twitter 【MUTSUKI (Vo)】 【HARUKA (Gt/Cho)】 |
<Profile> ■MUTSUKI ■HARUKA |
北海道苫小牧から女子二人組のシンガーソングライターが彗星の如く現れた。その名はSoftly、ヴォーカルと主に作詞を担当するMUTSUKIと、ギターとコーラスそして作曲を担当するHARUKAの二人組で、共に1997年生まれの17歳だ。そんな彼女たちが4月8日にデビュー・アルバム『Softly,はじまるよ。』を発売する。
21世紀生まれに向かってどんどん若返っていく昨今の音楽シーンにあって、現役高校生を看板にしたシンガーソングライターなど、ティーンエージャーのアーティストは今や珍しい存在ではなくなってきている。そんななかにあってSoftlyは数多のティーンエージャー・アーティストとは一味違う存在で、その魅力を一言で言うなら、17歳であるにもかかわらず20代、30代の大人のリスナーの心を癒やすパワーを秘めているということだろう。
実際、ビジュアルからいくとSoftlyの二人は日本全国の街角にいそうな「普通の10代の女の子」そのもので、それもどちらかといえば幼い、あどけないグループに入る派だろう。ところがSoftlyの音楽は、その見た目をみごとに覆し、驚きさえもたらすものだ。例えば彼女たちのデビューのきっかけとなった「Maybe〜どうでもいいの〜」という曲。イントロからフラットピッキングでザックザックとリズムを刻む男前のギターを弾くHARUKAに思わず「おっ!」と身を乗り出し、そこに叩きつけるようなMUTSUKIのヴォーカルが入ってきて「えっー?」となる。あどけない見た目とその音楽とのギャップに誰もが驚く瞬間である。そして耐えに耐え、たまらずに溢れ出るようなサビで歌い上げられる本当の気持ち。そこでリスナーは彼女たちが17歳であることを忘れてしまい、心地いい癒やしの世界へと導かれていくのだ。因みにこの曲は1月28日にリリースされた彼女たちのデビュー配信シングルで、FMパワープレイやTVタイアップで大きな話題を呼び、特に地元の苫小牧ではちょっとしたブームを巻き起こした曲だという。今回のアルバムにももちろん収録されており、TBS系の情報番組『アッコにおまかせ!』のエンディングテーマにもなっている。
またアルバムに先行して2月にシングルカットされている「ふらわー」は、HARUKAのアルペジオにのせて歌うMUTSUKIの歌詞の世界観が、これまた世代を超えて共有できるものだ。MUTSUKI自身は「この曲は、自分にあって自分にないものだったり、そういう気持ちは当たり前で、日常生活の中で起きる出来事に対して素直な愛と感謝の意味を込めて書いた曲です」と語っており、確かに描かれている風景は日常にありふれたもの。しかしそれが歌詞として絶妙なアングルで切りとられているので、リスナーの頭のなかでは恋愛、友情、親子愛などなど世界観がいろいろに広がっていき、その言葉に共感する世代も20代、30代と大人のリスナーへと無理なく広がっていける、そんな楽曲だ。
また今回収録されている曲の中で「Fly」は、彼女たちだけのオリジナルではなく、ARIGATO MUSICのレーベル仲間である大阪3人組ユニットのベリーグッドマンのRoverと共同制作した曲。MVではそのRoverと3人で、レコーディング・ブースで制作する模様が温かいタッチで描かれている。こちらは公式サイトでもショート・バージョンを見ることが出来る。この曲についてMUTSUKIが「今この場所から世界へ羽ばたいて行きたいと思い、等身大の自分の気持ちを書きました。そして、その過程には色々な人が居てその方々に支えられながら成長していくという意味を込めました」と語る通り、Softlyの今を歌っている曲でもある。
童顔の17歳、普通の女の子とあなどることなかれ。4月から地元のFM局で始まっている彼女たちのレギュラーのラジオ番組に、彼女たちの音楽に感銘を受けたいわゆるイマドキ10代から見たおじさん、おばさんたちが、癒やしを求めて思わず相談のお手紙を送ってしまいそうな、そんな光景すら想像させるSoftly。文字通り世代を超えて、胸にしみる歌を歌う彼女たちの活躍に注目したい。
<LIVE>
Softlyワンマンライブ「Softy,はじまるよ。〜17歳の宝箱〜」
日時:4月26日(日)16:30開場 17:00開演
会場:札幌Sound Lab mole
チケット料金:前売り1,500円 ドリンク代別
チケット発売:3月21日(土) am 10:00〜ローチケにて一般発売