たこやきレインボー / RAINBOW~私は私やねんから~
堀くるみ、彩木咲良、清井咲希、根岸可蓮、春名真依から成る関西出身の5人組アイドルグループ、たこやきレインボー。2012年9月の結成から着実に人気を伸ばし、2016年4月にシングル「ナナイロダンス」でメジャーデビューを果たした。そして、8月には2ndシングル「どっとjpジャパーン!」、12月には1stアルバム『まいど!おおきに!』をリリース。さらに、東京・中野サンプラザ、大阪・オリックス劇場でのワンマンライブも大盛況を収めるなど快進撃を続け、群雄割拠のアイドル界において注目すべきグループと言えるだろう。そんな彼女たちが、3rdシングル「RAINBOW ~私は私やねんから~」をリリースするということで直撃インタビューを敢行。「人それぞれ色々な色があって、他人と違っていてもええやん! 自分らしく前向きに生きて虹色の世界にしよう!」というメッセージが込められた表題曲や、驚愕のワンカット映像で贈るミュージックビデオの撮影裏話、そして、春のワンマンライブツアーに向けての意気込みを語ってもらった。リリースに寄せて届けられた、5人の笑顔がはじけるビデオ・メッセージと併せてお楽しみください。
──たこやきレインボーさんは、2012年9月の結成から着実に人気を伸ばし、昨年4月にシングル「ナナイロダンス」でメジャーデビューされました。8月には2ndシングル「どっとjpジャパーン!」、12月には1stアルバム『まいど!おおきに!』をリリース。さらに、東京・中野サンプラザ、大阪・オリックス劇場でのワンマンライブも大盛況を収めるなど快進撃が続いています。そんなメジャーデビューからの1年間を振り返っていかがですか?
春名真依:自分の意識が一番変わりました。まず、エイベックスからメジャーデビューする事がビックリだったんですよ。歌もダンスもバリッバリのアーティストがおる場所というイメージがあったから、メジャーデビューできる喜びと共に、「私が入って良いものか!?」という不安もありました。でも、メジャーデビューさせて頂く以上は、もっと歌もダンスもレベルアップせないかんし、そもそもの自分の意識を変えないかんと思ったんです。ライブに対しても「ここはこうせないかん」とか考えたり、分からない事は自分から聞きに行ったり。ワンマンライブ『なにわンダーランド』をキッカケに自分の中では意識が大きく変わったように思います。
堀くるみ:グループとしてもメンバー1人1人も日々成長している実感があります。例えばライブのセットリストも、私たち5人も番長と話し合って決める事が増えました。
──「番長」とは誰ですか?
堀くるみ:私たちのマネージャーです。名前は東野さんですけど「番長」と呼んでいます(笑)。それで、以前のライブはスタッフさんが決めてくれた曲順、その歌とパフォーマンスを頑張ることで精一杯でした。でも、最近では私たちからも「こうしてみたい」という意見を言って、ライブを創り上げて行く事が出来るようになったと思います。
──最近のライブはメンバーの意見も反映されているんですね。
彩木咲良:大きい会場でワンマンライブをさせて頂くようになって、お城みたいな階段だったり、セットもメッチャ豪華になったんですよ!それを観た時は「綺麗!」とホンマに感動しました。
根岸可蓮:それに、CDをリリースする頻度が上がって、この1年で持ち歌もメッチャ増えました。1stアルバムも出させて頂いたので、もっともっと沢山のライブを出来るようになりたいなと思っています。
清井咲希:私たちの楽曲は元気で明るいアップテンポやったり、関西色の濃い曲が多かったように思います。でも、メジャーデビューしてから色々なジャンルの曲を歌わせて頂くようになって、昨年の1stアルバムも1曲1曲ジャンルが違うし、カッコイイ曲も歌えるようになりました。今回リリースする「RAINBOW ~私は私やねんから~」のようにメッセージ性が強い曲も歌えるようになりましたし、この1年で歌の幅が広がったのかなと思います。
──レパートリーが増えて、歌の表現力も豊かになって、ライブのセットも豪華になったり、成長を実感した1年でしたね。
堀くるみ:結構変わったな(笑)。でも、あっとういう間やったな。
彩木咲良:ホンマに!(笑)
清井咲希:あっという間でしたね。
──そして、5月10日に3rdシングル「RAINBOW ~私は私やねんから~」がリリースされます。前山田健一さんの作詞、作曲です。歌詞を読んだ第一印象は、その内容から前山田健一版「世界に一つだけの花」のように思いました。とても素敵な歌詞です。
清井咲希:平和をイメージした歌詞ですよね。
──曲を最初に聴いたのはいつ頃ですか?
春名真依:3月のダンスレッスンの時に、スタッフさんから「新曲が出来たから聴いてみる?」と言われて、そこで初めて聴きました。
──それは前山田さんが歌っているんですか?
