日本のトッププレイヤー&プロデューサーである、キーボーディストのDr.kyOnとギタリストの佐橋佳幸によるるユニット「Darjeeling(ダージリン)」が、音の愉しみを知る大人達に“良質で豊かな新しい音楽”を発信してゆく新レーベルGEAEG RECORDS(ソミラミソ レコーズ)を設立。その第1弾として、シンガーソングライターの川村結花が、Darjeelingプロデュースによるニューアルバム『ハレルヤ』をリリースした。SMAP「夜空ノムコウ」、FUNKY MONKEY BABYS「あとひとつ」を始め数々の名曲を輩出する彼女が“私の素な「暮らしのうた」”と語る8曲を収録。日常の風景の巧みな描写、市井の人々の想いを紡いだ言葉と、Darjeelingはもちろん豪華サポートアーティストが奏でる温もりを感じるサウンドが、そっと心の琴線に触れるような1枚に仕上がっている。そこで、川村結花にメール・インタビューをオファーし、GEAEG RECORDSからリリースに至った経緯や、Darjeelingとのアルバム制作について話を聞いた。今作を携え1月からは“川村結花 ツアー2018「独奏」 -ハレルヤ-”の開催も決定している。
──ニューアルバム『ハレルヤ』は、生演奏を聴いているような温もりを感じるサウンドと、川村さんの素な「暮らしのうた」という歌詞が優しく心に響きました。Dr.kyOnさんと佐橋佳幸さんによるユニット・Darjeeling(ダージリン)さんが設立した新レーベル「GEAEG RECORDS(ソミラミソ レコーズ)」の第1弾作品になりますが、まず、GEAEG RECORDSからリリースされる事になった経緯をお聞かせいただけますでしょうか?
今年の春に佐橋さんから電話がかかって来まして、「今度僕とキョンさんでこういうレーベルを作る事になって~」というお話しをおうかがいし、で、「結花ちゃん、アルバム作らない?」とおっしゃってくださったのが始まりでした。
ものすごく光栄で幸せでありがたく、とにかくびっくりしました。
──今作はDarjeelingさんプロデュースによるアーティスト作品の第1弾でもあります。Dr.kyOnさん、佐橋佳幸さんのお二人とアルバム制作をご一緒されていかがでしたか?また、制作にあたってこだわったのは、どのようなところですか?
プリプロもレコーディングも至福そのものでした。
こだわったというか、とにかく曲の行きたい方向へ自然にまかせた結果、全曲通してクリックを全く使わず、いっせーのーで、の録音になりました。
どちらかというとライブのリハーサルをしてそのままスタジオに入って録音したというような趣きだったとも思います。
──『ハレルヤ』というアルバムタイトルは、制作中のどんなタイミングで、どのように決められたのですか?
最初に収録曲を決定したあたりから、やわらかく優しい耳心地のタイトルがいいなと思っていて、自分の中ではなんとなく「ハレルヤ」というワードがありました。
いろんな人生の場面にハレルヤ、というような思いでつけました。
──それでは収録曲についてお聞きします。幕開けを飾る「カワムラ鉄工所」は、町工場や街並みの描写が印象的で、おばあちゃんの言葉にも胸を打たれます。川村さんの祖父が営んでいたというカワムラ鉄工所を歌にされたキッカケをお聞かせいただけますでしょうか?
今から8年前に祖父が亡くなり、鉄工所も取り壊されることになり、その取り壊される様子の写真をイトコが撮っておいてくれたのを以前見たのが今思えばキッカケだったように思います。
そおのあたりから、いつかあの鉄工所のこと、祖父母のことを歌にしたいと思っていました。
歌詞はもう思うままそのまま記憶のままに書きました。
──4曲目の「乾杯のうた」は、アコースティックギターに乗せて、市井の人たちが抱いくであろう人生への想いを綴った歌詞に心を揺さぶられます。楽曲制作はいつ頃、どのように進められたのでしょうか?
