Salley 待望のファースト・アルバムは『フューシャ』。タイトルの“フューシャ”とは、アイルランドで初夏に咲き乱れるピンク色の花の名前だという。もともとこの“フューシャ(fuchsia)”という名前は、ユニット名の候補にあがっていたもので、二人が凄く気に入っていた名前だそうだ。ただ、覚えやすさや言いやすさなど色々な理由でユニット名が“Salley”になり、フューシャは宙ぶらりんの状態となってしまった。でも二人ともいつかどこかでこの名前を使おうと決めていたので、今回のファースト・アルバムのタイトルとなった次第だそうだ。
実際のフューシャという花は、“フューシャ・ピンク”という名称が存在するほど強い色彩を放つ花で、また現地の言葉で「神の涙」という語源を持っている。歌詞も楽曲も独特で凛とした存在感を放つユニットSalleyはまさにフューシャの花のようということで、ファースト・アルバムにふさわしいタイトル名になったといえよう。
さて今回のアルバムは、アルバム制作にむけて改めて始めたものではなく、結成から今までコンスタントに作ってきた曲を詰め込んだものになっている。従って、Salleyの過去、現在、未来を感じられる仕上がりになっているのだ。内容はこれまでシングルでリリースしてきた「赤い靴」「green」「愛の言葉(Album mix)」「その先の景色を(Album mix)」「あたしをみつけて」の5曲に加え、8曲の新曲が収録されている。その新曲の中で特に想い入れの強い曲を二人に選んでもらったところ、「カラフル」と「リセットの呪文」の二曲の名前が上がった。
まず「カラフル」は、とってもポップでかわいい楽曲で、軽快なリズムに力強いうららの歌がのった、まさしく女の子に聴いて欲しい作品となっている。詞の世界観はファッション雑誌から色が飛び出してきているようなイメージで、「派手なネイルは男受けが悪い」という言葉に対して「私は私の為にオシャレをするのであって、あなた(男性)の為じゃない」というある女の子の意見にうららが凄く共感し、そこから「自分の為のオシャレ」をテーマにして描いていったという。
一方、「リセットの呪文」は、「どこか毒がある」ものが多いSalleyの曲の中で唯一、黒い部分を全面的に出した楽曲。最初に上口のメロディーを聞いて、うららの脳裏に浮かんだのは「覆水盆に返らず」という言葉だったそうだ。その「一度壊れた物は決して元の形に戻ることはない」ということを、恋に当てはめて書いたのがこの楽曲だ。
今回のアルバムではレコーディング中になぜか「うららはカレーを食べると良い歌を歌う」というジンクスが出来上がったため、うららは毎日カレーを食べさせられて歌い続けたという、気合(!?)の入った一枚になっている。
【LIVE情報】
Live Tour 2014 Spring
名古屋CLUB QUATTRO
2014年4月18日(金) 18:00 open / 19:00 start
Information:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(全日10:00-18:00)
梅田CLUB QUATTRO
2014年4月20日(日) 17:00 open / 18:00 start
Information:GREENS06-6882-1224(平日11:00-19:00)
恵比寿LIQUIDROOM
2014年4月26日(土) 17:00 open / 18:00 start
Information:ディスクガレージ050-5533-0888(平日12:00-19:00)
※各会場共オールスタンディング 料金:\3,500(前売)/\4,000(当日)ドリンク代別途¥500