2014年秋D-LITEが世に放つのは“宴会企画”ミニアルバム。D-LITEの原点である韓国のトロット(大衆演歌・歌謡曲)〜新境地といえる日本の元祖歌姫の楽曲のカバーまで、“宴会企画”ミニアルバム『でぃらいと』には、忘年会シーズンをおおいに盛り上げる楽曲が勢ぞろい!シンガーD-LITEの本領&遊び心がいかんなく発揮された本作についてD-LITEがたっぷり語ってくれました!!
──ソロツアーのときに、「この秋にソロ新企画を考えています!」と宣言され、その内容は「社長に怒られるから言えない(笑)」とこれまでベールに包まれていましたが、それはこの『でぃらいと』のことだったんですね!
はい、そうです!ずっと言いたかったのですが、みなさんを驚かせたくて黙っていてすみません……。
──いえいえ。『でぃらいと』というタイトルから今作の楽しさが伝わってくるのですが、これはD-LITEさんのアイディアだったんですか?
タイトルはみんなで打ち合わせして決めました。僕のことを知らない人は、D-LITEという表記を見て、すぐに“ディライト”と読めるかたは少ないと思うんです。でも、今作は僕やBIGBANGの音楽を聴いたことがない幅広い年齢層の方にもぜひ聞いていただきたい作品なので、みなさんに親近感を持っていただきたいという気持ちもあり、ここでハッキリ「僕は“でぃらいと”です!」と主張したんです(笑)。
──確かに小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまで誰もが読むことができますね。そういえば、ツアーのときには、「ディライト」と背中に大きく書かれたTシャツを着ていらっしゃいましたよね。あれはD-LITEさんにしか着こなせない、相当なインパクトがありましたが、今作の『でぃらいと』のインパクトも負けてないですね!
はい。あのTシャツは、ほかのBIGBANGのメンバーは絶対着ないでしょうし、僕も僕以外は似合わないと自負しています(笑)。ツアーのときはカタカナだったのですが、今回は楽曲も韓国のトロットというジャンルから和田アキ子さんや山本リンダさんのカバーを収録しているので、タイトルからもアルバム全体のイメージが想像できるように、ちょっと懐かしい雰囲気を感じてもらえるように今回はひらがなにしました。
──今作には、すでにファンの方にはおなじみとなっている「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」、「テバギヤ (A Big Hit!)」といったD-LITEさんのオリジナルソングに加え、ツアーでドラムプレイとともに披露され、大きな反響を得た和田アキ子さんの「古い日記」、山本リンダさんの「どうにもとまらない」の4曲、「ナルバキスン (Look at me, Gwisun) -グルビEDM宴会REMIX-」などを収録した9バージョンで構成されていますが、選曲はどのように行われたのですか?
「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」と「古い日記」をソロツアーで歌ったのですが、そのときの反応がすごくよくて、ファンのみなさんと一緒に僕自身も心から楽しむことができたんです。その光景を見た社長から「ちゃんと「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」をプロモーションしたい」というお話があり、これから忘年会とか宴会がたくさん行われる季節にぴったりだなと思い、ツアーが終わった直後から今作の制作作業に取り掛かりました。そして、最初に「ナルバキスン(Look at me,Gwisun)」と「古い日記」と「テバギヤ(A Big Hit!)」を収録することが決まったのですが、あともう1曲新たに歌う楽曲を入れることとなり、スタッフサイドからさまざまな楽曲のリストをもらい、そのなかから決めようと思ったのですが。
──ですが?
第一弾と第二弾とリストがわかれていて、第一弾はツアーの中盤、ちょうど僕が北海道に行ったときに聞いたのですが、その中でこれを歌いたいと思える楽曲と出会えなかったんです。それでツアーが終わったとき、すでにジャケット撮影とかMV撮影とかを行っているときに、アルバムの第二弾のリストをもらって、そのなかから山本リンダさんの「どうにもとまらない」を選ばせていただきました。
──D-LITEさんが「どうにもとまらない」を歌いたいと思った決め手はなんだったんですか?
ほかは音源で聞いたのですが、この曲は音源にはなかったので、YouTubeで実際にリンダさんが歌っている映像を見たんです。見た瞬間、リンダさんが踊りながら歌う迫力に衝撃を受けて、すぐにこの曲を歌いたいと思ったんです。そして、今も僕の携帯の中に保存しています。それぐらい個人的にもお気に入りの楽曲です。
──レコーディングはいかがでしたか?
