昨年メジャーリリース10周年を迎えた仙台在住の4ピースハイブリッドロック・バンド、MONKEY MAJIKがニューシングル「Is this love?」をリリースする。12月のシングル「A.I. am Human」に続く映画『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』のタイアップで、今回はエンディングテーマとなる。盛況のうちに幕を閉じた昨年の全国ツアー「MONKEY MAJIK JAPAN TOUR 2016 -YEAR OF THE MONKEY-」を完全収録したライブDVD『YEAR OF THE MONKEY』も同時発売ということで、前作「A.I. am Human」に続きメール・インタビューをオファーし話を聞いた。4月8日からは、自らのルーツを探る旅として全国48公演のLIVE HOUSEツアーがスタートするなど、2017年も精力的に活動を続ける彼らから目が離せなくなりそうだ。
──ニューシングル「Is this love?」は、12月にリリースした「A.I. am Human」に続き、映画『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』の主題歌で、今作はエンディングテーマソングです。まず、「A.I. am Human」で『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』の主題歌を担当されて、映画公開後の反響はいかがでしたか?
TAX(タックス/Dr):ファンの方の中には、初めて『CYBORG009』を見るという方もいて、アニメーションはもちろん、ストーリーにすごく引込まれたという声が多かったんです。「Is this love?」は映画のエンディングで、余韻を味わったり、ストーリーを振り返るタイミングにすごく合っていたと言ってもらえたのは嬉しかったですね。作品を見終わったあとにそれぞれ思うことがあって、その瞬間に添えられる曲として制作したので。それから、昔から009大ファンの友人からは、ストレートに「ちゃんと009の曲になっていた!」と言われまして(笑)。もちろん、自分たちの思うように作らせていただいたし、新しい要素もふんだんに入れ込んでいますが、長年のファンが多い作品ですので、そのイメージを裏切らないようにもしたかった。009ファンの方から「主題歌がよかった」というメッセージや書き込みも結構いただいて、それはすごく嬉しかったですね。
──今回の「Is this love?」は、「A.I. am Human」から一転、エンディングテーマらしいミディアムテンポのナンバーで、「何の為に生まれて/誰が為に戦う」という歌詞は、往年のテレビアニメ『サイボーグ009』をも思い起こしますが、楽曲制作はどのように進められたのでしょうか?
TAX:脚本を読んだり、これまでの作品を見る中で、「誰がために闘う」というフレーズが内包する意味を考えるようになったんです。石ノ森先生が作品を通して伝えたかったことは何だろうって。 結論“人間とはどうあるべきか?”って、大きな問いかけをしているように感じられて。地球のために、未来のためにという大きな視点もあれば、個人が誰かと一緒に生きていくことや、自分自身の中で貫きたいプライドも含めて、守りたいものがあれば悩みや痛み、葛藤は伴う。その根底にあるものとか、原動力とか、そこにあるものは結局なに?と問われたら「愛」だと思うんです。個人の愛も、人間愛もひっくるめて。『CYBORG009』の作品を見た方それぞれの感じる方があると思うのですが、曲もそれぞれの捉え方であればと思っていて、そのスペースを作りつつストレートな言葉で詞を紡ぎました。
──荒野を吹きすさぶ風のような音、続くギター、シンセサイザーのイントロから耳を惹き付けられますが、今回のレコーディングは、いかがでしたか?
Maynard(メイナード/Vo&G):バラードというよりは少しリズミックなものがいいと思っていたんです。葛藤を抱えながらも、009戦士にはいつだって勇敢に前に進んでいる。そのイメージをドラムビートにも落とし込んでいます。あとアナログ風のシンセ・フレーズは、「和」を意識しているんです。琴でも弾けそうな感じで、その雰囲気は大切にしています。『CYBORG009』が日本から世界へと羽ばたいた作品ですので、そこも意識して。この曲はさじ加減ひとつで印象ががらりと変わる曲だと思うんです。明るくも悲しくも、優しくも強くも受け取れる。でもどこにも属しないというか、聞き手次第で感じ方が違う、主張しすぎないバランスは考えましたね。
──DVDに収録されているミュージックビデオの見どころをお聞かせいただけますか?
Maynard:実は今回のミュージックビデオ、僕たちは出演していないんです。今回は武士道に生きる女性を主人公に立てたんですよね。葛藤を抱きながらも守りたいものがある....「Is this love?」で表現したかったことって、実は武士の世界にも通ずるものがあるんじゃないかなって。監督がすごくきれいな映像作品をつくる方で、イメージ案を見せていただいたらすごく良くて、「さて、僕たちはどんなふうに登場しよう?あれ、もしかして出ないほうがこの世界観をキープできるんじゃない?」となって。自分たちが出演しない作品は久しぶりなんですけれど、いい作品になったし、海外の方にも見て欲しいと思います。
──さらに、昨年実施された全国ツアー「MONKEY MAJIK JAPAN TOUR 2016 -YEAR OF THE MONKEY-」を完全収録したライブDVD『YEAR OF THE MONKEY』も同時リリースとなります。このツアーを振り返って、いかがでしたか?
