──今作には「TRIP」、「鼓動」とインストが2曲収録されていますが、曲作りはどのように?
桜井:スタジオに入って、いつも30分くらい遊び半分でリズム練習をやるんです。打ち込みを流しながら、別にいつ止めるとかもなく、、永遠とやってるんです。適当にリズム変えたり、それにどっちかが合わせたり、無視したりとか(笑)。ずーっとやってると、たまにその延長でインストが出来たりするんです。
伊藤:「TRIP」は、まずハーモニーがあって、僕がハモるラインをちょっと微妙に変えていったら世界が広がる印象があって、それを曲にするにはどうしたらいいんかって考えました。楽器を選んだときに、音の広がりはジャンベが良かったので、そこから作り上げていったんです。
──セッションから曲が出来上がって、タイトルは最後に付ける?
桜井:そうですね。だから一番決めにくいです。言葉ありきじゃなく演奏をやりきるんで。それをタイトルにするのは、いっつも時間かかるんですよね。
伊藤:セッションしているときに考えてないですからね。ある程度カタチになったときに、ようやくこの曲のタイトルは何やろって。収録曲のタイトルや、いろんなことを考えながら決めますけど。
──1曲目をインストにしたのは、特別な意図があったのですか?
桜井:ジャケット写真に鍵があって、その鍵を開けてCDを取り出すイメージから、まず僕らの世界に“TRIP”してもらって聴いて欲しいっていう意味です。この曲自体、二人のテンションが上がって“TRIP”できるっていうのもあるんですけど。
5曲目の「鼓動」は収録曲順ありきで、命や生きている意味を歌った「タイムマシーン」と「バイバイ」の間に入るとしたらというところからタイトルを付けました。「鼓動」は曲の途中でリズムが離れていって、またくっついたりするんです。それが心拍数というか動悸のようにも感じられると思うので、僕たち二人の鼓動が早まったり落ち着いたりっていうのを表現できたかなって思います。
伊藤:「鼓動」のリズムがずぅーっと同じ整脈じゃなくて不整脈なところは、“自分さがし”の悩んでる時期とか、悩みに対しての解決法を見出す時期を表しているのかなって。だから、あえてリズムの気持ち悪い部分も意識的に残したところはあります。
インストは二人でやってるからこそ音楽だけで自由に行ける場所というか、インストやから出来ることもあるので、個性として出しやすいというか、個性のひとつとして捉えるのもいいなって思ってます。昔は歌詞をいかに届けるかみたいなところだけを考えてみたいなところがあったんですけど。そうじゃなくて、音楽としてどうしていくかというところにたどり着いたときに、表現する手段のひとつとしてインストはありなのかなって思いますね。
──悩んだ時期を経て、路上ライブでもらった写真集から出来すぎなくらいストーリーが広がったアルバムですね。
桜井:そこまで考えずに、なぜかこう集まってきましたね。
ただ、何十曲作ってあって置いといてる曲、ボツにしている曲、ボツの中からフレーズとフレーズをくっつけて新曲を作ったりとか、僕の中でもこうゲートがあるんです。ひろむに聴いてもらう、スタッフさんに聴いてもらう、そこでもまたゲートがあって通過しない曲もあります。最終的に絞りきった曲から出てきたアルバムなので、そう考えるとテーマがちゃんと統一されているのかもしれないです。
──『自分さがしの終わり方』が完成しての率直な感想は?
桜井:全て妥協せずというか、自分たちの想いを込めると良い作品が出来るんだなって。これまでは、初めてアレンジャーさんとやるとか、初めて事務所に所属してやるとかで、遠慮というか妥協というか…こういうものなのかなって思ったり、自分の意見は間違っているのかなと思って言わなかったりしてました。今回は、自分が納得いかないことをあやふやにせず、話し合って1個1個解決しながら次に進むことが、ようやく出来ましたね。
悩んだ時期を経て、今出しうる限りのベスト・アルバムに仕上がりました。
伊藤:前作では、必要かなぁって思いながら初めて“打ち込み”を使ってみたんですけど、触れてみたら楽しかったというか、得るものもたくさんありました。知らないところに行くことで新しい人生が広がるというのもありますし、“打ち込み”を使ってみたときの経験を生かしたからこそ、須田さんともスムースに、“なんか全然分からん方向やけど、面白そうやから行ってみよう”ってなったと思うんです。新しいことを色々と試せる間口を持って臨んでみると、その幅も広く、いろんな選択肢があったりするんで。苦労もしましたけど、それで得たものも大きかったかなって今回のアルバムはスゴク感じます。
でも、『自分さがしの終わり方』は“一段落した”なんですよね。完全に終わってないんです。また違う新たな“自分さがし”が始まったりはあると思います。
桜井:次は“自分磨き”かもしれないですけどね。“自分さがし”が終わっただけで、これからまた次の何かが始まるかもしれないです。
-「自分さがしの終わり方」 SPECIAL LIVE-開催決定!!
7月18日(日) 青山の変 (東京・青山)
スペシャル・トークゲスト : 須田誠
[OPEN / START]18:00〜 / 19:00〜
[会場] 月見ル君想フ http://www.moonromantic.com/
[料金]前売3,000円 / 当日3,500円 ※ワンドリンク別
[予約開始日] メルマガ先行予約6月8日(火)10:00〜 / 一般販売・予約開始6月19日(金)10:00〜
●須田誠オフィシャルサイト[TRAVEL FREAK]
7月4日(日)京都の変 (京都・三条)
[OPEN / START] 18:30〜 / 19:00〜
[会場] 和音堂 http://www.waondo.com/
[料金] 前売3,000円 / 当日3,500円 ※ワンドリンク別
[予約開始日] メルマガ先行予約6月8日(火)10:00〜 / 一般販売・予約開始6月19日(金)10:00〜
6月13日(日) 代官山の変 (東京・代官山)
[OPEN / START] 18:00〜 / 19:00〜
[会場] 晴れたら空に豆まいて http://www.mameromantic.com/
[料金] 前売3,000円 / 当日3,500円 ※ワンドリンク別
[予約開始日] メルマガ先行予約5月6日(木)10:00〜 / 一般販売・予約開始5月19日(水)10:00〜
[予約注意事項] 会場への電話予約のみ5月19日(水)14:00〜 / TEL 03-5456-8880(晴れたら空に豆まいて)
[お問合せ] E-mail:kakerabank@doublewing.co.jp
裏原で話題のアパレルブランド・HANJIRO初のタイアップ・アーティストに決定!!
“裏原”で人気のアパレルブランド・HANJIROが、ブランドイメージとサウンドイメージがマッチングするという理由から、原宿のストリートで話題を呼んでいるカケラバンクをタイアップ・アーティストに抜擢! コラボ期間中は、HANJIRO店舗内でPVの放映、CDやオリジナルグッズの販売が展開されます!!
●ミニアルバム『自分さがしの終わり方』をHANJIROで購入するとコラボレーションアイテムがもらえます!! (一部販売していない店舗もございます)
詳細はコチラ↓
|