今年3月3日にインディーズ時代からの夢の舞台・大阪城ホールワンマンライブを大成功に収めた4人組ガールズバンドSCANDAL!! バンドの夢を実現した後もその勢いはますます加速し、5月に映画“俺はまだ本気出してないだけ”主題歌「会わないつもりの、元気でね」、8月に「下弦の月」と精力的にシングルをリリース!! さらに9月リリースのシングル「OVER DRIVE」では、ロックバンドには初の詞曲書き下ろし&楽曲プロデュースとなる中田ヤスタカ(CAPSULE)を起用という新たな試みにも挑戦している。そして10月22日にデビュー5周年を迎えるSCANDALが、10月2日に5thアルバム『STANDARD』をリリースということでインタビュー!! さらなる高みを目指し走り続ける4人が、今作で歌いたかった歌とは!?
──5thアルバム『STANDARD』は、どのような作品に仕上がりましたか?
HARUNA(Vo & Gt):今回のアルバムは、日常に溢れているような誰もが思う感情や景色などを意識して歌詞を書いたものが沢山入っています!過去の作品に比べると少し大人になったというか、きっと同世代の方から年上の世代の方にも気に入ってもらえる作品になったと思います。
──『STANDARD』というアルバムタイトルには、どのような想い・意図が?
HARUNA:このアルバムは半年ぐらいかけて制作したんですが、最初にコンセプトを決めていたわけではなくてレコーディングをしていく中でタイトルが決まりました。たくさんの曲がある中で、いろんな想いを詰め込んでいるので聴く人それぞれの“STANDARD”を見つけてほしいです。
──今年3月3日に開催された大阪城ホールのワンマンライブ、初夏のライブハウスツアーを経て、ご自身のお気持ち・意識の変化や、今回のアルバム『STANDARD』の制作に反映されたことなどは、ありますでしょうか?
TOMOMI(Ba & Vo):インディーズ時代から夢だった大阪城ホールでのワンマンライブを終え、第二章が始まったと思っています。第二章初のアルバムということもあって今までとは違うアプローチで、日常に溶け込むようなものになったと思います。
──『STANDARD』の制作にあたって、特に意識されたことは? また、レコーディングは、いかがでしたか?
RINA(Dr & Vo):先行シングルにもなった「OVER DRIVE」は、中田ヤスタカさんプロデュースということで、普段とは全く違ったレコーディングの仕方でした。ヴォーカルRECは、メンバーそれぞれが一人でフルコーラス、ハモも全て歌いました。普段、私がヴォーカルをとることが少ないので新鮮でした!凄く緊張しました!(笑)
──5thアルバム『STANDARD』を通して、リスナーにどのような想いを伝えたいですか?
RINA:その人の私生活に寄り添う一枚になって欲しいです。今回はライブだけを意識して作ったのではなく、どんな場面にも合うBGMになれば良いなーと思いながら作りました。アルバム全部じゃなくてどれか一曲でもいいので、自分のお気に入りを見つけて欲しいです!
──それでは収録曲についてお聞きします。まず、4曲目「オレンジジュース」は、TOMOMIさんが作詞を手掛けていますが、歌詞のテーマ、ストーリーの発想は、どんなところから? また、作詞にあたって、特に意識した点は、どんなところ?
TOMOMI:歌詞の中に2人の女の子が登場するのですが、私とHARUNAの対象的なツインボーカルでその世界を表現出来たと思います。私たちらしい曲かなーと。
歌詞を書いている時は、どっちを歌うとかは決めてなかったんですけど、実際に歌ってみて、この単語はHARUNAの方が似合うなって思ったりして。こういうツインボーカルで世界観を出せるのってSCANDALの魅力の一つかなと思います!
──イントロのギターがカッコイイ7曲目の「8月」は、HARUNAさんの作詞、MAMIさんの作曲ですが、お二人で、どのように曲作りを進められたのですか?
