──2曲目「真夏のマジック〜Sun's Feeling」は、正に夏全開!音そのものも夏、トロピカルですね。
ファンキー加藤:とにかく、歌詞からもメロディーからもサウンドからも夏がにじみ出ている、そういう曲を作りたいなと思って。
──スティールパンが効いてますね。
ファンキー加藤:初めから、スティールパンの音は入れたかったんですよ。
モン吉:打ち込みでもいいかと思ってたんですけど、生で入れて貰いました。
──歌詞のストーリーがサウンドにハマってますよね?
モン吉:すごくトロピカルなんサウンドなんですけど、ちょっと切ない感じもあるでしょう。だから、ドンチャカしてる夏の雰囲気じゃないなと思って。
ファンキー加藤:オケを聴きながら、頭に浮かんで来る景色から発想していったんですけど。
──真夏の男女のラヴソングのように聴こえますけど、物語の主人公は“太陽”ですよね?太陽と女の子のラヴストーリー。
ファンキー加藤:あ〜気づいて貰えました〜?なかなか、気づいて貰えないんですよ(笑)。
モン吉:ほんと、気づいて貰えて良かった!(笑)
──♪君は僕を直接見れないの それはいいけど せめて日傘はしないで〜っていうフレーズ。これは正に太陽くんの嘆きでしょう?太陽くんの片思い!
ファンキー加藤:そうそう。ロマンチックなストーリーなんですよ。ポップでファンタジー!
──太陽を擬人化して、“日を照らす事”を“見つめる事”に置き換える。こういう発想はどんな所から?
ファンキー加藤:大抵は、俺の妄想から始まるんですけど。一番最初は、普通の男女間の恋愛ストーリーだったんですよ。だけど、何かのキッカケで、夏の空にある太陽の気持ちってどうなんだろうなってふと思っちゃったんですよね。それで、太陽と女の子の話にしてみたら、どうなるんだろうなって。
──こういうストーリー性の高い、ファンタジーなストーリー展開もFUNKY MONKEY BABYSの持ち味の1つですよね?
ファンキー加藤:以前に「ぼくはサンタクロース」という歌を書いたんですけど、その夏ヴァージョンというイメージなんですよね。「ぼくはサンタクロース」は、死んでしまった彼が空の上から彼女を見守っているというクリスマスのストーリーだったんですけど、あの目線って、歌詞を書いていてすっごく楽しかったし、聴いてくれた人達の反応も良くて。そこから季節を半周して、夏だったら、どういう風景が見えて、どういったストーリーになるかなと、そういう発想から、少しずつ妄想が大きくなっていくんです。
──「アワービート」も夏ですね。でも、全く違う夏の雰囲気ですね。
ファンキー加藤:ライヴで盛り上がれる曲が1曲欲しいなと思って作った曲です。ロックとダンス・ミュージックをうまく融合させて、お客さんと掛け合いができて、バッチシ盛り上がるパーティー・チューンが欲しいと思って。
──歌詞としては、深く意味を考えず?
ファンキー加藤:そうそう。意味よりも言葉の響き重視で。だけど、よーく聴いてみたら、すっげぇスケベな歌だった、と言う(笑)。
──男の子の歌、ですよね?(笑)
モン吉:中2ですよ、中2!中2の妄想ソング!
──「雨あがりの夜空に」的な?
ファンキー加藤:そうそう、ぶっ放したいぜって事です。
モン吉:ほんとに、ただ、おバカな曲を書きたかっただけなんです。
──そこに、遊び心で、大人用語も入れちゃえと?
モン吉:なんか、どんどん悪ノリして行って・・・。
ファンキー加藤:みんなでアイデア出し合っているうちに、気づいたら俺達が中2化してた(笑)。
──まぁ、普通に聞けば、普通の単語ですけどねぇ。
モン吉:気づいちゃうとねぇ(笑)。オブラートに全部包んじゃった感じです。
──全然包んでないと思うんですけど(笑)。きっと、子供達は、真剣に辞書引いたりしますよ。
モン吉:ですよねぇ。まぁ、そこで大人になっていただければ、と(笑)。
──意外と真剣に、お魚について調べちゃったり。
モン吉:あ、あいなめとかですか(笑)。
ファンキー加藤:あそこは、けっこう苦労したんですよ、メロディーと言葉を当てはめるのに(笑)。
──「あとひとつ」のカップリングが、こういう歌でいいんですか?(笑)
ファンキー加藤:敢えて、カップリングに持ってきたというのはありますね。“応援ソングのFUNKY MONKEY BABYS”というイメージも、うれしいんですけど、それ一辺倒だと、息苦しくなっちゃうので、わざとやったという面はあります。へそまがり的なと言うか、そうは問屋が下ろさないぞ、みたいな。
──そんな真面目な一面だけじゃないよ、というような?
ファンキー加藤:そうそう。人間ってみんなそうだと思うんですよね。まじめ一辺倒な人っていないと思うんです。僕らは、1stアルバムの時から、ずっと、こういうスケベ路線とか、アホな歌もやって来てるので、「あとひとつ」という高校野球の応援ソングのカップリングに、並んでるっていうのもいいかと。
モン吉:同じところに入れてやれ、入れちゃえって。
ファンキー加藤:甲子園球児だって、絶対に中2の妄想はあるはずだから(笑)。
──甲子園球児というと、すっごく真面目そうなイメージがありますけど。
ファンキー加藤:だから、そういう風に、聖人化しちゃダメなんですよ(笑)。
モン吉:合宿所とかでは、絶対、スケベな話してますよ。絶対、エロ本持ってますよ。あ、もう、エロ本の時代じゃないか・・・お気に入りのサイトがあるはずです(笑)。
ファンキー加藤:それくらいの年頃だったら、そういう事に興味があって当たり前だし、その方が自然だし。
──「あとひとつ」と一緒に聴いて貰う事に意義があるんですね。
モン吉:そうなんですよ(笑)。
──リリースの後は、全国ツアーが控えているんですよね?
ファンキー加藤:過去最大規模のツアーになります。
モン吉:今まで一番長かったのは、20公演くらいだったと思うんですけど、今回は42公演を予定しています。
──ツアーに向けては、どんな抱負を?
ファンキー加藤:とにかく長いツアーなので、まずは、体調管理ですね。僕らのライヴは、肉体的ダメージが大きいんですけど、気力でカヴァーしながら、1つ1つのライヴを乗りきっていきたいと思います。
DJケミカル:そうですね。まずは、メンバー全員、スタッフ全員が健康で終われたらいいなと思います。何事もなく無事に終わるのがいちばん。
モン吉:長いんですけど、1回1回のライヴを全力で楽しくできたら、結果的に全体を通していいツアーにできるんじゃないかと思います。
──全国のファンが首を長くして待っていると思いますが。
ファンキー加藤:とにかく、会場に来てくれさえすれば、絶対に笑顔で帰って貰える。それだけは約束したいと思います。
DJケミカル:みんな、日頃たまってるモノが色々あると思うので、それを解放して貰えたらいいかなと思います。
モン吉:僕らのライヴは、大暴れするライブなんですけど、知ってる人はいつものモチベーションで来て貰って、初めての人は、ビックリしないように覚悟してから来てください。とにかく、暴れまくります。
3rd JAPAN TOUR
“いちょうの国から2010〜帰郷〜”
8月27日八王子市民会館から2月5・6日代々木競技場第一体育館まで42公演!
【詳しくはコチラ→】
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