うたまっぷ
UTAMAP review
安室奈美恵
ニューシングル「TSUKI」
2014.01.29 On Sale
実話から生まれた奇跡のラブストーリー
映画“抱きしめたい−真実の物語−”主題歌
NEW
「TSUKI」
「TSUKI」 [CD+DVD]
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シングル
発売:2014.01.29
Dimension Point
AVCN-99004/B
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「TSUKI」 [CD ONLY]
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シングル
発売:2014.01.29
Dimension Point
AVCN-99005
\1,260(税込)
収 録 曲
01.TSUKI
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02.Neonlight Lipstick
歌詞 試聴 PV視聴
03.Ballerina
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04.TSUKI(Instrumental)
05.Neonlight Lipstick(Instrumental)
06.Ballerina(Instrumental)
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『namie amuro FEEL tour 2013』
『namie amuro FEEL tour 2013』

DVD
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AVBN-99006
\5,040(税込)

Blu-ray
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AVXN-99007
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LIVE DVD&Blu-ray
発売:2014.02.26
Dimension Point

収 録 曲
01.Alive
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02.Hands On Me
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03.Sit! Stay! Wait! Down!
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04.Hot Girls
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05.YEAH-OH
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06.Poison
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07.Ballerina
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08.Rainbow
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09.Go Round
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10.make it happen
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11.La La La
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12.Let Me Let You Go
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13.Wonder Woman
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14.Damage
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15.Higher
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16.In The Spotlight (TOKYO)
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17.ONLY YOU
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18.Love Story
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19.Supernatural Love
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20.Big Boys Cry
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21.Stardust In My Eyes
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22.UNUSUAL
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23.Neonlight Lipstick
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24.Let's Go
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25.Heaven
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26.Fight Together
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27.Can You Feel This Love
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28.Contrail
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BONUS TRACK
Contrail〜500th LIVE Anniversary Celebration Movie at Yoyogi -20131207-
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切なさの中に光る、温かな強さ

「Love Story」や「ALL FOR YOU」、「Tempest」しかり。安室奈美恵が歌うバラードの根底にはいつも、芯の強い女性のイメージが必ずある。強さの裏に隠された弱さや悲しみ。強く生きるがゆえの切ない決意。だからこそ安室奈美恵の歌うバラードは、ただ弱さや喪失を嘆くバラードよりも胸の奥に染み渡り、今を生き抜く多くの女性たちの共感を呼ぶのだと思う。ニューシングル「TSUKI」はまさにそんな、待望のバラード曲である。

バラードとはいえ、確かにオリエンタルな気配を纏ったメロディーや、月の輝きを思わせるハープやシンセの音色は、限りなく切なく響く。けれど歌詞に描かれた月を見上げる視線や、トラックを支える鼓動のような温かなビートは、小さな希望を信じて“今”を生きる健気な強さに満ちている。

「バラードというと悲しい感じや失恋をイメージしがちですよね。だけど「TSUKI」は、サウンド的にそういう繊細な印象はあるけど、詞の世界観は前向きなのかなと思うんです。なので悲しい顔や切ない顔じゃなく、笑顔で、明るく歌えたらなと思っていました」

彼女がそう語るのは、「TSUKI」が、実話から生まれた映画“抱きしめたい−真実の物語−”の主題歌として書き下ろされた1曲だという点にある。物語の主人公は、苦難に負けることなく懸命に愛を信じて生きる前向きな女性。つまり、「TSUKI」を歌う安室奈美恵の歌声から感じる温かさや強さは、主人公の女性の生きざまそのものでもあるのだ。

さらに今作には、EDMに寄ったアルバム『FEEL』の流れを汲む、エレクトロポップな「Neonlight Lipstick」と「Ballerina」の2曲も収録。白雪姫をモチーフにした、ファンタジックなミュージック・ビデオも印象的な「Neonlight Lipstick」は、コーセーのCM曲としても注目を集めた挑発的なハウスチューン。R&Bの要素も感じる歯切れのいいボーカルと、幾重にもレイヤードされていくコーラス。そこに切迫したシンセ音がたたみかけるように鳴り響くこの曲は、24都市24会場44公演で約24万人を動員した全国ツアー“namie amuro FEEL tour 2013”でもいち早く披露され、大いに会場を沸かせた。

グッチとのコラボレーションによる映像も話題を呼んだ「Ballerina」は、ビープ音やひずんだチェンバロの音色が退廃的なムードを醸し出す、フューチャリスティックなEDMチューン。次々と表情を変える歌声と、ステージの上で歌い踊る安室奈美恵のアティチュードを彷彿とさせるリリックとが相まって、単なる享楽的なEDM とは一線を画す力強いメッセージを放つ。

『FEEL』で示した方向性はこの先どうなるのか?エッジィなサウンドに挑み続けている安室奈美恵だからこそ、2014年の第一弾作となる「TSUKI」にそのヒントが隠されているか否かは、きっと皆が最も気になるところではないかと思う。
例えば、エレクトロなベクトルをさらに深く追求していくのか?あるいは、ここ2年ぐらいR&B 界で再注目されているオーガニックでクラシカルなサウンドへと転換していくのか?もしくは、そのどちらでもないまた新たな方向性を模索するのか?

オリエンタルで美しい旋律が印象的なバラード「TSUKI」と、エレクトロポップな「Neonlight Lipstick」や「Ballerina」は、エレクトロな質感こそ一貫しているが、明らかにサウンドの方向性は異なっている。だがいずれにせよ、「TSUKI」に収められている3曲に共通するのは紛れもなく“強さ”である。この先彼女がどういう方向に進むとしても、その芯の部分だけはこれからもきっと、変わることはないだろうと確信している。

text:早川加奈子

安室奈美恵

January 22, 2014
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