「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」と「テバギヤ (A Big Hit!)」はトロットという韓国の演歌なのですが、ちょっと日本の演歌とは違います。そして、いつも僕が歌っている歌い方、発声の仕方とも違います。たとえば、悲しい曲を歌うとき、僕は声に空気を混ぜて、吐息交じりにハスキーっぽく歌うことで感情を表したりするのですが、今回のアルバムでは、どの曲に関しても、迫力を出すために歌詞をハッキリ歌うことを心がけました。
──D-LITEさんは、メロディーをそのまま歌うだけでなく、行間の息遣いだったり、声にならない瞬間にまでつねに意識を注がれていますよね。それが歌声に陰影を与え、より楽曲に深みを増長させていますが、今回影は一切見られず、終始、きらびやかな華やかさ、力強さが漂っていますね。何より歌声から放たれるグルーヴが全身を刺激して、つい体が動き出してしまいます。
ありがとうございます(照笑)。正直、今回のレコーディングは、僕が8年間経験した中で一番早かったといっても過言ではないと思います。とくに「どうにもとまらない」は、1時間半で終わりました。
──かなり早いですね。
いつもだったら、1曲1曲細部にまでこだわってレコーディングするので、6時間以上とものすごく時間がかかるのですが、今回はいい意味で肩の力を抜いて、最初から最後まで悩むことなく楽しみながら歌うことができたんです。
──それだけD-LITEさんにぴったりな楽曲だったということですよね。
もともとトロットは両親の影響で、僕自身好きで聞いていましたし、歌っていて一番不安がないジャンルなんです。
──挑戦するというよりは、そもそもD-LITEさんの中に染み付いているものが表現され、自然体で歌うことができたと。
はい。まったく不安はなかったです。そのときの僕の楽しさがそのまま歌声に表されていると思います。
──すでに韓国では「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」が忘年会でおなじみの曲となっているそうですね。
この曲を韓国でリリースしたのは2008年なのですが、その年の年間カラオケチャートで1位をとらせていただき、さまざまなところでたくさんの方たちが「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」を歌ってくださり、みなさんから愛される1曲となりました。
──D-LITEさん自身もプライベートの宴会やカラオケで歌われたりしたんですか?
はい。正直、僕は今でもしょっちゅうこの曲を歌っています(笑)。
──「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」は、歌う側も聞く側も、楽曲の持つ楽しい世界観に自然とみんなが笑顔になっていますよね。さらにこの曲独自の振りもみんなが一体となって盛り上がれる欠かせない要素となっていますが。
そうですね。すごく簡単なので、誰もがすぐに覚えられると思います。
──振りのポイントをD-LITE先生、教えてください。
はい、まずですね、サビの最初に目の前に指で円を作って、指を回しながら「見て!見て!」とアピールします。もちろんそこも大事ですけど、サビの最後に胸を3回、このように(実践してみせる)勢いよく突き上げること、それがいっちばん重要なポイントだと思います。
──女性は少し恥ずかしい気がしますが。そういった恥ずかしさも忘れて、堂々とやってしまえばいいと。
恥ずかしがっていたら駄目です! 正直、僕は男性よりも女性のほうがいいと思います。なぜなら僕より形が……(照笑)。
──えっ!?
あっいや……いい状況を持っているから……うん、いい状況!
──なるほど(笑)。
でも、本当に女の子が一生懸命振りをすると、男は負けてしまうんです。今年のツアーのとき、びっくりするぐらい胸をめっちゃ前まで突き出していた人がいて、その人のことはコンサートが終わって帰る車の中でもずっと僕の頭の中から消えなかったんです。
──それほどインパクトが強かったと。では、好きな男性がいる女性は、彼の前で堂々と胸ダンスをすると、こちらに意識を向けさせることができると。
はい、間違いなく彼はキュンとすると思います! アハハハハ!(高笑い)。
──なんだか怪しい笑い声ですが。
いや、これは僕の本心です。ステージの上から客席を見渡したときに、一生懸命振りをやってくれる人を見ると、僕の瞳にその人がキレイに映ります!だから、みなさんぜひ恥ずかしがらずに、しっかりとマスターしてほしいです!
──またインパクトがあるといえば、ミュージックビデオは、いろいろ突っ込みどころ満載ですが。これもD-LITEさんのアイディア?
あっ……はい……
──なんだか声が小さいですが(笑)。では、大きな声で見どころを教えてください!
やっぱり、僕の演技の上手さ、ですね!アハハハッ。でも、今回はMV全体のテーマやストーリーはなくて、歌詞の内容をそのままあらわしているんです。くだらないギャグの連続……ある意味、それが今回のMVのコンセプトなんです。何も考えず、ただ見ただけで笑える、笑われるMVを撮りたかったんです(笑)。
──今作ではベットシーンでのパジャマ姿からはじまり、いきなりドキッとされられましたが、ほかにも赤ちゃんに扮していたり……さまざまなコスプレ(!?)D-LITEさんの8変化も見どころですよね!
本当にいろいろ挑戦しました(笑)。
──撮影は大変でしたか?
大変な部分もありましたけど、楽しく撮影できました。
──たくさんの女性に囲まれてハーレム状態のときもありましたしね!
半端なく幸せでしたね(満面の笑み)。でも、結局G-DRAGONさんのところにみんながいってしまって……僕の幸せは長くは続きませんでした(苦笑)。
──あのときのD-LITEさんの悲しそうな表情、まさに名演技(俳優)ですね!
あれは演技ではなく、リアルな心の叫びです……アハハハッ。
──MVにG-DRAGONさんが友情カメオ出演されていますが、それもD-LITEさんのアイディアだったんですか?
