高橋りなが、好評配信中の剛力彩芽主演ドラマ『フェイス―サイバー犯罪特捜班―』主題歌「ネガイボシ」をリリースする。そもそも彼女は、小学生の時にavexアカデミーの特待生として歌、ダンスを学び、中学1年からLIVE活動をスタート。2013年にはボストン、ニューヨークに1年間の音楽留学をするなど努力を重ね、シンガーソングライターとして活動してきたオスカープロモーション期待の新星だ。今作は、高橋本人が作詞、作曲を手掛け、大切な人への想いを紡いだ健気な歌詞と切ないメロディを、華やかで力強く歌い上げたドラマチックなナンバーに仕上がっている。ということで、高橋りなにメール・インタビューで音楽活動の原点から順を追って今作について話を聞いた。多数のCMに出演中で、劇団東少ミュージカル『眠れる森の美女』に出演するなど、着々と活躍の場を拡げている彼女の注目度は今後益々上昇しそうだ。
──ニューシングル「ネガイボシ」がリリースとなります。まず、プロフィールからお聞きします。小学生の時にavexアカデミーの特待生として歌、ダンスを学ぶ傍ら子役活動を開始し、中学1年生からLIVE活動を始めていたそうですが、シンガーソングライターを志すようになったキッカケをお聞かせいただけますか?
3歳の時から歌うことが大好きで、ベットの上でもお風呂の中でもずっとライブごっこをしているような子供でした。
モーニング娘。さん世代だった事もあり、私もキラキラしたステージで歌いたいなって思うようになったんです。
その反面すごく人見知りで、知らない人の前では母の後ろに隠れるような子でしたね。
今でもですが、自分の気持ちを言葉で伝えることが上手に出来なくて・・・。
人見知りこそ少しは克服してきましたが、今でもなかなか人と深く関わることが苦手なんです。
だからこそ、人と繋がりたい、自分を認めて欲しい。
そんな思いが強くて、歌ならそれが出来るかもしれないって思ったんです。
それで、表現することを仕事にしようと思いました。
──ちなみに、LIVE活動を始めた頃は、どのような音楽を聴いていたのでしょうか?
松任谷由実さん、絢香さん、阿部真央さん、DREAMS COME TRUEさん、Adeleさん、安藤裕子さん、を好んで聴いていました。父の影響でアメリカのロックバンドのCHICAGOも聴いていました。
どこか懐かしいサウンドや、メッセージ性のある曲、パフォーマンスをされる方が大好きです。
──そして、2013年には1年間、ボストン、ニューヨークに音楽留学をされています。どのような事を学んでいたのでしょうか?また、留学中に特に思い出に残っている出来事もお聞かせ頂けますか?
ボストンでは、語学習得がメインでした。
日常会話をまずクリアして、ホームステイ先でアメリカの生活、文化に触れる事から始めました。
ニューヨークに移ってからは、ブラックミュージックが盛んなハーレム地区に住み、オープンマイクに行ったり、ニューヨークマラソンでゴスペルクワイアとして参加したりしていました。
18歳だった事もあり怖いもの知らずでしたが、周りの黒人シンガーの方々があまりにパワフルで、その技術面、肉体的な面での違いにとてもショックを受けたんです。
数日凹んで…でも気づいたんです。
どうせ技術で敵わないなら、自分にしか伝えられない事、自分にしかできない音楽をやろうって。
それからオペラに出会い、オペラのベーシックな発声法を取り入れたレッスンをしていました。
高い技術を求める事も大事ですが、たった一つしかない自分の声をさらに磨こうと思いました。
それは曲作りも同じで、よりシンプルに1番伝えたい事をどうすれば伝えられるのか、を考えるようになりました。
そして、留学中の出来事で1番心に残っているのは、ボストンに来てから1週間後に起きた、ボストンマラソン爆破事件です。
その日は、ちょうど事件の数時間前に爆発のあった通りを、一緒にマラソンを観に来た友達と歩いていたんです。
週末には、交通機関が全てストップして外出禁止になり、上空にはヘリコプターが飛んでいて・・・まるで映画の世界のようでしたし、本当に怖かったです。
でも、“ボストンストロング”を掲げて、みんなでテロと戦おうとする人々の団結力、強さ、温かさにとても感動を覚えました。
人って強いな、って思いましたね。
──留学から帰国後の2014年9月に開催された第2回「美ジネスマン&美ジネスウーマンコンテスト」で洋服の青山特別賞受賞し、オスカープロモーションに所属されました。事務所に所属が決まった時はどんなお気持ちでしたか?
帰国後はすぐ、レコード会社にデモテープを送りまくったんです。
それが全部ダメで・・・デビューに向けて根拠のない自信はあったんですけど、この先、どうしていいか分からなかったんですが。
そんな時にお母さんがこっそりコンテストに応募していたんです。
受賞が決まった時。。。とんでもないところに来ちゃったかも!って思いましたね(笑)。
それまでは、ずっとフリーな状態のままストリートやライブハウスでのライブ活動しかしてこなかったのですが・・・。
モデル事務所でしたし、いわゆる “芸能界”に本当に入るんだな~って思って(苦笑)、最初はすごく怖かったんです。
不安ばかりだったせいもあって、最初のうちはマネージャーさん達の皆さんが敵、みたいに思えてバリアを張ってました(笑)。
でも所属できたからこそ、大好きなお芝居にも出会い、また歌以外のお仕事もやらせて頂いたおかげで幅も広がり、色々な経験を積ませて頂きました。
──努力を重ね、キャリアを積み、満を持してニューシングル「ネガイボシ」をリリースされます。剛力彩芽さん主演で好評配信中のドラマ『フェイス―サイバー犯罪特捜班―』の主題歌で、ご自身が作詞、作曲を手掛けています。楽曲制作は、どのように進められたのでしょうか?また、「ネガイボシ」というタイトルはどのように決められたのですか?
