりのドキドキ感?
片想いの時って、みんな同じ気持ちだと思うんですよね。このまま友達でいたら、ずっと一緒にいられるんだけど、でも、ちゃんと付き合いたいし。だけど、告白して断られたら、関係はそこで終わってしまう。どっちをとるのか、そのタイミングだったり、どういう選択肢を選ぶかがずっごく難しいといつも思うので、その揺れ動く気持ちを歌っています。
──一転して、「パズル」はまた、オンナを感じさせる曲ですね。
♪死ぬまで私のことを忘れずにいて〜と言うのは、反語的に言ってるんです。結局、上辺だけの言葉なんか要らない、口先だけの“好きだよ“なんて要らないって言いたいんですよね。綺麗事は要らないんだって。
──アルバム全体の中では、「ガラスの花」と「羽」は、少し雰囲気が異なるように感じたのですが、ご自身ではいかがですか?
「ガラスの花」は、PSPゲーム“テイルズ オブ ファンタジー なりきりダンジョンX(クロス)”のテーマソングとして書いた曲です。こうしたテーマソングを書く場合も、もちろん、私自身が思っている事、感じている事を書いているんですけど、今回は、ゲームの台本も読ませていただいて、その世界観、映像のイメージから曲を作ったので、普段の自分からは出て来ない言葉やメロディーを引き出して貰ったと思います。
──「羽」は挿入歌ですね。やはり、映像のイメージから?
そうですね。例えば、「羽」の場合は、挿入歌として、明るくテンポの良い楽曲が欲しいと言う事で、イメージとしては、大きな青空の下、緑の草原が広がっている、そんな景色を思い浮かべながら、自分を自然の中に置き、自然の一部として捉えて書いた曲です。
──「虹の見える明日へ」は、とても前向きなメッセージを放っていますが、今の奥さんの心情でしょうか?
そうですね。例えば失恋もそうだし、どんな事だって、意味のない事はひとつもないと思うので、そういう気持ちを表すアップテンポな曲を作りたくて書いた曲です。
──「元気でいてね」へにも繋がっていくような?
「元気でいてね」は、もう、最後の最後、曲ができなくて、泣きながら書いた曲です。この曲は、“私は何のために音楽をやっているんだろう”と思った所から始まって、それは、やっぱり、ライヴでみんなに逢いたからなんだって、そこに行きついた。みんなに会うためには、自分が頑張らないとダメなんだよね、続けて行かないとダメなんだよねって。完璧に自分への応援歌になりました。
──♪またあなたに会えるように〜というのは、ファンの皆さんの事?
もちろん、そうです。本当に原点回帰ですね。
──奥さんの原点と言うと、やはり、路上ですか?
路上が原点ですね。路上ライヴを通して、何のために自分が歌っているのか初めてわかったんです。それは、今も変わっていなくて、なぜアルバムを作るのかと言ったら、ライヴでみんなに聴いて貰うためだったんですよね。
──そもそも、路上を始めたのは?
2004年の2月、25才の時です。路上と言うと、10代の子達のイメージが強いでしょう。そういう中に混ざってやるのは、すごく恥ずかしかったし、勇気がいる事だったんですけど、もう後がないって言う切羽詰まった状況だったんですよね。
──それまでは?
高校時代から曲を作り始めて、20才からライヴハウスで歌っていたんですけど、一向にお客さんが増えなくて。それでも、私自身は自信満々で、こんなにイイ曲作っているんだから、売れないワケはないと思ってた(笑)。ただの自己満足だったんです。
──路上を経験して変わった?
大事なのは、“どう歌うか”じゃなくて“どう聴こえているか”なんですよね。聴きに来て貰うんじゃなくて、自分の歌で人の足を止める。立ち止まって貰えるかどうか、ほんとに5秒の勝負なんです。ライヴハウスでやっていた頃は、お客さんの反応をあまり気にした事なんかなかったんです。自分が納得いくように歌えていたら、それで気が済んでいた。その間違いに、ようやく気づいたんですよね。
──そこが、奥華子の原点?
そうですね。歌を聴いて、感動してくれている人の顔を見る時の幸せ感って、何事にも変えられないんです。だから、路上を続けているうちに、有名になるとか、そんな事どうでも良くなっちゃって。とにかく、私の歌を聴いてくれる人がいて、みんな涙を流してくれる。それでもう充分じゃないかって。
──「元気でいてね」は、まさに、原点回帰の1曲ですね。
本当にそうですね。
──アルバムの流れで言うと、その「元気でいてね」で締め括るのかなと思ったのですが。
ラストの「rebirth」は、元々“テイルズ オブ ファンタジア”のエンディング・テーマとして作った曲なんですけど、今回のアルバムでは、この曲をラストに入れたいと最初から決めていました。ゲームの中にも、親の愛というテーマがあり、それはかけがえのないもので、だからこそ、強く生きていけるんじゃないかと思ったり。だから、ゲームの世界観を描きながらも、自分自身の事を歌っているんです。「rebirth」というのは“生まれ変わる”という意味だし、私自身がこのアルバムを作り終えて、新たに生まれ変わるんだと言う思いを込めて、最後の締めくくりの曲にしました。
──まさに渾身の1枚と言える『うたかた』ですが、リリース後のご予定は?
9月から全国ツアーが始まります。来年3月までの長いツアーで、全国40か所41公演になります。私一人での弾き語りライヴです。グランドピアノとキーボードだけで、本当に私一人きりなので、自分との戦いだと思っています。だから、このツアーを通して、自分がどんな風に変化するのか、期待もしています。
──『うたかた』を携えてのツアーとなるわけですが?
本当にすっごく楽しみですね。まだ、ライヴでは歌っていない曲もあるので、どんな風に聴いて貰えるのか、本当に楽しみです。
──全国のファンの皆さんが待っている事と思いますが、どんな抱負を?
ライヴでみんなに聴いて貰うために作ったアルバムです。その事を改めて実感したし、みんなの前で“自信を持って良いアルバムができました”と歌いたいと思います。楽しみにしていてください。
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