織田かおり『ゼロトケイ』(Short ver.)
2013年の1stアルバム『PLACE』のリリースからライブを中心に活動し、その抜群の歌唱力で人気を集めるシンガー、織田かおり。アニメ作品や女性向け人気ゲームブランド・オトメイトの作品の主題歌を多数担当し、男女問わず多くのファンから支持される彼女が、自身初となる待望のベストアルバム『THE BEST -REPLAY-』をリリースする。1stアルバムのタイトルナンバー「PLACE」から今年4月にリリースした配信シングルの初CD化となる「粋美〜 suibi 〜」までタイアップ満載の全16曲を収録。本人のメッセージがギュッと詰まった聴き応えのある1枚に仕上がっている。リリースに寄せて織田かおりからビデオ・メッセージが到着。『THE BEST -REPLAY-』の選曲や曲順に込めた想い、想いでの楽曲とミュージックビデオ、そして今後の抱負を聞いたメール・インタビューと併せてお楽しみください。
──自身初のベストアルバム『THE BEST -REPLAY-』を制作されて、いかがでしたか?
第一声は「ほんとにいいんですか?」っていう気持ちでびっくりしました。
このタイミングでベストアルバムをリリースするっていう喜びと戸惑いが入り混じって不思議な感覚でした。
去年10周年をテーマにライブやアルバムリリースをして、振り返りをした後のタイミングでのベストアルバムのリリースの企画だったので、改めてみんなで振り返りたいと思ってREPLAYというタイトルをつけました。
今回ベストアルバムを制作しながら、色々な作家さんや作品と関わらせていただいたなと改めて思いましたし、自分自身の中で大切にしてきた楽曲がこんなにたくさんあったんだなって振り返れるいい時間を過ごせたなと思いました。
──『THE BEST -REPLAY-』というアルバムタイトルは、どのように決められたのですか?
みなさんに改めて聴いてもらいたいなというのが一番にありました。ベストアルバムのタイトルってすごくシンプルでわかりやすいタイトルがいいかなって思って、一番合うタイトルなんじゃないかなと思ってつけました。
──収録曲と曲順はどのように決められたのでしょうか?また、1stアルバム『PLACE』より「No sing, No life」を1曲目に、アルバム表題曲「PLACE」をラストナンバーにされた理由もお聞かせ頂けますか?
ベストアルバムって、シングルだったりヒットナンバーを集めることが多いと思うんですけど、私の場合シングル1枚の中にゲームのオープニングテーマ、エンディングテーマ、挿入歌などが収録されていることが多いので、シングルの表題曲だけ集めるベストアルバムはちょっと違うかなという思いがありました。そういう概念は一度リセットして、これまで歌唱した全ての楽曲の中から、色んな転機だったり、何かの出来事によってすごく気持ちが動いて歌詞を書いた曲を入れた方が私のベストアルバムとしてはいいかな、と収録曲を選んでいきました。
なのでタイアップ曲ではないけれども、オリジナルアルバムの為に書き下ろした曲も絶対入れたいと思って、1stアルバムから「PLACE」「No sing, No life」を収録しました。
CDを聴いてくれる方だけでなく、ライブに来てくれる方へのメッセージが込められている楽曲も多く収録されているので、実際にライブで盛り上がる楽曲も多く集めてます。
「No sing, No life」は自分自身だと照れくさくて言えないような、自分の内側にある思いを書いていただいた歌詞なのですが、この楽曲のテーマは私にとって一生変わらないテーマだなと思ったので、ベストアルバムの1曲目にふさわしいんじゃないかなと思いました。
「PLACE」は1stアルバムをリリースするときに、これから織田かおりとしてのソロ活動を、もっと大きくしていくんだな、自分の場所を作っていくんだな、と思って作った曲です。その想いはこれからもずっと変わらないんだろうなと思います。最後にこの曲を入れることで、ベストアルバムを手に取ってくださった方に、より一層、私のメッセージが伝わるのではないかなと思いました。
──TVアニメ『ノルン + ノネット』エンディングテーマの「ゼロトケイ」、この曲にはどのような想いがありますでしょうか?