昨年マンスリー弾き語りLiveをしたのですが、その際に、いらしてくださったお客様への感謝の気持ちを伝えたくて作ったのがこの曲です。
そのLiveの際、月に1曲必ず新曲を作って演奏することをマストとしていたのですが、この曲はその一番最初の月にまっさきに作りました。
──「乾杯のうた」は、10月に開催されたGEAEG RECORDS設立お披露目コンベンションライブで披露され、そのライブ映像を編集したミュージックビデオがネットで公開されています。コンベンションライブはいかがでしたか?
Darjeelingのお二人とともにお客様の前で演奏するのは初めてでした。
関係者の方ばかりでしたので普通のLiveとは違う緊張感がありましたが、最初に音が重なった瞬間から素晴らしい気持ちで満たされて行きました。
おふたりとの楽器のアンサンブルはもちろん、コーラスも最高でした。
──6曲目の「ロウソクの灯が消えるまで」は、まるでミュージカルを観ているような気分になる、川村さんと男性ボーカリストによるオシャレなデュエットナンバーです。そもそも男女のデュエットを想定されて曲作りをされたのでしょうか?また、男性ボーカリストはサックスプレイヤーの田中邦和さんだそうですが、デュエットされていかがでしたか?
この曲はサックスプレイヤーの田中邦和さんと二人でのDUO Liveシリーズでのレパートリーで、ここ二年ほど二人でのLiveのときは必ず演奏して来た曲です。
曲選びの段階でDarjeelingのお二人に聴いて頂いた音源もLive音源で、お二人からの評判も大変良く、自然と邦和君に歌ってもらう運びになりました。
レコーディングでは邦和君の前に2本マイクを立てて、同時にサックスと歌の吹き語りをやってもらいました。
──7曲目の「その先は?」は、ウッドベース、ピアノ、ギターのライブ・セッションを繰り広げているかのようなサウンドが魅力的ですが、レコーディングはいかがでしたか?この曲はピアノをキョンさんに弾いていただきました。
わたしは鍵盤ハーモニカを吹きました。
途中ブルースのソロを回したり、ジャズクラブでセッションしてるような雰囲気でとても楽しかったです。
──ラストナンバーの「愛だけしかない景色」は、主人公の目にした風景がすっと頭に浮かぶ歌詞ですが、具体的にどこかの場所をイメージして書かれたのでしょうか?
11月のとある短い時期、代々木公園の中にある小さなエリアが、色づいた銀杏の木々に囲まれます。
金色の絨毯を敷いたような地面へ金色の葉っぱがはらはらと舞い落ちるさまは天国のようです。
毎年目にするその景色を思いながら書いた曲がこの曲です。
──そして、来年1月より『川村結花 ツアー2018「独奏」 -ハレルヤ-』の開催が決定しています。3年ぶりのインストアライブも決定しています。今回のツアーに向けての抱負をお聞かせいただけますでしょうか?
「独奏」シリーズは以前からやって来ているピアノ一本弾き語りLiveツアーなのですが、今回はちょっとひさしぶりということもあって、とってもわくわくしています。
昨年の月イチLive、今年のレコーディングを経て、また違う景色を自分でも発見したいですし、いらしてくださる方々に少しでも心あったかくなっていただけますようにと願っています。
< EVENT / LIVE >
GEAEG RECORDS設立記念 Darjeeling&川村結花 スペシャル・トーク&ミニライブ
日時:11月18日(土) 15:00スタート
会場:【東京】タワーレコード新宿店7F イベントスペース(観覧フリー)
内容:トーク&ミニライブ、CD購入者サイン会
川村結花 ツアー2018「独奏」 -ハレルヤ-
1月19日(金) 【大阪】 Music Club JANUS
1月20日(土) 【京都】 SOLE CAFÉ
1月26日(金) 【札幌】 KRAPS HALL
1月27日(土) 【札幌】 くう -20丁目で逢いましょうアゲイン-
2月04日(日) 【横浜】 モーション・ブルー・ヨコハマ Guest:田中邦和(sax,vo) / 柴草玲(vo,pf)
※各公演の詳細、最新のLIVE情報はOfficial HPをチェック!
http://www.kawamurayuka.com/