実はこの曲、中学生の時に作った曲なんですが、今回リリースさせて頂くにあたり、歌詞を書き直してアレンジも一新しました。
タイトルの“ネガイボシ”は私の希望なんです。
流れ星を観た時、大勢の人は願い事をすると思うんですけど、私はせっかちで不器用だからそんなめったに見られない流れ星を見逃しちゃうタイプだなって思うんです。それでいつまでも後悔するタイプ。
ならばいっそ、空に願い星っていう星があっていつでも願い事ができたらいいなって。
そんな思いから生まれた曲とタイトルなんです。
もともとは、夢や目標に向かってゆくための歌で、自分への応援ソングのつもりで書いていたんです。でも20歳を超えて大人になって、家族や大切なものが私なりに増えて・・・かけがえのないものを私が守りたい!そのために強くなりたい!そんな思いを込めて歌詞を書きました。
今回、歌詞を書き直してみて、この10年で自分が手にしたもの、後悔、迷い、喜び、いろいろな事を思い出しました。
そんな日々の全てが、いつの日か“ネガイボシ”に乗って輝いてくれたらいいなって思います。
また、最初のバージョンだと2番終わりのブリッジは無かったのですが、今回、ここは絶対に言葉をいれたい!!と思い新しくメロディを付け加えました。
ストレートな思いが爆発している部分だと思います。
とても疾走感のある曲なので、歌詞の言葉選びは凄く苦労しました。
歌っている時に気持ち良い言葉を選びたかったですし、スピード感も無くしたくなかったので。
──ピアノとストリングスの静かな歌い出しからドラマティックに盛り上がるアップテンポのナンバーで、伸びやかな歌声が耳を惹き付けますが、レコーディングはいかがでしたか?
この歌の持つ華やかさとスピード感に負けないように歌おう!と、それを一番に心掛けました。なるべく、声を前に前に出すような感じで。
声にも速度があるような気がしていて・・・それは、私の中のイメージでしかないのですが(笑)。
また、運動会の徒競走を全力ダッシュで駆け抜けてゆくようなイメージを持って歌いました。
ですから、かなり体力を使いました(笑)。
そんな中でも常に、目の前には大切な人を思い浮かべながら歌っていたので、この歌詞の主人公の弱さ・繊細さにも気づいてもらえたら嬉しいです。
──2曲目の「LOST」は、サックスの音色が切なさをかき立てる失恋バラードです。「不意に同じ歌口ずさむ 嬉しそうに君は笑った」という思い出の描写や、「こんなに苦しいほどに君が好きだった やっと分かった」という今の想いを綴ったフレーズが印象的ですが、歌詞はどのようなところから発想されたのでしょうか?
実は、初めて男性目線で書いた歌詞なんですよ。
これまでも失恋の曲は沢山書いてきましたが、離れた恋人への後悔や愛しく思う気持ちを、男性目線で書いたらどうなるんだろう?という好奇心からできた曲です。
曲の中の男の子はかなり女々しいな~って思います(笑)。
でも男子だって、女々しいくらい落ち込む時もあるだろうし、涙を流すだろうし、握りしめた拳を開いてどこまでも自分の感情を解放すればいいんだーーって!
そんな君も悪くないんだよー!っていう思いで書きました。私の親友に向けてなんですけどね(笑)。
──そして、3曲目の「戦いの始まり」は疾走感溢れるロックチューンで、歌詞は高橋さんの今の想いを綴っているようにも感じますが、いつ頃に書かれた楽曲でしょうか?
この曲は、高校時代に書きました。
思春期に置かれる環境や、将来に対しての何とも言えないモヤモヤする気持ちって、きっと誰もが感じた事があると思うんですけど。
高校生の時の高橋は、大人はみんな敵!!って常に思ってるような面倒なヤツだったのですが(笑)、大人や社会に対する不満を、ストレートに曲にしたんです。
この曲を作る時、珍しくメロディーと歌詞が同時に降りてきた事が、今でも印象に残っています。
──「ネガイボシ」のリリースから新たなスタートを切り、益々の活躍が期待されますが、今後の抱負、目標をお聞かせ頂けますでしょうか?
まずは、多くの方々私を見たとき“高橋 りなだっ!”って認識してもらえるようになりたいです。
目標はなんと、“女性版の福山雅治さん”です!
私はお芝居も大好きなので、自分が出演するドラマや映画の主題歌を、自分で担当して歌えるようになりたいですね。
他にもミュージカルや音楽のフェス出演、さらには武道館、アリーナでのワンマンライブなど目標は沢山ありますが、一つ一つ、しっかり掴んでいけるように活動してゆきたいと思います。
皆さん、これからも応援よろしくお願い致します!
< LIVE >
■10月7日(土)「赤マルダッシュ☆大西菜友 生誕祭&活動4周年記念イベント」
@表参道GROUND
10:45開場 / 11:00開演
前売り2000円 / 当日2500円(1D別)
ゲスト出演
■10月17日(火)「hyphenコラボ企画。」
@自由が丘ハイフン
出演 高橋 りな / 小幡花織
※ツーマンライブ
※最新のLIVE情報はOfficial HPをチェック!
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