HARUNA:MAMIが作った鍵盤のメロディだけが最初にあって、それを聴きながら自然と出てきたのがサビのメロディと歌詞でした。8月21日がSCANDALの結成記念日で、今年は結成7年目でバンドとして節目となる出来事も多かったから、このタイミングで自分の想いやメンバーへの感謝を書きたいなって。一年前だったらもちろん書けなかった歌詞だし、たぶん一年後も書けないと思う。バンドというものに出会って、人生が大きく変わったし、一時期はバンドをやることに対してすごく迷ったり悩んだりもしたんですね。そんなときにメンバーに支えられてここまで来れたし、大阪城ホールをやってからはこのメンバーでバンドをやり続けたいという想いがより確かになったんです。そう感じている今、歌詞に書いておきたいと思いました。
──タイトルと“あたし君じゃダメだ”というフレーズが印象的な10曲目「恋のゲシュタルト崩壊」は、RINAさんが作詞、作曲によるナンバーですが、どのように楽曲を作り上げていったのですか?
RINA:一緒に曲を作ってくれたのは元ミドリのメンバーの、Hajimetalなんです。自分が作り溜めていた曲は、改めて聴いてみると、バラード調が多くて、基本的に自分が作るものって真面目なことを言ってるものが多いんだなって思ったんです。だから今までと違ってクレイジーで激しく、ライブでも盛り上がれるような曲調を作ってみたいと。歌詞も1点にステイして時間軸がブレないものを書くことに挑戦しました。音楽的には奇妙ですけど(笑)、歌詞としてはわりと日常なことを歌ってるんですよ。自分じゃ落とせないと思っていた男子が、意外にあっさりと落ちてしまった時の“残念感”がテーマですね(笑)。
──そして、アルバムのラストを飾るタイトルナンバー「STANDARD」は、MAMIさんが作曲、SCANDALさんが作詞を手掛けていますが、どのように楽曲を作り上げていったのですか?
MAMI(Gt & Vo):単純にライブで自分たちがやりたい曲を作ろうってところから始まって。最初の頃は数十秒で終わる“やり逃げ曲”をイメージしてました(笑)。実際に作り始めるといろんなアイデアが出てきたんですよ。たとえば真面目に語る歌詞を入れるとか、コール&レスポンスだけにしてみようとか。で、この曲はアルバム制作の終盤に作ったので、“STANDARD”というアルバムのキーワードは既に出ていたんですね。だったら曲名を「STANDARD」にしようっていうことになって、そこから日常に溢れている色の名前や野菜、楽器、いろんなものを入れていったんです。今までは真面目に歌う歌詞も多かったので、そういう意味でも面白いことができたと思います。
──「STANDARD」は、SCANDALさんご自身がアレンジを手掛けていますが、特に意識した点は、どんなところ?
TOMOMI:楽曲アレンジはツアー中のリハで進めていったんです。まずリズムやベーシックになるものはMAMIが考えて、それを基に私がベースを弾いたり。ツアー先のホテルの部屋で声を録ったりもしました。リアルタイムにメンバーから出てきたアイデアをその場で組み立てるということは今までやってこなかったことなので、そこも新しい挑戦になりました。
──5thアルバム『STANDARD』を引っ提げ、10月19日(土)より、SCANDAL史上最大規模、全21公演にわたる秋の全国ホールツアーがスタートしますが、最後にツアーに向けての抱負をお聞かせいただけますか?
MAMI:じっくり見るもよし、思い切りはしゃぐのもよし、一人一人に楽しむ空間がちゃんとあります!LIVEに来ること自体初めての方もいると思いますが、SCANDALを初めて見るという方ももちろん、誰一人置いてはいきません!ぜひ遊びに来てください!待っています♪
【全国ツアー情報】
SCANDAL HALL TOUR 2013「STANDARD」
いよいよ10月19日(土)より、SCANDAL史上最大規模、全21公演にわたる秋の全国ホールツアーがスタート!!
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