──オリジナル曲を作り始めたのは?
YUCCO:曲の作り方もわからないから、これも手探りでしたね。まずは、トラックがないと始まらないって事で、人を介してトラックメーカーを紹介してもらって。それが、今も一緒にやってるJK-Iなんですけど。JK-Iも、私たちと同じで、音楽を始めたばかりで、それで一緒に頑張っていこうって。
──2VOCAL+1MCという形もやりながら生まれた?
YUCCO:そうですね。オリジナルを作り始めてから、3人の持ち味が少しずつわかってきて、今のスタイルになりました。
──活動が広がっていったのは?
YUCCO:クラブで共演した人から、今度こういうイベントがあるんだけど出てくれない?って誘われる事が増えてきて、そういう繋がりがどんどん広がっていって。
waka:本格的になって来たのは、YUCCOとJK-Iでオリジナル曲を作り始めてからですね。
YUCCO:それで、2004年はひたすらライヴをやろうって決めて、年間60本以上やってました。
Ina:1日に2〜3箇所掛け持ちする日もあったりしましたね。
──PL∧TINUMと言えば、実体験に基づいたリアルな楽曲に定評がありますが。
YUCCO:実体験と言っても、全てが私の恋愛じゃないですよ。PL∧TINUMのオリジナルは、いま30曲くらいあるんですけど、すべてが私の実体験だったら、私は30回恋に落ちて、30回傷ついてる事になるんで(笑)。私だけじゃなくて、Inaやwakaの経験、その友達の経験もあります。色んな恋愛を身近で見てて、それを歌にしてるんです。
──「DEDICATED TO YOU」は、どんな風に生まれたのですか?
YUCCO:これは私自身の事を歌った曲で、20歳の頃に作ったんですけど。
──と言う事は、10代の頃を振り返った“元恋ソング”なんですね。
YUCCO:そうですね。
──♪あの頃2人は永遠だと思ってた・・・というフレーズが出てきますが、10代の頃に“永遠”なんて思えました?
YUCCO:思ってましたよ〜!
──でも、永遠という事は、これが最後の恋愛になるという事でしょう?まだまだ若いんだし、もっと自分に相応しい人が現れるかも、とか思わなかった?
YUCCO:思わなかったですね〜。20歳を過ぎてからは、付き合う人を選ぶようにもなったけど、10代の頃は好きになったら、もうそれで突っ走ちゃって。その人は浮気性だって噂されてても好きになっちゃう。それで、その人とずっと一緒にいる、永遠だって思っちゃう。すぐ結婚したいって思っちゃったし、そういう事も口にしちゃってた。
──♪昨日よりも 今日よりも強くなれるような日が来る・・・という一節もありますが、 そこまで好きだったら、別れたあとにそんな風に前向きになれますか?恨んだりしない?
waka:恋愛が終わったばっかの時って辛いから、恨んでやる〜とか思ったりもするけど、後になって考えてみると、あの人がいたから成長できたと思える恋愛もあるんで、私はYUCCOの詞、すっごくよくわかりますね。
Ina:もちろん別れ方にもよると思うんですけど、振り返って後から気づくものってあるはずだから、私もすっごく共感できますね。
YUCCO:元々は、全然違うメロディでクラブで歌ってたんですけど、この歌詞を生かしたくて、JK-Iに“めっちゃイイ曲にしたいから”って新たにトラックを頼んだんです。そしたら、数週間後に“YUCCO、いいのできたよ。聴いてよ〜”って。聴かせてくれたトラックがコレだったんです。ヤバイじゃん、これチョーいいじゃんって。それで、このトラックに合わせてメロディを作って、歌詞も一部書き直したんですけど。私自身が実際に経験して感じた事を書いた詞だから、同じような経験をして同じような思いをした子って絶対にいると思うんですよね。
──c/wの「What,wha-wha-wha」は、ガラリと雰囲気が変わって、二股かけられているんじゃないかって、心配しながらも強がってる女の子の歌ですが。
YUCCO:この曲は、JK-Iが先にトラックとメロディを作ってて、それを聴いてから歌詞を書いたんですけど。作詞はInaです。
Ina:ちょうど、そういう感情が生まれてた頃で…。
waka:最後にラップでまくし立てるんですけど。
YUCCO:歌だけだと、言葉数とか響きとかの関係で言いたい事が全部言えない事もあって、でも、ラップはストレートに言葉をぶつけられるんで、いつも最後にラップ・パートを作るんですけど。
──「DEDICATED TO YOU」の切なさと「What,wha-wha-wha」の強がり。実はどちらも女の子が持っている感情ですよね。一人の女の子の二面性を表しているようにも感じました。
YUCCO:わぁ〜、そういう風に聴いてもらえるのはうれしいですね。私達は、常に“その時の感情”を歌にしてるんです。ナンパされた時の感情、付き合ってる時の感情、振られる瞬間の感情、別れた時の感情、その一年後の感情。だから、きっと、みんなそれぞれに“今の自分”と重なる歌があると思います。
──いよいよデビューですね。夢が現実のものとなった今、率直にどんな気持ちですか?
YUCCO:私達3人とも、PL∧TINUMの曲がすっごく好きなんです。自画自賛!すっごく好きで大好きで、だけど、こんだけイイって思ってるのは自分達本人だからなのかわからなくて、だから、もっともっとたくさんの人に聴いてもらいたかったんです。メジャー・デビューできて、どれだけの人がイイって言ってくれるのか、すっごく知りたいです。
Ina:PL∧TINUMの曲は、ほとんどYUCCOが作ってるんですけど、私はYUCCOの曲が大好きで、私自身がYUCCOの曲に励まされたり、勇気づけられたりして来たんですね。私と同じように共感してくれる人は絶対たくさんいると思うので、とにかく今は一人でも多くの人にPL∧TINUMの曲を届けたいと思います。
waka:そのためには、自分がしっかりしなくちゃと思います。そうでないと、みんなに届ける事もできないと思うんで。まずは、自分達がしっかりした人間になって、その上で、これがプラチナムだっていう音楽だったりキャラクターだったりを作りあげていきたいです。
──ずばり、目標は?
YUCCO:武道館です!武道館にたどり着きたいです!武道館のアリーナの真ん中にステージ作って、3人で回りながら歌いたい(笑)。それを目標に頑張ります! |