──夢が現実のものとなり、CDデビューを果たしてから10年。色々な事があったと思いますが、特に印象に残っている出来事は?
ラジオから初めてデビュー曲「Love, Day After Tomorrow」が流れてきた時の感動は一生忘れられないですね。それから、初めてファンレターをいただいた日の事も。ライヴで初めて自分の歌を直接届けられた時、ファンクラブが結成された時も忘れられません。ファンの方から“生きててよかった”“生まれてきてよかった”と言っていただいた時も感激して胸がいっぱいになりました。 ──逆に、辛かった事、苦しかった事はありますか?
定期試験や大学受験がライブツアーと重なったり・・・やはり、学業との両立は大変でしたね。寝る間も惜しんで頑張っていた時期もあったし、音楽活動と学校生活の切り替えが上手く出来なかった時は本当に大変で、何度となく泣いた日々もありました。でも、そんな時、心の支えになったのが、みんなからのメッセージでした。“私一人じゃないんだ”って励まさせれて、また一歩前進して・・・その繰り返しで今にたどり着きました。
──ベスト・アルバムのリリースに先駆けて、7月から全国ツアー“10th Anniversary Mai Kuraki Live Tour 2009“BEST””が始まっていますね。追加公演も加わり、12月までのツアー。今回の見どころと言ったら?
私の知らない私を、あなたの知らない私に、私も知らない私を見せていきたいなと(笑)。私自身が発見出来ていない自分をまず見つけて、それを皆に見せていきたいと思っています。今回は、ベスト・アルバムのツアーという事で、皆さんがリクエストしてくれた曲もたくさん歌っています。演出も含め、今の倉木麻衣が過去を振り返りながら、みんなに“ありがとう”という感謝の気持ちを届けて、一体となれるライヴになっていると思っています。皆さんの中で良い思い出として残してもらえたら嬉しいです。 ──10月31日には、HELLOWEENライヴも開催されますね。
これは、みんなとお祭り気分で楽しめるライヴが出来たらいいなと思って企画したイベントです。ファンの方から、“仮装して行った方が良いんですか?”という質問を沢山頂いているんですけど、仮装は大歓迎です!歌はもちろんですけど、このイベントならではの“見て楽しんでもらえる”企画をたくさん準備していますので、楽しみにしてください。
──今年は、初のアジア・ツアーも決定。これも新しいトライですね。
そうですね。高校3年生のとき、台湾の方からファンレターをいただいて、すごくビックリして。日本以外の国の方が、私の曲を聴いてファンになってくれたんだって、衝撃でした。それからアジアでライヴをやりたいという気持ちが強くなりました。2007年に初めて、台北での単独ライヴが実現したんですけど。 ──今回のアジア・ツアーは11月?
今回は、“10th Anniversary Mai Kuraki Live Tour 2009“BEST””の一環として、11月の上旬に、台北、ソウル、香港、上海の4都市でライヴを行います。これまでも単独ライヴやイベントで、アジア各地を度々訪れていますが、ファンの方がすっごく熱くて、今回のツアーもホントに楽しみです。