昨年11月に両A面シングル「15 / Hide&Seek」でメジャーデビューを果たした、大阪出身のSAKIKA(Vo/Gt)、MINA(Ba)、NAGISA(Gt)、MIREI(Dr)の4人から成る本格派ガールズバンド、GIRLFRIEND。全員がボーカルをとり、平均年齢16歳とは思えない圧巻のライブパフォーマンスで人気急上昇中の彼女たちが、2ndシングル「一直線」をリリースした。疾走感溢れるロックナンバーはイントロから耳をグッと掴まれ、等身大の言葉がストレートに心に響く歌詞も、夢を追い求める多くの同世代の共感を呼びそうだ。そこで、GIRLFRIENDの4人を直撃し、「一直線」誕生の経緯からメジャーデビュー後初となるワンマンライブに向けての意気込みを聞いた。メンバー4人がパート毎に語る「一直線」の「こだわりのポイント」は必聴だ。数多のライブを重ね、歌声はより力強くサウンドも厚みを増し、加速度的に進化を続けるGIRLFRIEND。ジャパニーズ・ガールズ・ロックの新世代を担うバンドとして、間違いなく今後も注目すべき存在と言えるだろう。
──昨年12月2日に東京・渋谷O-WESTで開催された「オンナウタヂカラ」で、GIRLFRIENDさんのライブを拝見し、メジャーデビューシングル「15」「Hide & Seek」を含む6曲のパフォーマンスに圧倒されました。それで驚いた事が1つあって、メンバー全員がボーカルをとっていました。このスタイルは結成当初からですか?
MIREI (Dr):もともと私たちは、先輩ガールズバンドのSCANDALさんと同じ「キャレス」というボーカル&ダンススクールに通っていました。4人とも歌のレッスンを受けていたので、結成当初から「みんな歌ってみる?」みたいな感じになったように思います。
SAKIKA (Vo/Gt):バンドのボーカルは1人という固定概念は無かったので、自然にそうなりましたね。
──ちなみに、デビュー前はどんなアーティストを聴いていたんですか?
SAKIKA:私はチャットモンチーさんをよく聴いていました。
NAGISA (Gt):私も同じです。今は布袋寅泰さんも好きです。
MINA (Ba):私は椎名林檎さんが大好きです。
MIREI:私は洋楽中心に、ダンスミュージックも好きでよく聴いていました。バンド結成当初はマルーン5さんのドラムがカッコイイと思って、曲を聴いて勉強したこともありました。
──そんなGIRLFRIENDさんですが、昨年11月に「15 / Hide & Seek」でメジャーデビューして約3ケ月が経ちます。心境の変化はありましたか?
SAKIKA:よりプロ意識を持って、アーティストとして成り立つように努力しています。観られる側に立つので、歌や楽器の練習はもちろん、ライブパフォーマンスを考えたり、今まで以上にGIRLFRIENDのためになる事をやろうと頑張っています。
MIREI:「15 / Hide & Seek」より、もっともっと良い楽曲を作って行くために日々努力しています。
NAGISA:メジャーデビューしてから、より一層メンバーの結束が高まったと思います。今回の「一直線」の歌詞のように、「これから真っ直ぐに未来に向かって突っ走って行くぞ!」って。
MINA:デビュー曲の「15」は、まだ迷いがある気持ちが歌詞に綴られているけど、今回の「一直線」は、その迷いを吹っ切って「一直線に頑張って行こう!」という曲になりました。まさに今のGIRLFRIENDを表していると思います。
──今お話しに出た2ndシングル「一直線」は、疾走感溢れるロックナンバーです。デビュー後も数多くのライブを重ね、歌、演奏ともに力強く、音に厚みが増しているように思います。
SAKIKA:「一直線にまっすぐ進んで行こう!」という力強い歌詞なので、高い声を張り上げてサビを力強く歌いました。
──「一直線」はSAKIKAさんの作詞です。
SAKIKA:昨年メジャーデビューして、これからGIRLFRIENDを知って貰える機会が増えていくと思います。それで、曲を通して「今一番伝えたい想いは何やろう?」と考えた時に、4人が「夢に向かって一直線に頑張って行こう!」という強い想いで活動しているなと思って。その想いを歌詞にすれば、私たちと同じ様に夢を追い求めている人の背中を押す事が出来るし、共感してもらえるんではないかなと思って書き始めました。
──歌詞は、デビュー曲「15」の最後の歌詞「これからきっと未来がみえてくる/そんな気がするんだ/選ぶべき道はひとつだから」と綴られた決意から繋がっているように思いました。
SAKIKA:それはすごくあります。「15」は私が15歳の時に作った曲で、「見えない未来」への不安もありながら、でも希望はちゃんとあるという歌詞になっています。ですが、メジャーデビューを果たした今は、その当時よりも一層「4人で頑張って行く!」という想いが強くなりました。その想いを歌詞で表現できたと思います。
──これからの卒業シーズンにハマリそうな歌詞です。メンバーの皆さんは初めて歌詞を読んだ時はどう思いました?