TVアニメの楽曲にかかわるのは個人名義ではすごく久々だったので、ゲームの主題歌を歌うのとは違う、立ち位置の楽曲だったと思います。今までとは違うゾーンの方々に、楽曲を聴いてもらえるタイミングになったのかな、と思いますね。
この曲は他の楽曲でもお世話になっている安瀬聖さんが作編曲、日山尚さんが作詞をされました。
楽曲制作を通してお付き合いも長くなってきた二人なので、言葉を交わさなくても答えが明確に見える楽曲でした。
レコーディングも迷いは一切なくて、素直に歌えた楽曲だったと思いますね。
今ではアコースティックライブでも定番の曲になってますし、色々な場所で歌わせていただいています。
──楽曲制作やレコーディングにおいて、ご自身が特に思い出に残っている楽曲と、その理由をお聞かせいただけますでしょうか?
正直いうと、どの曲も思い出に残ってますね。
デビュー曲から最新楽曲まで約11〜12年分の楽曲を収録しているのですが、その中でも1stアルバムをリリースするまでに至った乙女ゲームとの出会いのきっかけの曲が、「始まりの記憶」(PlayStation®Portable 用ソフト「AMNESIA LATER」オープニングテーマ)ですね。
この曲を歌うことがなかったら、ベストアルバムをリリースするという未来もおとずれなかったかもしれないと思うし、その後の作品との出会いと、楽曲を歌うきっかけになったんじゃないかなと思いますね。「AMNESIA」という作品シリーズも根強い人気ですし、今でも楽曲とともに支持いただいている様なので、色々なきっかけをつくってくれた曲かもしれないですね。
今回ベストアルバムに収録しているのはそういった、一つ一つ何かのきっかけになった作品だったり、色々な転機のタイミングで歌詞を書いたりとかして、メッセージが込められている曲が多いです。
最近ですと「サバンナの疾風」は去年リリースした作品なんですが、なるけみちこさんがアルバムの為に書いてくださった楽曲で、ずっと寄り添うように私を見てきてくだっさった作家さんだと思うのですが、なるけみちこさんから私へのメッセージが込められている楽曲です。私の中ではすごく大事な1曲なんですよね。なので皆さんにも改めて聴いていただいて、そんな気持ちを共有できたら良いなと思いました。レコ−ディングもすごく熱い時間で、珍しく主旋律にハモリがないレコーディングだったのでそれもすごく新鮮でした。
──初回限定盤のDVDに収録されている9曲のミュージックビデオで、特に印象に残っている作品とその理由、併せて、その作品にまつわる思い出、撮影エピソードなどを、お聞かせください。
今まで撮影してきたMVをすべて収録しているのですが、CDに収録されていないシングルの表題曲などのMVで楽しんでもらいたいです。とにかくロケが大変だった記憶がありますね。
「花はうつつに」では秋めいた季節での撮影だったのですが、ひらひらした薄手のワンピースでの撮影だったので、ナチュラルな表情で歌っていますけど、実は結構寒かったんです。
「暁のバタフライ」はトンネルの中で撮影してるんですけど、外に一歩でると雪景色だったりとか(笑)。
映像には映ってないところでも思い出に残ってることが多いですね。
私自身の動きのキレとかも曲に合わせて表情も変わってきたな〜って自分でも思うので、頭から順番に観てもらったらそういう変化も楽しんでもらえるのではないかな、と思います。
──今年4月に配信シングルとしてリリースされた「粋美〜 suibi 〜」は初のCD収録となります。PlayStation®Vita用ソフト『天涯ニ舞ウ、粋ナ花』オープニングテーマで、ビッグバンドのサウンドが印象的な楽曲です。織田さんご自身が歌詞を手掛けていますが、作詞はどのように進められたのでしょうか?
