オフィシャルファンクラブ:http://www.leo-ieirimobile.com/
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<Profile> 福岡出身。 13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、青春期ならではの叫び・葛藤を爆発させた「サブリナ」を完成させた15の時、音楽の道で生きていくことを決意。 翌年単身上京。 都内の高校へ通いながら、2012年2月メジャー・デビューを果たし、1stアルバム『LEO』がオリコン2週連続2位を記録。 第54回日本レコード大賞最優秀新人賞他数多くの新人賞を受賞。翌1月より開催の初ワンマンツアーは全公演即日完売に。 2013年春高校を卒業。同年、5thシングル「太陽の女神」で第55回日本レコード大賞優秀作品賞受賞。 2014年2月に2ndアルバム『a boy』をリリースし、3月~4月に3rd.ワンマンツアー全14公演を開催。 2015年2月には3rdアルバム『20』をリリース。5月から自身4度目の全国ワンマンツアーを開催し全国15公演2万人を動員。 同年8月に、2度目の月9主題歌となる10thシングル「君がくれた夏」をリリース、第30回日本ゴールドディスク大賞BEST 5 SONGS BY DOWNLOADを受賞。 2016年には、11thシングル「Hello To The World」(TBS系テレビ「CDTV」2・3月度オープニングテーマ)、12thシングル「僕たちの未来」(日本テレビ系土曜ドラマ「お迎えデス。」主題歌)、「Brand New Tomorrow」(映画「ペット」イメージソング)などを収録した、約1年5か月ぶりとなる4thアルバム『WE』をリリースし、秋には初となる全ホールツアー(全国20公演)を開催。さらに第95回全国高校サッカー選手権大会 応援歌を担当。 2017年2月15日に5周年を記念した初のベストアルバム『5th Anniversary Best』をリリース。 4月には初の日本武道館公演「5th Anniversary Live at 日本武道館」の開催も決定している。 |
17歳の時にシングル「サブリナ」で鮮烈なデビューを飾り、その後もドラマ主題歌やCMソングを手掛けて着実にステップを重ね、今や確固たる人気を誇る家入レオ。今年5周年を迎える彼女が初のベストアルバム『5th Anniversary Best』をリリースした。今作は全てのシングルを網羅し、さらに第95回全国高校サッカー選手権大会 応援歌となる最新曲「それぞれの明日へ」や新録音源も収録。大型タイアップが付いた数々のヒット曲は、誰もがきっと一度は耳にしたことがあるだろう。リリースにあたりインタビューの機会を得て、家入レオに話を聞いた。ベストアルバム制作のキッカケや、収録曲からこの5年間を振り返りながらも、彼女は思い出を懐かしむというより、過去の経験を今後にどう生かしていくかを考えているようでもあった。「やりたい事を通すなら自力をもっと上げて行かなければならない」。5周年そして更なる未来に向けて「アーティスト・家入レオ」は進化し続けるに違いない。
──デビュー5周年を記念する初のベストアルバム『5th Anniversary Best』は、デビューシングル「サブリナ」と同日の2月15日リリースですが、前々から計画されていたんですか?
偶然ですね。5周年を迎えるにあたって、私を支えてくれている皆さんに、どういうカタチで感謝の気持ちを届けたら良いだろうとずっと考えてはいました。それで、昨年のツアーのリハーサル前だったと思いますが、その5周年の話をしている時に、レコード会社のスタッフさんから提案されたんです。でも、最初にその話を聞いた時は返事を一瞬保留しました。
──何故ですか?
ベストアルバムを出すことによって、これから私のことを知ってくれる人たちに、既にリリースしている作品を聴いてもらえなくなるのではと思ったんです。やっぱりオリジナルアルバムは1枚1枚に想いが詰まっていますし。それに、ちょっとズルしているんではないかという気持ちもあって。
──ズル?