MIREI:今の私たちに全てが当てはまる歌詞やなって。特に2番の「つまらないレールはもういらないんだ」が好きです。この歌詞を聴いて、「新しい事にもチャレンジし続けて、より上を目指して頑張ろう!」と決意を新たにしました。
MINA:SAKIKAも同じ事を考えているんやなと思いました。力強いサビはすごく良いと思うし、ブリッジのところの「0を1に変える/不可能じゃない 越えていこう」という歌詞も好きです。ライブで演奏するのも楽しくて私自身とても好きな曲です。
NAGISA:「何もまだ掴めてない/このままでは 終わりたくない」っていう歌詞とか、Aメロからサビにかけての物語が深いなと感じました。私たちの今を物語っている歌詞だと思います。
──NAGISAさんは今年3月に卒業を迎えるそうですが、ご自身の気持ちと重なりませんでした?
NAGISA:素直に共感しました。卒業は別れの寂しさもあるし、新しい出会いへの期待もあると思います。でも、「一直線」を聴いて貰えたら、「未来に向けて挑戦して行こう!」という歌詞に勇気づけられると思います。
──「一直線」はいつ頃レコーディングしたんですか?
SAKIKA:1月にレコーディングしました。
MIREI:どのパートをレコーディングする時も、メンバー全員がスタジオに居てくれるんです。そやから、レコーディングしている合間に、調整室から「いいよ!」とか声を掛けてくれて。すごく癒されます。
──チームワークが抜群ですね。パート毎にこだわったところはありますか?
SAKIKA:落ちサビの「光が反射してく 僕らから/誰かへ繋がるはず だから」の歌い方で試行錯誤がありました。ここは楽器は落ちていて一瞬静かになるんですけど、落として歌うか、勢いそのままに歌い通すか、4人で考えながらレコーディングしました。両方を試した結果、「メッセージを強く伝えるんやったら、そのまま強く歌った方が良いのでは」という意見にまとまって、今のボーカルテイクになりました。
──よりメッセージが伝わるように、歌い方も考えられたんですね。
MIREI:BPMが180あって物凄くテンポが速くて、ドラムは激しいんです。沢山ロールを回したりしているので、レコーディングはヒジが痛くなったことを覚えています(笑)。ドラムの激しさも感じ取って貰えたら嬉しいです。
──曲の入りからドラムがカッコイイです。
MIREI:ただ、ライブはすごく緊張するんですよ。演奏する前は一人で無になる時間が必要かも(笑)。
──ライブはMIREIさんに注目です(笑)。また、NAGISAさんのギターも耳に残ります。
NAGISA:オクターブ奏法で勢いのあるフレーズを弾いています。Aメロ、Bメロ、サビとだんだん上がって行くんですけど、サビに向けての準備期間となるBメロが難しくて。そこのオクターブ奏法のフレーズは、勢いよく弾くことを特に意識しましたね。
──MINAさんはボーカルもとっていますが、ベースとしてはどうでした?
MINA:「一直線」のAメロでベースとドラムのキックと合わせるところがあって、そこは意識しながら弾きました。サビはスライドを入れてオクターブに行って、少し派手に動いてみたり。また、落ちサビの「光が反射してく 僕らから」のところでベースのフレーズを入れていて、そこは気持ちを込めて弾きました。
──MIREIさんは曲の入りで緊張して、落ちサビでMINAさんと合わせなければならない(笑)。
MIREI:さらに、コーラスもあるから緊張の連続です(笑)。2番の歌い出し「絆創膏じゃ 隠し切れない/傷跡なら 誰にだってあるけど」のところは、ベースのMINAが歌いながら大変な演奏をしているんですよ。
MINA:ベースと歌のリズムが違うんです。大いにズレているほうが弾きやすいんですけど、少しのズレだから歌いにくかったりして。ものすごく練習しました。
──そうして完成した「一直線」ですが、ライブでは既に披露しているんですか?
SAKIKA:1月にライブイベントツアーが6本あって、そのツアーで初めて披露させていただきました。
──お客さんの反響はどうでした?
SAKIKA:ライブに来てくれた方が、ツイッターで「すごく良い曲だね」とか「すごく背中を押された」という事を書いてくださっていて、すごく嬉しかったです。
NAGISA:すごくライブ映えする曲だと思います。アウトロの「ウォオッオー」というコーラスはお客さんも一緒に歌ってくれて嬉しかったですね。すごく盛り上がる曲だなって実感しました。
MINA:お客さんに向かって「一緒に!」と言ったら一緒に歌ってくれて、すごく盛り上がりました。メチャクチャ練習しましたし(笑)、これからもライブで歌い続けたいです。
MIREI:お客さんが一緒に歌ってくれるのが楽しくて嬉しくて。アウトロは満面の笑みでドラムを叩いています。今後のライブにおいても大切な曲になると思います。
──カップリングの「ギャクサンカク」はギターのリフレインが印象的です。アレンジはどんな風に進められたんですか?
