日常に優しく寄り添ってくれるようなメッセージ性のある歌詞と、アコースティックギターを基調とする温かみのあるサウンドで楽曲を紡ぐ福島県出身のシンガーソングライター、伊東和哉。2013年、震災での経験をもとに作られた楽曲「human」が注目を集め、2014年にシングル「君なら大丈夫」を初の全国発売。2015年には、故郷の福島にある郡山市民文化センター大ホールで自身初となる2,000人ワンマンコンサートを開催している。首都圏・東北地方を中心に全国各地で弾き語りライブを精力的に行い着実に人気を伸ばしている伊東和哉が、1stミニアルバム『next』をリリースということでメール・インタビューをお届けします。『next』の制作エピソードや、収録曲から福島中央テレビ『ゴジてれ×Sun!』エンディング・テーマの「ゆめ、あした」などの曲作りについてお聞きしました。
──1stミニアルバム『next』は、市井の人たちの日常に優しく寄り添ってくれるような歌詞と温かみのあるサウンドが印象的です。今作は、いつ頃から制作をスタートされたのでしょうか?また、制作にあたって、ご自身が特にこだわったのは、どのようなところですか?
今作の制作はちょうど一年前くらいだったと思います。
これまでリリースしてきた作品とある種、一線を画した作品にしようとスタッフのみんなと話し合いの末に決めて取りかかりました。実は、制作を進めるにあたり自分が喉の調子を崩してしまったり、思った以上に時間が掛かってしまったりしたのですが、こうしてリリースさせて頂ける事になって嬉しい思いです。
──『next』というアルバムタイトルは、どのように決められたのですか?
タイトルは、いくつか候補があったんです。
確か「start」とか「0」とか、シンプルなものがいいなぁと思っていたんです。
レコーディングが進んでいくにつれて、客観的に作品を聴いている中で思ったのが、僕らはページをめくるようにして日々を過ごしていきますが、その中には辛かったり、悔しかったり、悲しかったり、嫌な想いをする事の方が多くて。そんな日々の中、今作を聴いてくれる方が「あぁ、明日からも頑張ってみようかな」とか希望を持てるような“明日=next”に繋がりますようにという想いから、タイトルを「next」にしました。
──ちなみに、アルバムのために新しく書き下ろした楽曲はどれになりますか?また、収録曲はどのように決められたのですか?
今回のために書き下ろしたのは4曲目の「SASUKENE」です。
もちろん今作のために20曲くらいは書いたのですが、まぁボツが多く、苦しみました(笑)。
コンセプトとしてメッセージ性だったり、明日に繋がっていくもの。を意識して収録曲を決めていきました。
──今回のレコーディングは、いかがでしたか?
いや、色々ありましたね(笑)。
これまでのレコーディングって最終ジャッジみたいなのを自分がしていたんですが、上にもあるように今までとは一線を画した作品にしたいという想いから、新たにディレクターさんを迎えて作らせてもらったんです。
今回のディレクションをして頂いたsorasso小山さん始めスタッフサイドのみなさんから、なかなかOKを頂けなくて「くそー」という想いをしました。でも同時に、自分がOKだとしても周りの人はNGにするその意味を知れてよかったです。結果いいものになったし、歌のニュアンスや表現出来る幅を感じる事が出来ました。
──それでは、収録曲についてお聞きします。キレのあるギターで始まる「JUMP UP」は、歌い出しからの言葉数の多さも印象的なロックナンバーです。今作の中では異彩を放つ楽曲のように思いますが、1曲目にされた理由をお聞かせいただけますか?
これはもうギターのテクニカルな部分をゴリゴリに出したいなぁと思い、書いた曲です。
2015年に地元・郡山にある文化センター大ホールで2000人規模のコンサートをしたのですが、その際のライヴタイトルが「JUMP UP LIVE」で、このライヴのテーマ曲を作ろうと思い書いたのが「JUMP UP」です。
今作の1曲目に決めた理由としては、やはりCDを流して最初に耳に触れるサウンドが、このギターそれがインパクトとなって残れば嬉しいなぁと思い、1曲目に決めました。
──続いて、リード曲の「ゆめ、あした」は、夢に向けて一歩を踏み出す勇気を与えてくれるメッセージソングです。曲作りはどのように進められたのですか?