G-DRAGONさんがこの曲を作曲・作詞(韓国詞)してくれたので、密かに一緒に撮れたらいいなとは思っていたのですが、彼はすごく忙しい人だから、僕から一緒にやりたいと口に出すことはなかったんです。無理を言って困らせたくなかったですし、まあ、いいっかって、最初からあきらめていたんです。でも、G-DRAGONさんのほうから、「ちょうどそのとき日本にいるから、僕でよかったら出演するよ!」って言ってくれて。
──G-DRAGONさんの呼びかけで実現したと。きっとD-LITEさんの思いや気遣いを理解したうえでG-DRAGONさんはみずから出演の話をされたんでしょうね。
そうかもしれないですね。なので、G-DRAGONさんにいっちばんカッコいいキャラクター、おいしい部分をすべて渡しました(笑)。
──G-DRAGONさんへの感謝の気持ちを役どころで示したと。
はい。もともと僕のアイディアとしては、僕とG-DRAGONさんは逆の役どころにするつもりだったんです。でも、それはG-DRAGONさんに申し訳ないなと。G-DRAGONさんの思いがすごくうれしかったので、悩みましたが、最終的に僕を捨てました(笑)。
──でも、1リスナーとしては、反対のシチュエーションも正直、見たかったんですけどね。
僕もみなさんに見せたかったです(笑)。G-DRAGONさんはつねにカッコよくて、女性にモテるイメージがあるじゃないですか? だからこそ、世間のG-DRAGONさんのイメージとかけ離れたものをこのMVで見せて、みなさんを驚かせたかったのですが、やはり僕の性格上、無理でした(笑)。
──D-LITEさんの優しさですね。
(BIGBANGの)リーダーですから!それにこの曲の生みの親もG-DRAGONさんですから!当然です!
──では、最後に、D-LITEさんはあいうえお作文、ポエムがお得意とのことで(DVD参照)、「ナルバキスン」のあいうえお作文で、みなさんにメッセージをお願いします。
はい、わかりました! ナ― なるべく、ル― ルルララ、バ― バラを抱き、キ― キスしたい、スン― スンリ(V.I)と。
──(笑)V.Iさんとキスしたいとは!?
アハハハッ。あ〜ごめんなさい。今、頭の限界です。V.Iとは絶対にキスしたくありません(笑)。(しばしの沈黙)あっいいの思いつきました!
──では、お願いします!
ナ― なるべく、ル― ルルララ、バ― バラエティーよりも楽しい、キ― キスしたい君と、ス― 素晴らしいでしょ〜!ン― (色っぽく)んん〜(笑)。ぜひみなさんアルバム『でぃらいと』を聞いてください! この意味がわかってもらえると思いますので!
インタビュー・文 星野彩乃
【LIVE情報】
BIGBANG 海外アーティスト史上初の2年連続日本5大ドームツアー開催決定!!
『BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2014〜2015 "X"』
公演日 | 都道府県 | 会場 | 開場/開演 | お問い合わせ | ||
1 | 11月15日(土) | 愛知 | ナゴヤドーム | 15:00/17:00 | キョードー東海 | 052-972-7466 |
2 | 11月16日(日) | 愛知 | ナゴヤドーム | 13:00/15:00 | キョードー東海 | 052-972-7466 |
3 | 11月20日(木) | 大阪 | 京セラドーム大阪 | 17:00/19:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
4 | 11月21日(金) | 大阪 | 京セラドーム大阪 | 17:00/19:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
5 | 11月22日(土) | 大阪 | 京セラドーム大阪 | 15:00/17:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
6 | 11月23日(日) | 大阪 | 京セラドーム大阪 | 13:00/15:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
7 | 12月06日(土) | 福岡 | 福岡 ヤフオク!ドーム | 15:00/17:00 | キョードー西日本 | 092-714-0159 |
8 | 12月7日(日) | 福岡 | 福岡 ヤフオク!ドーム | 13:00/15:00 | キョードー西日本 | 092-714-0159 |
9 | 12月20日(土) | 北海道 | 札幌ドーム | 13:00/15:00 | WESS | 011-614-9999 |
10 | 12月25日(木) | 東京 | 東京ドーム<再追加公演> | 16:00/18:00 | DISK GARAGE | 050-5533-0888 |
11 | 12月26日(金) | 東京 | 東京ドーム | 16:00/18:00 | DISK GARAGE | 050-5533-0888 |
12 | 12月27日(土) | 東京 | 東京ドーム | 14:00/16:00 | DISK GARAGE | 050-5533-0888 |
13 | 1月16日(金) | 大阪 | 京セラドーム大阪<追加公演> | 17:00/19:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
14 | 1月17日(土) | 大阪 | 京セラドーム大阪<追加公演> | 15:00/17:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
15 | 1月18日(日) | 大阪 | 京セラドーム大阪<追加公演> | 13:00/15:00 | キョードーインフォメーション | 06-7732-8888 |
※開場・開演時間は変更になる場合がございます。
☆チケット料金
席種: 指定席 ¥9,800(税込)
年齢制限: 3歳以上よりチケット必要 3歳未満は入場不可
詳しくはオフィシャルHPをチェック!
http://ygex.jp/bigbang/