例えば、作詞をする時は3週間書けない時もあるし、2時間で書き終える時もあります。楽曲制作に時間が掛かったとかレコーディングのスケジュールがキツかったとか、そういう苦労も無く、既に発表している曲で作品を出すのはズルいのかなと思いました。
でも、以前からファンの皆さんから「ベストアルバムを出して欲しい!」という声をいただいていましたし、よくよく考えてみると、5周年は私だけのものではなくて、支えてくれた皆さんに感謝を伝える年だなと思ったんです。それに、今まで遠巻きに私のことを見守ってくれていた人にも、もっともっと家入レオの輪に加わって欲しいから、分かりやすく感謝の気持ちを伝えられる5周年にしたいなと思って。それで「ベストアルバムをリリースします」と返事をしました。
──今回のジャケットは風景が入っているのが意外でした。どういうコンセプトで撮影されたんですか?
聴いてくれる人の日常に溶けこんでくれるアルバムになったら良いなと思ったんです。それで、ジャケットも作り込まずに、私の日常を落とし込んだ写真にしています。だから、カフェでコーヒーを飲んでいたり、外に座って佇んでいたりしています。
──収録曲は、最新曲「それぞれの明日へ」から遡っていく曲順になっています。どうしてこういう曲順にされたんですか?
17歳の時にシングル「サブリナ」でデビューしましたけど、実は、このボーカルテイクは中学3年生の15歳の時に録ったものです。だから、デビュー5周年ですが、この1枚には7年間の歌声が詰まっています。ただ、高校サッカーの応援歌「それぞれの明日へ」がテレビで流れたり、最新曲を耳にすることのほうが多いと思うから、そういう中で「サブリナ」を1曲目に持ってくると声の幼さが際立ってしまいますよね。だから、最新曲の「それぞれの明日へ」から遡って「サブリナ」に辿り着くほうが自然に聴けると思って、曲順は時計の軸を逆にするように決めました。
──また、収録全曲がタイアップ付きというラインアップも壮観です。タイアップが付いても必ずヒットするとは限りませんし、結果を残してきたからこその5周年だと思います。
様々な人が協力してくれて、私はこの5年間こういう体制で活動して来られました。すごく恵まれていると思います。これまで沢山のタイアップソングを担当させていただいてきましたが、私は葛藤することが仕事なんだなと思います。タイアップ作品のテーマと私が今この瞬間に感じている事を曲にしたいという想いのハザマで葛藤することもあります。また、毎回テーマが決まっていて自由に曲を作れないことに対する葛藤もあります。一方で「ドラマやCMのタイアップが付いていて良いね」と言われることにコンプレックスを感じていたこともありました。そうした葛藤やコンプレックスを自分の中で乗り越えられたというか、今はメジャーの王道でやっていく決意を持って音楽をやれているから、自分にブレがない分、歌が伝わりやすくなってきているのではないかと思いますね。
──収録曲で制作が大変だったと思い出す曲はありますか?
「Silly」ですね。ドラマ『Nのために』の主題歌ですが、最初はドラマの制作サイドに提出した曲全てに良い返事がもらえませんでした。とにかく時間が無くて、それで、「どうしよう」と当時の自分の頭で精一杯考えて、最後にもう1度私が作った曲をアレンジし直して提出したんです。それを聴いたドラマのプロデューサーが「コレだよ!」と言ってくれて、主題歌に決まったんですよね。この間の色んな経験があって、やりたい事を通すなら周りの環境を整えてからではないとダメなんだと思いました。そうしないと自分自身が悔しい想いをするんだって気付きました。それは大きなターニングポイントになりましたし、「Silly」で良い結果も出た事で周りの方々も納得してもらえたから、すごい自信にも繋がりました。
──『20』の取材でも、「Silly」の歌詞が書けたことが大きかったと言っていました。
白黒ハッキリ付けようと思っていたけど、自分がやりたいものがあるからこそ、いろいろ考えなければならないとすごく思いまいた。
──作詞の面だけでは無かったんですね。
いろいろ葛藤しましたね。でも、最終的に落ち着いて良かったなと思います。今回のベストアルバムを聴いていて、この曲を出さなければ良かったとか、あの時は妥協したなと思う曲が1曲もありませんでした。それはメジャーのど真ん中でやっていてすごく幸運なことだと思います。時にはワガママを言ったり、人を傷つけたり傷つけられたりしたこともありましたけど、そういう事も全部含めて、この5年間は良かったって胸を張って思えますね。
──また、ターニングポイントになったと思う曲を挙げるとすれば。
ターニングポイントは「君がくれた夏」です。担当させていただいて、すごく良かったと純粋に思います。
──その理由は?