マンガの『宇宙兄弟』ってありますよね。僕、このアニメが大好きで主人公の2人の兄弟が宇宙を夢見て進んでいくストーリーなのですが、それにインスパイアされて書いた曲なんです。
でも“宇宙”だけにフォーカスをあてるのではなく、人それぞれが持つ“夢”、聴く人によってそれぞれが違った夢を想像出来る曲にしたいと思い、歌詞を書き直しました。
もともとあるものを書き直すのは、なかなか骨が折れましたが(笑)。
それぞれが、それぞれにキャッチしてもらえる曲になっていれば幸せです。
──収録曲の中では「SASUKENE」というタイトルが一際目を引きます。どのような意味なのでしょうか?誰もが「あるある」と共感できるような、ちょっぴりコミカルな歌詞に思わずクスッとしてしまいますが、伊東さんの実体験でしょうか?
「SASUKENE」って、たぶん福島県の人間以外には馴染みのまったくない言葉だと思うのですが、「さしつかえない」とか「大丈夫」という意味を持った言葉なんです。
月9のドラマに『いつ恋』ってありましたよね。その中で高良健吾さん演じる主人公が、苦しい想いをしてる中、電話越しに「さすけね、、さすけね(大丈夫、、大丈夫)」って自身に言い聞かせるように遣っていた言葉。
このイメージと、僕ら福島人が日頃遣っている「さすけね」のイメージに少しだけ違いが生じていて、福島の人はもう少し明るく笑いを含んだニュアンスなんですよね。そのどちらもを詩に含ませたくて書きましたが、、今作の中で、一番苦戦した曲です(笑)。
歌詞の最後に「そっと笑うのさ」とあるのですが、これが「さすけね」の本質かなぁと自分では思っています。
── 5曲目の「メロディー」では、伊東さんがシンガーソングライターとして歌い続ける想いを綴っています。この曲は、いつ頃制作されたのですか?
この曲は、まだ自分がストリートライヴをしている時に、ちょうど選挙の時期だったのですが、自分はお客さんもまばらな中、声を張って歌っているのに対し、向こう側では政治家が沢山の人の前で演説をしている。正直、悔しいなぁと感じた出来事なんですが、僕も、その政治家の方も「明日」を語っていたんです。
それを歌にしたのがこのメロディーです。
──1stミニアルバム『next』リリースから益々の活躍が期待されますが、今後の抱負、目標をお聞かせいただけますでしょうか?
今までと変わらないことと、変わらなければいけないことが胸に共存しているのですが、変わらないことは、歌で届けていくということ。これに尽きます。
そして変わらなければいけないことは、応援してくれる皆さんと一緒に次の景色を見にいく。そんな明日=nextに必ず連れて行きます。
これからインストアライブやリリースツアーが始まりますが、その先にもっとワクワクするような未来を描けるよう頑張りますので、ついて来てください!
< LIVE >
<インストアLIVE>
10月14日(金) @東京・タワーレコード池袋店
10月15日(土) @福島・郡山ATi 1階イベントスペース
10月16日(日) @宮城・タワーレコード仙台パルコ店
10月20日(木) @大阪・タワーレコード難波店
10月21日(金) @愛知・HMV栄店
10月22日(土) @福岡・博多キャナルシティー スターコート
<LIVE>
10月30日(日) @東京・青山月見ル君想フ
<レコ発ツアー>
■伊東和哉 nextツアー2016
11月03日(木・祝) @福島・郡山・和楽カフェ
11月05日(土) @山形・山形・となりのカフェ
11月07日(月) @大阪・京橋・ベロニカ
11月10日(木) @宮城・仙台・MACANA
11月15日(火) @京都・京都・Modern Times
11月19日(土) @和歌山・和歌山・T-LABO
11月25日(金) @東京・高田馬場・天窓comfort
11月28日(月) @愛知・名古屋・Heart Land STUDIO
12月03日(土) @宮城・仙台・SENDAI KOFFEE
【INFORMATION】
FINE RECORDS 073-488-6078
詳しくは公式HPまで http://itokazuya.jp/