──『LOVE FIGHTER』というアルバム・タイトルはどんなところから?
YUCCO:PLΛTINUMの曲は、すべて“恋愛ソング”なんですけど、恋愛と言っても、想いを伝えられない片想いもあれば、付き合っているんだけど不安になるとか、浮気されてるかもとか、もう二度と会えない人を今でも好きだったり、様々でしょう?アルバムには、そんな様々な恋愛ソングが12曲入っていて、主人公は、バラバラなんだけど、みんな愛に生きていて、毎日、愛のために必死で戦っている。だから・・・『LOVE FIGHTER』。
────確かに、『LOVE FIGHTER』には、様々な状況に置かれている、様々なタイプの主人公が登場しますね。歌詞も全てYUCCOさんが書いているんですよね?具体的には、どういう所から歌詞のテーマが生まれる?
YUCCO:そうですね。朝起きた、その瞬間から恋は始まりますから(笑)。ちょっと気になる男の子と出会ったら、その瞬間に感じた事を書くし、付き合ってみて、例えば嘘をつかれたら、どんなに好きでもムカつくから、その気持ちを書く。そうやって、色んな瞬間の感情をいつも書き留めておくんです。
──実際に、歌詞として書きあげる時は?
YUCCO:自分の中で、目をつぶって、ストーリーを組み立てて、最後まで完結すれば、そのあとは、ささっと書けます。でも、ストーリーが途中で曖昧になっちゃう時は、その歌詞は書けないですね。
──ラップの部分は、wakaさんが書いている?
waka:そうです。ラップが一番最後ですね。
YUCCO:ストーリーがあった上で、主人公の心の中をラップで伝える。そういう構成にしたいんですよね。だから、そのイメージを伝えて、wakaに書いてもらって、私がフローを作ってメロを入れて…。
──PLΛTINUMの楽曲は、実話を基にした歌詞しか書かないのが信条との事ですが?
YUCCO:実話と言っても、全部が私の体験というわけじゃないですよ。傍で見てて、wakaやInaの恋愛を書く事もあるし、その友達とか周囲で起こった事とか。
Ina:例えば、作詞家さんが書いてくださった詞だと、これはどういう意味?とか、わからない事も出てくると思うんですけど、PLΛTINUMの場合は、いつも3人一緒にいて、ほとんどの事を同時に経験してるから、YUCCOの書く詞は、これはあの時の事だとか、何の説明もなくても、全部わかっちゃうんですよね。だから、すっごく感情移入しやすいし、歌いやすい。
──恋愛観、男性観という点では、3人は似ている?
YUCCO:全く違いますね。wakaは、騙されたり、浮気されたりとか、そういうダメ男を好きになるタイプ。Inaは、恋愛願望が強くて、恋に恋してるだけで、ほんとの恋愛をしていないタイプ。私は、物事をハッキリ言うので、男の子の方が着いて来るタイプ。
──それぞれの恋愛観と言うのは、PLΛTINUMの歌の中にかなり反映されてますね?
waka:すっごくよく出てると思います。
Ina:あ、これ、私の事だって、わかる歌ありますもん(笑)。
──最新シングル曲「LOVE」は、愛する人の死をテーマにした曲ですね。とても、感動的なバラードですが。
YUCCO:誰にでも、愛する人と離れ離れになる時、死というものが必ず来るわけで。テーマは“天と地”なんですけど。
──地上に残された女性と天に召された男性が、それでも想い合っている…そんなストーリーですね。
YUCCO:そうなんです。これも、やはり、身近で起こった事だったんですけど、その時に、最初は、残された人の気持ちばっかり考えてたんですよね。どんなに辛いだろう、悲しいだろうって。だけど、逝ってしまった人も、すっごく心残りで辛かっただろうなって思うようになって。残された女性に対して“ごめんね”とか“泣かないでね”とか思ってるんじゃないかなって。きっと、天から彼女を見守って、“僕はここにいるよ”って言ってるんじゃないかって思ったんですよね。そして、女性の方も、それを感じてるんじゃないかって。そんな風に、天と地とで想い合うという事があるんじゃないかと感じたんですよね。
──亡くなった人を愛し続ける。そして、亡くなった人の愛を感じ続ける…という事?
YUCCO:そうなんです。そういう事ってあるんだなと思って。そう感じた時に、これは、“愛”としか言いようがないと思って「LOVE」というタイトルにしたんですけど。
──アルバム曲の中では、「Actually」がとても印象に残りました。
YUCCO:それは、すっごくうれしいです。「Actually」は、最近作った曲なんですよ。シングルでは、古い曲ばかりリリースしてきて、10代の頃に作った曲なんかもあったりして、それはそれで、いま10代の子達に感じてもらえると思うんだけど、やっぱり、私達自身も大人になっていくから、最近の曲の方が共感しやすいんですよね。「Actually」は、私達3人もすっごく好きです。
──大人同士の恋愛、ですね。
YUCCO:禁断、ですよね(笑)。
waka:アダルティーですよね(笑)。
──でも、お互いにわかった上での恋愛というのは、ある意味、自由では?
waka:それも言えますね。依存し合わないで、想い合ってるという事ですもんね。
──『LOVE FIGHTER』には、本当に様々な恋愛ストーリーが詰まっていますが、これからも、やはり、PLΛTINUMのテーマは“恋愛”?
YUCCO:そうですね。それは変わらないと思います。これまで、何がやりたいのかわからないと言われる事も多かったけど、自分達がカッコイイと思うものをやり続けてきて、こうしてアルバムまで出せるようになったんだから、それを貫いていきたいと思います。このアルバム1枚で、PLΛTINUMの良さが、いきなり伝わるとは思わないけど、PLΛTINUMの愛が世の中に伝わる事を強く願ってます。
waka:もっともっとたくさんの人に、PLΛTINUMの曲に共感してもらいたい。そのためにも、来年も頑張りたいと思います。
Ina:PLΛTINUMって、一部だけ聴いても理解してもらえないと思うんですよ。だから、どんどん知ってもらいたいです。それから、私は、YUCCOの作る曲がとにかく大好きで、元々は、そんなに深く音楽を聴く方ではなかったのですが、YUCCOの曲で初めて感動して、初めて泣いて。私のように、YUCCOの曲で感動したり、勇気づけられたりする人がいると思うので、もっともっと、PLΛTINUMの曲を知ってほしいし、私はヴォーカリストとして、表現者として、PLΛTINUMの曲をもっともっと伝えていけたらなっと思っています。
──目標は武道館。それは、今も変わらず?
YUCCO:武道館の夢は変わってないです。
waka:アリナーの真ん中で、3人で回るっていうやつね(笑)。
YUCCO:そこは、ちょっと気が変わってきた。アリーナの真ん中に十文字のステージがいいと思う。
Ina:十文字じゃ、一本余るじゃない?(笑)。
YUCCO:そっか。じゃあ、Y字にして。・・・いっそ、ベンツのマークみたいにしちゃおうか。
waka:いいねぇ。それなら、周りも回れる(笑)。
YUCCO:と言う事で決定しました。武道館では、ベンツのマーク型ステージにします。ブログでも、武道館宣言してるし、絶対に頑張って、武道館に行きます!
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