堀くるみ:そうです。前山田さんが作った曲は、いつもご自身が歌っています。
彩木咲良:キーをちょっと上げて。
清井咲希:私たちの声の高さに合わせて歌ってくれています。だから、仮歌の声で「あっ!今回は前山田さんの曲やな」と分かるんです。
──初めて聴いた時はどんな印象でしたか?
春名真依:「70億人! RAINBOW!」の歌い出しから「あっ!いつもの明るい感じかな」と思いました。
堀くるみ:さらに「それ!それ!それ!それ!」と続いて(笑)。
春名真依:お祭りみたいに盛り上がって行くのかなと。
堀くるみ:でも、サビを聴いたら「感動的な歌詞!?」になって。
──歌詞を見ながら聴いたのですか?
堀くるみ:最初は聴くだけです。歌詞は見ていません。
春名真依:それで真面目な歌なのかオモシロ要素を入れた歌なのか。
堀くるみ:初めて聴いた時は「どっち!?」と思いました(笑)。
清井咲希:前山田さんの作る歌は、イントロやAメロからサビがガラッと変わったりする曲が多くて。そういう面白さも前山田さんの曲作りの特徴のように思います。
彩木咲良:そのダンスレッスンから帰って、あらためて歌詞を見ながらレコーディングに向けて歌の練習していたんですよ。そうしたら歌っている最中に涙が出てきて。「これレコーディング大丈夫なんかな!?」って思いました。
清井咲希:歌詞は感動的やな。
春名真依:聴けば聴くほど、見れば見るほど心に沁みてくる歌詞ですよね。
──今の中高校生が抱いているであろう悩みに正面から向き合っているように思います。その中でも「なんで生まれてもうたんや/少し 呪ったりしたなぁ」は衝撃的でした。
堀くるみ:シリアスですよね。ケータイやSNSで繋がる今の時代ならではの悩みがあるように思います。便利になってコミュニケーションが簡単になった反面、自分らしさを出すのも周りの目を気にしないといけなかったり。この歌詞は、私たちと同世代の誰もが1度は経験したことがあるのではないかなと思います。
──ちなみに、皆さんはどのフレーズがお気に入りですか?
堀くるみ:1番のAメロの咲希のパートで「作り上げた 自分ちゃう自分で/今日も やりすごす」は、同世代の皆が共感できる歌詞なのではないかなと思います。
彩木咲良:私は幾つもあって。まず「この私 私だって/ただ それで許される場所」と、「たった一度の 人生ねんもん/自分の色で 輝いていたい」もそうやし、さっき言った号泣したフレーズは「笑える日が 絶対くんねんから」のところです。以前メンバーとスタッフさんと一緒に、たこやきレインボーの今後について話していた時に、番長が「笑える日が 絶対くんねんから」と言ったんです。それを思い出して。歌いながらもう声が出えへんくって「笑えづぅぅぅぅ」って(笑)。
──本番のレコーディングなら幻のボーカルテイクです(笑)。
彩木咲良:レコーディングも少しだけ危なかったんですよ。でも、泣いて歌えなくなったら皆に迷惑がかかるから、グッとこらえて何とか歌いました。また、「この私 私だって/ただ それで許される場所」のところも、ありのままの自分で居ていいんやって。このたこやきレインボーに咲良のまま居ていいんやと思わせてくれて感動しました。
根岸可蓮:私も同じで「たった一度の 人生ねんもん/自分の色で 輝いていたい」です。本当の自分とは違うキャラクターを作ってモノクロの世界にいるよりかは、好きなモノは好きと言える、ありのままの自分の色で輝いていたいという気持ちは一緒なので、この歌詞にすごく感動しました。
──メンバーそれぞれのイメージカラーで皆さんも輝いています。
清井咲希:私も「この私 私だって/ただ それで許される場所」の2行はグサッと来ました。「私はここに居ていいんかな?」と思う事は誰にもあると思います。そんな風に悩む事があったとしても、私を認めてくれる場所、許される場所が絶対にあるんだよと教えてくれているような気がして。だから、このサビで歌っている時は、いつも以上に感情が入ってしまいます。
──その部分は清井さんの歌声に注目です。
春名真依:私はサビの前半で「私は 私でええのかな」からの4行です。昔どれだけ頑張っても自分自身を認められへん時期があって、「この生命 この体/もう 認めてあげてええのかな」の歌詞がその時の自分と重なってグッときましたね。その1サビでは「認めてあげてもええのかな」と疑問形で不安な要素が多めなんですけど、後の大サビでは「もう 認めてあげてええんやね」と語尾が変わっているんですよ。1曲を通して主人公が前向きな気持ちになって行く、その移り変わりを表していて、すごく好きなところです。
──最初から最後まで一言一句逃さず聴いて欲しいですね。
春名真依:1曲を通して聴いて、この気持ちの流れを感じて欲しいです!
