岩佐美咲「佐渡の鬼太鼓」MV(ショートVer.)2018年2月27日発売
昨年7月に東京・よみうり大手町ホールで2日間に渡り開催された3rdソロコンサート、そして今年2月の恵比寿ガーデンホール公演「岩佐美咲 コンサート2018〜演歌で伝える未来のカタチ〜」をいずれも大盛況に終えた岩佐美咲が、7枚目となるニューシングル「佐渡の鬼太鼓」をリリースした。今回も秋元康氏が作詞を担当。自身の楽曲について「切ない恋に破れた女性がテーマになることが多い」と語っていた彼女が、佐渡の伝統芸能「鬼太鼓(おんでこ)」の如く力強い表現で女性の一途な恋心を唄った1曲。その堂々たる唄いっぷりに本格派演歌歌手としての成長を感じ、2018年更なる飛躍を期待させる1曲に仕上がっている。ということで、岩佐美咲にメール・インタビューで話を聞いた。リリースに寄せて届けられたビデオ・メッセージと併せてお楽しみください。
──ニューシングル「佐渡の鬼太鼓」は秋元康さんのプロデュース作品で、一途な恋心を描いた歌詞がとても印象的です。前作「鯖街道」のインタビューでは、歌詞について「切ない恋に破れた女性がテーマになることが多い」とおっしゃっていて、「佐渡の鬼太鼓」は今までのテーマとはまた違った魅力を放つ楽曲のように思いますが、岩佐さんご自身が初めて聴いた時の感想をお聞かせいただけますか?
この曲を初めて頂いて聴いた時は、今までの楽曲とかなり雰囲気が違い、本格的な演歌だと感じて、正直歌うのは難しそうだなと思いました。レコーディングを経て、自分なりにこの曲を唄えるようになり、1年かけて唄っていくのが楽しみだなと思うようになりました。
今回の曲は、雰囲気も世界観も曲調もかっこいい楽曲で、「惚れた男は女が守る!」という強く一途な恋心を持った女性が主人公の歌になっています。
正直「鬼太鼓」というものを、曲を頂くまで知らなかったのですが、頂いてから調べたり教えて頂いたりしました。
そもそも「鬼太鼓」と書いて、「おんでこ」と読むのも、初めて見る方からしたら、私を含め…難しいなと思いました。
──「佐渡の鬼太鼓」は秋元康さんが作詞を手掛けていますが、ご自身がお気に入りのフレーズと、その理由をお聞かせ頂けますでしょうか?
特にお気に入りは、1番のBメロの歌詞「親にもらったこの命 持っていくなら持って行け 腹を括った恋の道」この部分に、この人に着いていく!という強い決意と強い気持ちがあらわれているなと思いました。
──岩佐さんの堂々とした歌いっぷりに耳が惹き込まれますが、レコーディングはいかがでしたか?
今回はレコーディングも少し苦戦した部分もあって、楽曲が今までとガラリと雰囲気が変わっていたので、中々歌いこなすのは難しかったです。拘った部分で言うと、サビの盛り上がりとか、「あ〜あぁ」という部分とかは気持ちよく唄いたいなと思って、唄いました。
Aメロと、Bメロは、ちょっと低めのところから入るので、難しいポイントかなと思います。
秋元先生からアドバイスというのは特にないので…今回も自由に歌わせて頂いたのですが、最近連絡をとらせて頂いた時に、「歌が上手くなったね」と言って頂けて、凄く嬉しかったです。
──初回限定盤のDVDに収録されているミュージックビデオは、どのような作品に仕上がりましたか?また、撮影はいかがでしたか?
今回は佐渡島で撮影してきました。地元の方が協力してくださって、実際「鬼太鼓」、鬼をバックに唄わせて頂く事が出来ました。
裏話ですが…鬼の方が、結婚指輪をされて撮影していたのですが、私たちは気づかず撮影していると、監督さんが気づいて「鬼の方〜!結婚指輪外してもらっていいですか!!」というやり取りがちょっと面白かったです。
──また、カップリングは恒例となったカバー曲で、初回生産限定盤は倍賞千恵子さんの「下町の太陽」、通常盤には梅沢富美男さんの「夢芝居」が収録されています。昨年7月に東京・よみうり大手町ホールで開催された3rdソロコンサートでも披露されている2曲ですが、それぞれカバーにあたって、ご自身がこだわった点などお聞かせいただけますでしょうか?
今回のカップリングでカバーさせて頂いて頂いた「下町の太陽」は、事務所の大先輩の水森かおりさんが「美咲ちゃんの声に合っていると思うよ」とアドバイスを頂いてからカバーさせてもらうようになりました。
「夢芝居」は、昨年の新歌舞伎座での梅沢富美男さんの舞台に出演させて頂いたご縁もあってカバーさせて頂きました。
また今年も明治座での梅沢富美男さんの舞台に出演させて頂く事になりましたので、その時に新曲に収録させて頂いていることを、梅沢さんにもお伝えしたいなと思います。
──通常盤のカップリングには、さらに、テレサ・テンさん「空港」のカバーも収録されていますが、カバーされたキッカケをお聞かせ頂けますでしょうか?
「空港」は、今、月に1度千葉県の柏でチャレンジキャンペーンというのをやっていて、そこで歌わせてもらった曲になります。
月に1回そのキャンペーンで演歌・歌謡曲のカバー曲を初披露していくというキャンペーンになっていて、そこで唄ってお客様にも良かったよという声が多かったので、CDにも収録させて頂きました。
テレサ・テンさんの綺麗な声で、どこか柔らかく、優しさを感じるような、儚い切なさを表現するような歌声を意識して、原曲の世界観を大事にしつつ、歌わせて頂きました。
──ところで、先程の質問で申し上げた3rdソロコンサートの模様は映像化され、昨年10月にDVD『3rdコンサート 〜笑顔・心・感謝で繋ぐ…至福の2日間〜』としてリリースされています。2日間に渡るソロコンサートはいかがでしたか?
2日間で全3公演をやらせて頂いたのですが、やる前は2日間大丈夫かな?…とか、3公演大丈夫かな?…とか3公演もファンの方はいらしてくれるのかな?…とか、体力もそうですし、最後まで声が持つかな…とか色々な心配毎が多くありましたが、いざ始まってみると、回を重ねるごとに楽しくて、1回目より2回目のが盛り上がり、2回目より3回目のが盛り上がり、本当にいいコンサートをやらせて頂けたなと思っています。
今回も客席におりて、皆様のお近くで唄うコーナーをやらせて頂いたのですが、いらしてくださった方は、もしかしたら映っているかもしれませんよ!という見どころと、ギターの弾き語りにも挑戦をしているので、ぜひぜひチェックしてみて頂きたいです。
──「佐渡の鬼太鼓」の堂々とした歌いっぷりといい、本格派演歌歌手として益々の活躍が期待されますが、2018年の抱負、目標をお聞かせ頂けますでしょうか?
まずは、新曲「佐渡の鬼太鼓」を1年かけて自分のものにしていくことです。
それが演歌歌手としての成長に繋がると思っているので、毎日色々な場所で唄って、頑張っていきたいです。
プライベートでは、いっぱい食べて、いっぱい寝たいです!!(笑)