TAX:一つのアルバム(『southview』)をツアーで全曲演奏するのは僕たちにとって初めてのことでした。でもどの曲をライブでやろうかって考えているうちに、どれも外せないなと至って。アルバム自体が「ダンス」をテーマにしていますので、そのアルバムを引っ提げる以上、会場に来るみんなにとことん盛り上がってもらいたい。原曲で使っていたサウンドの雰囲気や、厚みも表現したくて、サンプルをサポートメンバー含むリズム隊で振り分けて出したりしています。サウンドシステムも一新しましたし、舞台はシンプルにして、照明には相当こだわって曲にリンクするよう作り込んでもらいました。会場全体の雰囲気もDVDで伝わるといいなと思っていて、いつも以上に客席込みのショットも使っています。結局、全曲収録していますので楽しんで欲しいです。
──そして、4月8日からは、全国ツアー「BLUE MOON presents MONKEY MAJIK JAPAN TOUR 2017 -LIVE HOUSE 原点回帰-」がスタートします。今回のツアーに向けての抱負をお聞かせいただけますでしょうか?
Maynard:結成17年目にしてはじめて47都道府県を周るんですよね。細かくライブハウスを周ることってこれまでなくて、やるなら今だよねって、去年のツアー中に全員の気持ちが固まったんです。こういう形でのツアーは最初で最後になるかもしれないと思いますし、僕たちにとってもチャンジなのですが、セットリストも決定して、これまでとは違った「ライブハウスツアーならでは」のMONKEY MAJIKのライブをお見せできると思っています。あとは、とにかくみんな楽しく、健康第一、ときどき休肝しつつ、ですね(笑)。ツアー中いろいろイベントも考えていますので、それもお楽しみにしていて欲しいです。
< LIVE >
BLUE MOON presents MONKEY MAJIK JAPAN TOUR 2017 -LIVE HOUSE 原点回帰-
4月08日(土) 【福島】 HIPSHOT JAPAN 16:30 / 17:00
4月09日(日) 【山形】 MUSIC SHOWA Session 16:30 / 17:00
4月11日(火) 【宮城】 仙台 darwin 18:30 / 19:00
4月12日(水) 【秋田】 Akita Club SWINDLE 18:30 / 19:00
4月14日(金) 【青森】 青森 Quarter 18:30 / 19:00
4月15日(土) 【岩手】 CLUB CHANGE WAVE 16:30 / 17:00
4月20日(木) 【新潟】 新潟GOLDENPIGS RED STAGE 18:30 / 19:00
4月21日(金) 【長野】 長野CLUB JUNK BOX 18:30 / 19:00
4月27日(木) 【島根】 松江 AZTiC canova 18:30 / 19:00
4月28日(金) 【鳥取】 米子 AZTiC laughs 18:30 / 19:00
4月29日(土) 【岡山】 岡山YEBISU YA PRO 16:30 / 17:00
5月03日(水・祝) 【愛媛】 松山サロンキティ 16:30 / 17:00
5月04日(木・祝) 【香川】 高松DIME 16:30 / 17:00
5月06日(土) 【高知】 高知X-pt. (クロスポイント) 16:30 / 17:00
5月07日(日) 【徳島】 徳島club GRINDHOUSE 16:30 / 17:00
5月09日(火) 【山口】 周南RISING HALL 18:30 / 19:00
5月10日(水) 【広島】 広島CLUB QUATTRO 18:15 / 19:00
5月16日(火) 【福井】 福井CHOP 18:30 / 19:00
5月17日(水) 【石川】 金沢AZ 18:30 / 19:00
5月19日(金) 【富山】 富山MAIRO 18:30 / 19:00
5月24日(水) 【千葉】 柏PALOOZA 18:30 / 19:00
5月25日(木) 【神奈川】 BAYSIS 18:30 / 19:00
5月27日(土) 【群馬】 高崎 club FLEEZ 16:30 / 17:00
5月28日(日) 【茨城】 水戸LIGHT HOUSE 16:30 / 17:00
5月30日(火) 【栃木】 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya 18:30 / 19:00
5月31日(水) 【埼玉】 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 18:30 / 19:00
6月03日(土) 【山梨】 甲府KAZOO HALL 16:30 / 17:00
6月06日(火) 【東京】 Shibuya WWW X 18:15 / 19:00
6月08日(木) 【福岡】 DRUM Be-1 18:30 / 19:00
6月10日(土) 【熊本】 熊本B.9 V1 16:15 / 17:00
6月11日(日) 【佐賀】 佐賀GEILS 16:30 / 17:00
6月13日(火) 【長崎】 DRUM Be-7 18:30 / 19:00
6月15日(木) 【大分】 DRUM Be-0 18:30 / 19:00
6月17日(土) 【鹿児島】 鹿児島CAPARVO HALL 16:30 / 17:00
6月18日(日) 【宮崎】 宮崎WEATHER KING 16:30 / 17:00
6月22日(木) 【兵庫】 神戸Varit 18:30 / 19:00
6月24日(土) 【和歌山】 和歌山CLUB GATE 16:30 / 17:00
6月25日(日) 【奈良】 奈良NEVER LAND 16:30 / 17:00
6月27日(火) 【大阪】 梅田Shangri-La 18:30 / 19:00
6月29日(木) 【京都】 KYOTO MUSE 18:30 / 19:00
6月30日(金) 【滋賀】 滋賀U STONE 18:30 / 19:00
7月02日(日) 【札幌】 PENNY LANE24 16:30 / 17:00
7月07日(金) 【静岡】 Live House 浜松 窓枠 18:30 / 19:00
7月08日(土) 【三重】 松坂M'AXA 16:30 / 17:00
7月09日(日) 【岐阜】 岐阜Club ROOTS 16:30 / 17:00
7月11日(火) 【愛知】 SPADE BOX 18:30 / 19:00
7月15日(土) 【沖縄】 桜坂セントラル 16:30 / 17:00
7月16日(日) 【沖縄】 桜坂セントラル 16:30 / 17:00
※各公演の詳細、最新のLIVE情報はOfficial HPをご確認下さい。
http://www.monkeymajik.com/