堀くるみ:もう1個いいですか。繰り返すフレーズで「70億人! RAINBOW!」から「愛の色 色々! RAINBOW!」までのこのブロックは、世界中の人々に絶対当てはまる言葉やし、70億人みんな一緒の人間やでみたいな想いが表されていて好きです。
春名真依:ミュージックビデオも、世界中の人々を描いたパネルが出て来たりします。
──そのミュージックビデオは、最初から最後までワンカットの物凄い映像です。
堀くるみ:どんな作品になるんかなと思っていたら、ホンマに繋がっていて私たちも驚きました。
彩木咲良:最後に出てくるパネルに世界中の人々が描かれていますけど、全部タッチが違うんです。それぞれ違う人が描いていて、描いた人の個性が出ています。それを観て「こういう事か!」と、あらためて歌詞に込められた想いを感じました。
──撮影はいかがでしたか?
堀くるみ:歌いながら演技をしながら、メンバー全員がスタジオ中を動き回る撮影は初めてでしたね。
根岸可蓮:今までに無い撮影方法だったので、移動している途中でコードに引っ掛かってコケそうになりました(笑)。でも、カメラに間に合って良かったです(笑)。
──スタジオ中をグルグル動き回りながらの撮影は、てんてこ舞いだったと思います。
堀くるみ:パネルを出し入れするスタッフさんやエキストラの方も含めて、これほど大勢の人たちと一緒にミュージックビデオを撮影したのも初めてでしたね。
春名真依:パート毎に歌うメンバーが映るパターンが多いんですけど、今回はパートに関係なく1曲丸々通してのストーリーがあって、今までとはまた違った気持ちでした。
堀くるみ:4つのストーリーで構成されていて、その1つ1つに注目して観て欲しいなと思います。
清井咲希:そのストーリーの中で、私たちが歌詞の主人公のように悩みを抱えている立場で演技をしています。ただ、細かい指示はなくて、場面場面の表情や振り付け、演技は私たちに任されたんです。MVのストーリーや場面から感じた事を表情や演技で表しているから、その1つ1つに意味があると思います。その表現の仕方にも各メンバーの個性が出ていると思うので、是非注目して観て欲しいです。
──皆さんの表情が生き生きしています。
堀くるみ:自由にさせて貰えたので(笑)。次々と動きが変わって行く時にメンバーが面白い顔をしてたりするし、「ここの後ろでこんな事をしてるんや!」とか観るたびに発見がありますね。
彩木咲良:だから、何回でも観てしまいます。
──目が離せなくなる程、完成度の高いミュージックビデオです。そして、4月30日より春の全国ツアーが決定しました。
堀くるみ:東名阪のZeppは昨年の春もライブをさせて頂きました。今回の五大都市は、同じZeppでも昨年とは違う見せ方で、私たちが成長したところを見せられたら良いなと思います。魅せ方を考えて準備をしているので、どんなステージになるか楽しみにしていて欲しいです。頑張ります!
彩木咲良:私はこの春から高校生になりました。これでメンバー全員が高校生になったので、今回のZeppツアーは、「咲ちゃんは高校生になっても全然変わってないやん」と言われないように、「高校生になった咲ちゃんは違うんだぞ!」という成長を見せられたらいいなと思います。
根岸可蓮:去年のZeppからは私たちの楽曲も増えましたし、1曲1曲気持ちを込めて歌いたいです。それぞれジャンルも違うので頑張ります!
清井咲希:私たちのライブはストーリー性があるのですが、今回のツアーはそのストーリー性だけでなく、パフォーマンス面、技術面で勝負したいなと思っています。咲良も言った通りメンバー全員が高校生になったので、パフォーマンスをレベルアップして、よりカッコイイたこやきレインボーを見せられたらいいですね。
春名真依:私たちが新しい事に挑戦するツアーになると思います。ライブハウスは盛り上がる事によって、ファンの皆さん「虹家族」との距離も近くなれると思うんです。だから、会場内をすごく熱くしたいです。もう結露が出来るぐらい(笑)。
──結露ですか?(笑)
春名真依:そう!みんなの汗で霧が出来るぐらい(笑)。クーラーが効いていても熱くなれる、本当に盛り上がれるライブにしたいですね。
< LIVE >
たこやきレインボー春の全国ツアー「Rainbow Revolution」
・4月30日(日) 【愛知】 Zepp Nagoya
・5月03日(水・祝) 【福岡】 イムズホール
・5月13日(土) 【北海道】 Sound Lab mole
・5月28日(日) 【東京】 Zepp Tokyo
・6月03日(土) 【大阪】 Zepp Namba
※各公演の詳細、最新のライブ情報はオフィシャルサイトをチェック!
http://www.tacoyaki-rainbow.jp/