あのORANGE RANGEのボーカル・RYOが、9月16日(水)にソロデビューアルバム『DELIGHT』をリリースする。今回のソロアルバムは、ORANGE RANGEの初期にタッグを組んでいたシライシ紗トリをプロデューサーに迎え、元キマグレンのISEKIや果山サキをはじめ、トラックメーカーのDJ KEIN、盟友・N.O.B.U!!!、ハワイ島出身の兄弟デュオ・Kina & Kalaniなど、多彩なミュージシャンとのコラボ楽曲を多数収録した話題作。ということで沖縄在住のRYOにメールインタビューを緊急オファー!ソロアルバムの制作でRYOがこだわったこととは?意外なエピソードも語っていてファン必見です。さらに「製作に入る前は悔しい事ばかりで上手くいってない事であふれていた」と語るRYOが、その自身の経験から『DELIGHT』で伝えたい想いとは?動画コメントと併せて彼の熱いメッセージを受け取ってください。
──1stソロアルバム『DELIGHT』は、いつ頃から制作をスタートされたのですか? 8月26日リリースのORANGE RANGEさんのニューアルバム『TEN』と同時進行だったのでしょうか?
同時進行でやっていた曲もありました(「SHAKE IT」 「Go! Go!」)。でも基本的にはレンジのスケジュールの空いてる時にソロ製作を入れていたので、その時間は集中する事ができました。大変だったのは「切り替え」の面で苦労しましたが、曲が増えていくたびに嬉しさだったり、期待だったりの方が上回りました。
──『DELIGHT』というアルバムタイトルは、どのように決められたのですか?
出来る人→出来人(でらいと)→響きから導かれて出てきた言葉が祝福などの意味を持つタイトルの『DELIGHT』です。
──ソロアルバムの制作にあたって、ご自身が特に意識されたのは、どのようなところでしょうか? ORANGE RANGEさんの時とソロでの制作を比べて、今までと違ったことや、また、ご自身が意識して変えたことなどもありましたら、お聞かせいただけますか?
最近のORANGE RANGEは「シュールさ」とか「架空の設定」などの曲が増えてきていますが、ソロアルバムの基本的な違いやこだわりは、「わかりやすさ」と「等身大の自分」を軸にしたことです。なのでメロもリリックも最初に出てきたものをなるだけ生かしました。
──トラックメーカーのDJ KEINさん、盟友・N.O.B.U!!!さん、ハワイ島出身の兄弟デュオ・Kina & Kalaniさん、元キマグレンのISEKIさん、果山サキさんなど、多彩なミュージシャンを迎えたコラボ楽曲も収録されていますが、レコーディングは、いかがでしたか?
自分の中では色んな人とコラボしてみたいという気持ちはずっとありました。そこで相手のメロを受けて新しい自分にないスタイルが出てきたりするのが楽しい。Kina & Kalaniの2人との曲はまさにそんな感じでした。ハワイアンに沖縄の三線やかけ声を重ねて、そこで頭に浮かんできた言葉やメロ、景色は1人では描けないものでした。
──それでは、収録曲についてお聞きします。4曲目ですが、RYOさんとシライシ紗トリさんがサウンドプロデュース、RYOさんが作詞作曲を手掛けた、私立恵比寿中学さんの大ヒットシングル「夏だぜジョニー」をセルフカバーされたキッカケ、理由をお聞かせいただけますか?
まずシライシさんと話してたのがポップに飛んだ夏曲を一曲加えよう!という話でした。アルバムの中で面白い色を加えてくれんじゃないかと期待しながら、なおかつORANGE RANGEでやってきた事なので抵抗は全くありませんでした。そんな中、製作途中で恵比中さんの話がきまして、これは何か導かれてるなと感じ、乗り出しました。
──あらためてお聞きしますが、「夏だぜジョニー」の曲作りは、どのように進められたのですか?
歌詞の世界観は冒頭にありましたように、「わかりやすさ」が軸になっています。わかりやすい夏の単語。景色。音に関しては「rockabilly」がテーマになっています。ビッグバンドを背に自分が真ん中でカッコよく歌ってる姿を妄想しながら(笑)、製作を進行していく中で恵比中しかり、打ちこみの音が本格的な生音に変わっていき、どんどん最初のイメージに寄っていったのを覚えています。
──続いて、5曲目「愛のキセキ with 果山サキ」で、果山サキさんとコラボレーションされて、いかがでしたか?