沢山の人に聴いていただけた曲でしたし、その勢いを落としたくないという想いから、例えば今までとは違う音楽プロデューサーと組んでみようかなとか、音楽の制作環境を変えたという事もありました。
──ドラマ『恋仲』のストーリーや場面に見事にハマっていましたし、ミュージックビデオのネットの再生回数も含め、物凄い反響があったと思いますが予想外でした?
良い曲が出来たと胸を張っていたんですけど、内心は不安でいっぱいでした。正直あれほどまでに色んな方に聴いていただいてビックリしましたね。
──シングル曲から5年間を振り返ってみていかがですか?
先程の「Silly」の話のように、曲を聴くとその時の周辺の出来事を思い出します。あの時この人と出会ったな、この人と別れたなとか。1曲目から全部聴いて、曲毎に出会った人たちを思い出して、あらためてその方々に支えられてきたんだなと思います。その時その時で私に必要な事を伝えてくださる方々がいて、本当に色々なモノをもらいました。私は自己肯定が不得意ですが、出会いの運だけは持っていると思いますね。
──5年間は早かったですか?
不思議な時間軸でした。デビュー当時、朝8時にレコード会社に入って、メイクをして取材を受けて、気づいたら夜になっていたり。「さっき朝だったよね」と皆と話をして帰るとか。だから、仕事をしている時は1日が濃くてあっという間に時間が過ぎるんですけど、逆に何も予定が無い時は1日が長く感じたりしますね。1日が長かったり短かったりその差が大きい5年間でしたね。
──ちなみに、今後について考えていることはありますか?
私は表現することがすごく好きなんだと思います。これからも音楽を軸にしていきますけど、表現するところの幅を広げていきたいですね。例えば、シンガーソングライターにこだわるのではなく私がいいなと思う曲を歌ったり、ナレーションや声優などの声の仕事にも挑戦してみたいです。また、私の事を知らない人が抱いている印象と私自身にズレを感じることもあるから、もっとパーソナルな部分も出して行けたらいいですね。
──CD初収録が3曲あります。1曲目の「それぞれの明日へ」は高校サッカーの応援歌ですが、作詞はどんな風に進められたんですか?
ドラマやCMのタイアップを担当させていただきましたが、今回初めて「家入さんが思う応援歌にしてください」と私に任せていただいたんです。その力強い一言をもらって「家入レオにしか作れない応援歌は何だろう?」というところからスタートしました。それで、『最後のロッカールーム』(全国高校サッカー選手権大会の総集編)だったり、本当に沢山の映像を観ましたね。そういう映像を観ていると、選手の皆さんは、練習している姿や上手く行かない時の涙が映らないようにしていて。頑張っている姿、その一番輝いて見えるところを本人たちは隠そうとするというか。でも、その努力している姿を誰も見ていないと思っていたら、人は潰れてしまうんではないでしょうか。コーチや仲間、もしくは彼女とかクラスメイトが自分を見てくれていると思っている、つまり、心の支えになる人たちがいるから頑張れるように思います。だから、目標に向けて頑張る中でたとえ孤独に陥ってしまったとしても、「違うよ。私は君が頑張っている事を知っているからね」と言える歌を作ろうと思いました。「下手くそだなぁ」「向いてないなぁ」という弱音を吐くこともあると思います。それでも君はいつもひたむきに頑張っていたよね、そういう姿をきっと誰かが見てくれているよという、私らしい歌詞が書けましたと思います。
──この曲を発表された時に、「この歌を聴いて一番感じてほしいことは、自分と向き合ってほしいということです」「上手くなるには、まず自分が『下手だ』と思わないと出来ないことだと思います」とコメントされていました。今のお話しも含めて、作詞をしながら、ご自身の5年間と重なりませんでしたか?
私も高校生の時にデビューしたので、学業とは違った軸で一生懸命に打ち込むモノがあったから、選手の皆さんと自分の経験を重ねて考えたところもありました。でも、選手の皆さんが死ぬ気で取り組んでいる姿は、本当に恰好いいなと思いましたね。サッカーに限らず“高校生だから”という見方は違うと感じて、一人の人間として尊敬しましたね。
──アレンジは、アルバム『WE』の収録曲「I Wish」に続き、本間昭光さんが担当されています。
『WE』の制作時に、現場で本間さんの技術、仕事に取り組む姿勢を見て、名曲を生んできた人たちはやっぱり凄いと思って、今回もお願いしました。
──どんなところが凄いと思ったんですか?