MIREI:この曲を作ったSAKIKAが、まず皆の前でギターの弾き語りで歌ってくれました。そこからアレンジに入るわけですが、パート毎にSAKIKAの要望を聞いて、「ここはこういう方が良いんじゃない」とか意見を出し合いながらアレンジを作り上げていきました。
SAKIKA:「一直線」よりも前にレコーディングしていて、それをベースに最近また新しくエフェクトを変えたり、フレーズを足したりしましたね。
──歌詞の「記号化されてるものです」の後に入る「です」というコーラスが可愛いです。
SAKIKA:「繰り返した方がいいんじゃない?」と思って。あのコーラスはNAGISAが歌っています。
NAGISA:です!(笑)。
MIREI:実は2年前ぐらいに作った曲なんです
SAKIKA:私が曲を作り始めた頃に書いた曲です。
──そうなんですね。歌詞は「ギャクサンカクのあたま」が謎でした(笑)。
SAKIKA:宇宙人をイメージしたんです。「グレイ」というらしいんですけど、それが私の中にある宇宙人のイメージだったので、表現したら「ギャクサンカクのあたま」になりました。
──謎が解けました。そして、3月5日に東京・渋谷O-WEST、3月12日に大阪・Music Club JANUSでワンマンライブが開催されます。
SAKIKA:メジャーデビューして初のワンマンライブです。しかもツアーとして2箇所のワンマンも初めてやし、初めてのことだらけでワクワクしています。そして、当日は私たちの歌と演奏で、ライブ会場に足を運んでくれたお客さん全員をGIRLFRIEND中毒、「ガル中」にしたいと思います。
MIREI:ワンマンライブは私たちの全てを知って貰える場所だと思っているので、どうすればGIRLFRIENDの魅力を余すところなく伝えられるのかを絶対完璧に考えてワンマンライブに挑みたいです。「一直線」を聴いて「どんなバンドだろう?」とか少しでも興味が湧いたら、是非会場に足を運んで欲しいです。
NAGISA:色々なジャンルの曲を披露したいと思います。GIRLFRIENDの様々な面を見て欲しいですね。
MINA:対バンでは出来ないセットリストを組みたいと思っています。対バンの時は曲数が限られるから、盛り上がる曲を中心に考えますけど、ワンマンライブはバラードや音源化されていない曲も披露できたらと思います。すごく楽しみですね。
──4人全員が作詞作曲するから、各々の個性溢れる楽曲が聴けそうです。
SAKIKA:完成してリリースをしていない曲もあります。そういう曲たちも引っ提げて、ワンマンツアーを成功させたいと思います。
──ワンマンライブの成功を祈っています。益々の活躍が期待されますが、今後の抱負、目標をお聞かせいただけますか?
MIREI:11月にデビューしたばかりやし、まだまだ私たちの事を知らない人が多いと思います。2017年は、もっともっと沢山の人に知って貰えるように頑張って、GIRLFRIENDという名前を日本中に浸透させたいです。
NAGISA:昨年よりも濃い1年にしたいと思っています。対バンライブなど参加できるライブには積極的に出演して、一人でも多くの人にGIRLFRIENDの存在を知ってもらいたいです。そして、私たちの曲で人を勇気づけたり、支えたり出来たらいいなと思います。
MINA:今年はフェスに出たいです。フェスが大好きでライブ映像を観たりしていたら「出たい!」と思って(笑)。フェスに出演できるように、私たち自身を日々超え続けて、常に向上して行きたいと思います。
SAKIKA:私たちは「日本一のガールズバンドになりたい!」という強い想いがあります。その大きな夢に向けて1つ1つの通過点が大事だし、今に満足せず、ずっと走り続けたいと思います。そして、いつか大阪城ホールに立ちたいです。やっぱりメンバー全員が関西出身なので、ビッグアーティストがライブをやる場所として大阪城ホールに憧れがありますね。
< LIVE >
GIRLFRIEND 1st Tour「GIRLFRIEND%」
■東京公演
【日程】2017年3月5日(日) OPEN 16:00 / START 17:00
【会場】TSUTAYA O-WEST
【チケット】前売り:\3,500 / 当日:\4,000
※1ドリンク別
※未就学児入場不可
【お問い合わせ】ディスクガレージ カスタマーセンター 050-5533-0888(平日12:00~19:00)
■大阪公演
【日程】2017年3月12日(日) OPEN 16:00 / START 17:00
【場所】Music Club JANUS
【チケット】前売り:\3,500 / 当日:\4,000
※1ドリンク別
※未就学児入場不可
【お問い合わせ】サウンドクリエーター 06-6357-4400(平日12:00~18:00 ※土日・祝日休み)
※最新のライブ情報はオフィシャルサイトをチェック!
http://www.girlfriend.band/