サキちゃんとの出会いはずいぶんと前になります。その頃から何か一緒に出来たら。なんて話はしてました。彼女の歌に対するストイックさには驚きました。同い年ながら尊敬。やりとりはSkypeでお互いのスタジオを繋いで進めていきました。距離はあったものの、サキちゃんの歌がデータで届くたびに刺激されていました。
──「愛のキセキ with 果山サキ」の曲作りは、どのように進められたのですか?
リリックは「愛」がテーマです。恋が愛に変わる瞬間を書けたらなと。僕の見解ですが、恋は求めるもの、愛は与えるもの。じゃないかと思っています。それに気づいた時に出てくる純粋な言葉を選んでいきました。
──11曲目の「DRIVE feat. N.O.B.U!!!」は、どのような楽曲に仕上がりましたか?
N.O.B.U!!!とは13年前、つまりORANGE RANGEがデビューしたころに出会いました。その頃の彼は中学生のドラマー。それから3、4年ほどあけて奇跡の再会するわけなんですが、そこからはアーティスト同士ってよりはもう人間同士の付き合い。音楽以外の事も相談しあえる仲です。お互い腐らず頑張り続けたからこそまた再会できた。それはN.O.B.U!!!だけでなく、今の俺の年頃のヤツは皆んな共感できるはず。若い時は時間もエネルギーも有り余るくらいあったものが、現実と向き合う事で変化していく。会える時間もなくなっていく。だからこそ変わらないものの大切さが大事なんだと。それを素直に真っ直ぐ届けたくてN.O.B.U!!!と共にリリックを仕上げました。
──「DRIVE feat. N.O.B.U!!!」のミュージックビデオは、どのような作品に仕上がりましたか?
この曲のMVは本当に助けられました。実はこのビデオの撮影スタッフは2人のみ(カメラマンとN.O.B.U!!!のスタッフさん)。エキストラは皆んな友達。あの状態からあんないい作品が出来たのはまぎれもなく周りの助けがあったからです。このアルバムを象徴するようなビデオ。出来上がりを見て涙がでました。
──1stソロアルバム『DELIGHT』を通して、リスナーにどのような想いを伝えたいですか? もしくは、どのようなところに注目して聴いてもらいたいですか?
この作品で伝えたい事は「本気でやれば必ず誰かが見てくれている」という事です。製作に入る前、実は悔しい事ばかりで上手くいってない事であふれていました。自信をなくしかけた時に、何故上手くいかないんだろう?自分を見つめ直してゼロからやってみよう。そんな思いから始まり、助けられ、出会い、『DELIGHT』という場所に導かれるようにたどり着いた。そのSTORYをアルバムを通して感じて欲しいです。まだまだ全て上手くいってるとはいえませんが、「悔しい」って気持ちがこんなにも強力な武器になるんだなと感じています。『DELIGHT』はスタートライン。携わってくれた皆に感謝しながら、ちゃんとこれから歩幅は狭くとも着実な一歩一歩を踏みしめていきたいです。
<Live>
●インストアライブ情報
フリー・ミニLIVE&CD購入者特典会
2015年9月19日(土)15:30 START
タワーレコード渋谷店屋上 SKYGARDEN
●リリースパーティー情報
「RYO from ORANGE RANGE “DELIGHT” RELEASE PARTY」
2015年9月19日(土) 23:00 START
代官山UNIT&SALOON
前売り:スタンディング ¥3,500(消費税込)
当日:スタンディング ¥4,000(消費税込)
問合せ:UNIT 03-5459-8630
<出演>
■DELIGHT FLOOR
RYO from ORANGE RANGE / ISEKI / N.O.B.U!!! / 果山サキ / Kina & Kalani / 大志 from 1 FINGER / Do The Right Inc
[GUEST DJ] 大蔵 from ケツメイシ [DJ] DJ KEIN / DJ NIRAI
[LIVE PAINT] Kento Yukizaki
■SALOON (brix FLOOR)
[DJ] naotohiroyama / MOA (CARIZMA) / Lichard (from OKINAWA) / ui_nyan / SIEGZEON / Yu Matsumoto