耳に残るんです。印象的なイントロだったり、バイオリンの後半に向けての昇り方だったり。しかも短時間でそういうアレンジが出来上がるから、本当に凄いと思います。
──また、ボーナストラックの「僕たちの未来」のSpecial Versionも、本間さんのアレンジですね。優しい歌声でシングルとは印象がガラッと変わります。
この曲はライブで育ててもらったという想いがあります。昨秋からの全国ツアーで歌い続けて、シングルを出した時とはまた違う心意気で歌っている事を知ってもらえるといいなと思って。12月に東京国際フォーラムで行ったツアーファイナルの2日後にレコーディングしました。ツアーが終わったという寂しい気持ちとこれから自分がまた未来へと向かっていく気持ちが良い具合に混ざり合って、この歌声に繋がったと思います。
──もう一方のボーナストラック「I promise you」は、13歳の時に初めて作詞作曲された曲ということですが?
実はデビュー当初から「初めて作った曲は何ですか?」という質問を受けていて、「I promise you」の話はしていたんです。ファンの皆さんからは「聴きたい」と言われていた曲でしたし、今回はレコード会社の人から「この曲はどうですか?」と話がありました。この曲はリリースできるクオリティに至っていないと判断して、私は今まで音源化していませんでした。でも、5周年にあたって最も重要な事は何かを考えた時に、ファンの皆さんが喜んでくれる事をしようと思って収録する事にしたんです。
──スタジオレコーディングそのままのライブ感が伝わる音で、13歳当時のテイクかと一瞬勘違いしました(笑)。
当時のデモテープも探したんですけど見つからなくて。それで、アレンジもレコーディングもガッツリ仕上げるのではなく、デモテープのように録りました。アコースティックギター1本の弾き語りで一発録りをしています。
──この「君」は具体的に誰かをイメージして書いたんですか?
当時、同世代の子供たちが、本当の事を求めて自分を傷付けたり、他人に安易に身を任せたりする現実を知って。私だけではなく様々な同世代の子が確かなモノを求めているんだと思って書いた曲です。
──5周年の今聴くと歌詞の「君」はファンの皆さんの事を歌っているような感じがします。
あー、今聴くとそうですね。
──そして、4月には5周年記念ワンマンライブが日本武道館で開催されます。
自分の中でも神聖な場所だし、歴史のある会場でワンマンライブが出来ることは嬉しいです。私は歌っている時に「生きてるな」と感じられるんです。歌を届ける人数が多ければ多いほどパワーを発せられると思うので、その「生きてるな」という感覚を一度により多くの人たちと感じられる機会が目の前にある事が嬉しいですね。
──日本武道館はどのようなライブになりそうでしょうか?
ベストアルバムのマスタリングをしている時も、あらためて、これだけのシングルをリリースしていたんだなと思いました。最近のライブで歌っていない曲も結構あります。だから、日本武道館では、いろいろなカタチで初期の楽曲もお届けできたらと試行錯誤中です。一番は、「支えてくれてありがとう」という感謝の気持ちが伝わるライブにしたいと思っています。
< LIVE >
■5周年記念ワンマンライブ
家入レオ 5th Anniversary Live at 日本武道館
2017年4月30日(日) OPEN 16:30 START 17:30
会場:日本武道館
席種
・指定席 6,500円(税込)
・注釈付指定席 6,000円(税込)
ステージの全体および一部演出が見えづらいお席となります。
また、ステージサイドのお席となる可能性がございます。
・2F後方立見(立位置指定)6,000円(税込)
注意事項
※3歳以下入場不可/4歳以上チケット必要
※先行受付・先行販売に関しては、お取り扱いの無い席種もございますのでご了承下さい。
問合わせ DISK GARAGE:050-5533-0888
特設サイト http://www.ken-on.co.jp/leoieiri170430/
※最新のライブ情報はオフィシャルサイトをチェック!
http://leo-ieiri.com/