今回はじめてゲーム作品のオープニング、エンディングを歌詞も含めて担当させていただいて本当に貴重な経験をさせていただきましたね。
作詞が自分の中でも楽しくなってきている時期だったので、オープニング曲はこれからゲームをプレイする方へ色々なキーワードを散りばめていく作業も楽しかったですし、エンディング曲を書くときは、色々なストーリーが完結した中での心情を描いていくことも多かったりするので、想像しながら書いていくのがすごく楽しかったです。
今まで関わってきた中でも、すごく独立した世界観をもつゲーム作品だったので、目で見る楽しさ、耳で聴く響きの楽しさをすごく意識して書いた曲ですね。歌詞を見ないで聴いて、歌詞を見て聴いて、と二度楽しめるように意識して書きました。
元々、ジャズやビッグバンド的なサウンドが好きで10代の頃から携わってきたんですけど、「今回のサウンドは新鮮ですね」って多くの方に言われるんです。自分の中ではそういうことでもなくて、私が育ってきた音楽のルーツがいい具合にうまくちりばめられて、自分らしいサウンドとしてすごく色濃く仕上がった楽曲なのかなと思います。
歌詞は今まで書いた中では一番時間がかかりましたね。
──初のベストアルバムのリリースからまた新たなスタートを切り、益々の活躍が期待されますが、今後の活動に向けての抱負、目標をお聞かせ頂けますでしょうか?
ベストアルバムをリリースさせていただいたのはすごくありがたいことだと思っています。
今まで聴いてくださった方も色々な思い出が詰まっている内容でしょうし、今回はじめて聴いていただく方には「これを聴けばとりあえず織田かおりのことはわかるゼ!」というような1枚に仕上がったと思うんですよね。
なのでこれをきっかけに、また新しいREPLAYできる楽曲をもっともっとたくさん作っていけたらいいな、という新たな目標が出来ましたし、第2弾、第3弾のベストアルバムが出せるようなアーティストでいたい、って思っています。
ライブもたくさんやっていきたいなと思っていますので、ライブを想像しながら聴いてもらえたら楽しい時間を過ごしてもらえるんじゃないかなと思います。
今回もリリースイベントを各地で行います。また9/16には初めて応募形式のライブ(CD購入者特典)を企画しています。
みなさんと触れ合える時間を大事にしていきたいと思いますので、是非、織田かおりの歌う現場へ足を運んでもらえたらと思います!
< LIVE / EVENT >
下記日程にてリリースイベントを開催!【公演日】2018年7月28日(土) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】東京・HMVエソラ池袋 店内イベントスペース
【公演日】2018年7月29日(日) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】神奈川・タワーレコードグランツリー武蔵小杉店
【公演日】2018年8月4日(土) 16:00~
【会場】東京・タワーレコード渋谷店4Fイベントスペース
【公演日】2018年8月5日(日) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】神奈川・タワーレコード町田店
【公演日】2018年8月11日(土) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】名古屋・アスナル金山 明日なる!広場
【公演日】2018年8月12日(日) 14:00〜
【会場】名古屋・第3太閤ビル ※アニメイト購入者イベント
【公演日】2018年8月18日(土) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】大阪・タワーレコード難波店5F店内イベントスペース
【公演日】2018年8月19日(日) 14:00〜
【会場】大阪・アニメイト大阪日本橋(O.N.S HALL) ※アニメイト購入者イベント
【公演日】2018年8月5日(日) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】神奈川・タワーレコード川崎店
【公演日】2018年8月31日(金) 19:00〜
【会場】 東京・アニメイト池袋本店 9Fイベントホール ※アニメイト購入者イベント
【公演日】2018年9月2日(日) 13:00〜、15:00〜 ※2回公演
【会場】神奈川・タワーレコード横浜ビブレ店
【イベント内容】
★アニメイト購入者イベント
ミニライブ&トーク、ポスターお渡し会
★フリーイベント会場
ミニライブ&サイン会、アナザージャケットプレゼント
※アナザージャケットはA〜Dパターンの4種類の中から1種類お選びいただけます。
※サインは、お買い上げ頂いたCDのジャケット、もしくはアナザージャケットのいずれかにさせていただきます。
※各公演の詳細、最新のLIVE情報はオフィシャルサイトをチェック!
http://team-e.co.jp/sp/oda_kaori/
■『THE BEST -REPLAY-』~発売記念スペシャル!集まっちゃわNIGHT!!~
日時 2018年9月16日(日) 開場 / 17:30 開演 / 18:15
会場:東京都・吉祥寺スターパインズカフェ(着席150名)
※ベストアルバム『THE BEST -REPLAY-』を購入された方を対象に、応募特典としてライブへ無料ご招待。(人数多数の場合は抽選)
※公演は無料ですが、入場の際に別途ドリンク代が必要になります。