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たった一言で世界が変わる?新山詩織 2ndシングル「Don't Cry」7月10日リリース!
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「Don't Cry」
「Don't Cry」 通常盤(CDのみ)
amazonから購入
シングル
発売:2013.7.10
Being
JBCZ-6002
¥1,050(税込)
収 録 曲
01.Don't Cry
歌詞 試聴 PV視聴
02.ありったけの愛
歌詞 試聴 PV視聴
03.Don't Cry -instrumental- コメントもどんどん投稿しちゃおう!
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最初のインタビューから3ヶ月。新山詩織は相変わらず洗いたての綿のシャツが似合う感じの、どこにでもいそうな女の子だった。ただ取材には慣れてきたのか、インタビュー冒頭から笑顔をみせる余裕を見せた。今回の新曲「Don't Cry」は、親、教師、友だちなど周囲との関係が上手く築けずに悩み戸惑っている中高生たちに寄り添う内容で、これはデビュー以来、彼女が辿ってきたテーマでもある。ただ、これまでの彼女の曲をまとめて聴いてみると、思春期の若者が「悪いのは大人や社会や、全て周りのせいだ」という闇雲な叫び声を上げるのとは違って、新山詩織の歌詞には、デビュー曲「だからさ」から一貫して流れるものがある。それは自分が感じている生きづらさを、自分自身で乗り越えていくという視点であり決意だ。その過程で、力不足に気がついてへこたれることもあるけど、でも自分が変わることで世界が変わるのではないだろうか、それが今まで彼女が放ってきたメッセージのように思える。そこで、人見知り風な外見とは裏腹に、歌で力強いメッセージを放ち続ける新山詩織の“今”に迫ってみた。

──セカンド・シングルが7月10日にいよいよ発売です。先行で配信された「Don't Cry」とカップリングは佐藤タイジさんとのコラボで「ありったけの愛」が収録されています。まずは、「Don't Cry」についてお聞きします。
新山:「Don't Cry」はもともと原曲があって、そこから映画の主題歌として作っていった曲です。
──非常に疾走感のある曲で、そこに新山さんの透明な声がはまっています。もともとの原曲も疾走感のあるテンポの早い曲だったんですか?
新山:テンポは今の方がいいですね。原曲は歌詞も、周りはどう言うか分からないのですが、自分の中では明るめに書いていて、タイトルも実は「ベスト・フレンド」だった。その名の通り、親友に向けて書いていた内容で、曲調も、もっと明るいものでした。
──実際にアレンジも決まって、出来上がった感じはどうですか?
新山:そもそも原曲のベースにあったもの、例えば自分の頭にあったリズムだったり、ここだけはこうだっていう部分はそのまま何も変わっていないので、とっても満足しています。
──そしてカップリングの曲が、前回と同じようにアーティストとのコラボで、これは一転して凄くロックな曲です。歌ってみてどうでしょうか?
新山:もともと私はライブやフェスに行くのが大好きなんですが、自分の好きなフェスは、たとえ行けなくても必ずアーティスト欄を必ずチェックしていました。それで出演アーティスト欄のギターセッションの中に、自分の好きなアーティストさんと並んでいつも佐藤タイジさんのお名前があったのです。それで何回かその名前を見つけるうちに、ちょっと気になってきたので調べてみました。そうしたら最初に動画で検索してヒットしたのが、この「ありったけの愛」という曲だった。実はその時は佐藤さんがTHEATRE BROOK(シアターブルック)というバンドをやっていることも知らなかった。それを知ったのは最近ですが、2nd Singleのカップリングに、この曲を歌ってみたいですって、自分から言いました。
──それはなぜ?
新山:今まで自分が歌ったことのないリズムだったので、挑戦も兼ねて、ぜひ歌ってみたかったのです。
──実際に歌ってみてどうでしたか?
新山:何も考えず、リズムに乗ってそのまま歌い出したら、自分の違う歌い方が発見できたので、良かったです。
──アコギじゃなくて、エレキをかき鳴らして歌った?
新山:そうです。エレキを弾いてやりましたので、ライブの時にもエレキでやります。
──エレキでノリノリに歌うライブが楽しみですね(笑)。さて、昨年末のアーティスト・デビューからほぼ半年が経過しました。振り返っていかがですか?
新山:自分の中でも、なかなかゆっくりと考えこむ隙間みたいなものが無くなる時があって、ともかく時間がたつのが早い。ただ、ライブとかでも自分で思ったように弾いて歌って、来てくれた人たちを前にして、前に向かってガチって歌うっていうのが、多分、自分にとって今一番の完全に自由を感じる時間で、そこには開放感みたいなものがある。自分自身デビューからそんなに変わらずにやってこれていると思うので、これからも今のままの感じでじっくりやっていけたらいいなと思います。
──現役の高校生ですが、学校と音楽活動の両立はどうですか?
新山:今はテストが終わってほっとしています。やっと中間テストが終わって、という感じです。でも今度は夏休み前に期末テスト。かなり間は短いのですが、すぐに期末テストがやってくる。その後の夏休みは7月20日くらいから8月いっぱいあるので、そこまで頑張らないと。
──でもデビュー前の去年までとは違って、今年の夏休みはのんびりできないのでは?
新山:それでいいです(笑)。
──デビュー前、普通の高校生、新山詩織の夏休みはどうだったんですか?
新山:両親が仕事で毎日いない時が多いので、みんなの日程も合わなくて、だから家族で出かけるというのはあまり無かったです。たまに友だちとどっかに行ったり、一人でちょっと旅したりしていました。
──一人旅ですか?
新山:一人でブラついているのを勝手に旅って言っているのですが(笑)、都内の中古CD屋さんなんかにぶらぶら行ったりしていました。たまに一人でブラつく時間があった方が、自分にはいいと思いますので、貴重な時間です。
──友だちとは遊ばない?
新山:そんなことはないのですが、友だちは部活で忙しかったりするので、主に一人の行動になっちゃいます。夏休みは合宿とか、その他にも午前中から夕方まで練習とかあるので。私は、中学時代は軽音楽部でしたけど、高校に入ってからは、部活はしていないので。だから友だちとはすれ違ってしまう部分があります。
──高校3年生ですが、あっという間に卒業ですね。大学への進学は考えていますか?
新山:進学については考えている真っ最中です。
──大学は高校と違って、人が日本中から集まって来るので、違う世界が見える部分もあります。そういう自分が知らなかった場所から来た人達と、利害なく出会う機会はなかなかないので、刺激になっていいかもしれませんね。
新山:周りのいろんな人に、大学は行ってみた方がいいって言われます。そろそろどっちにするかはっきりさせようと、親とも話しています。
──例えば行きたい学部とかはありますか?
新山:最初は音楽とは全く別の方向に行かなくてはいけないと思っていたんですが、今は本を読んだりすると、日本以外の国の文化や楽器を勉強するのも面白いなぁと思い始めています。
──新山さんが演奏できる楽器はギターだけですか?
新山:今は完全にギターをやっていますが、ピアノも習っていました。クラシックのピアノです。そのおかげで楽譜が読めるので、ピアノをやっていて良かったです。
──ピアノといえば渋谷でのデビューイベントの時に、始まる前にキャロル・キングの「So Far Away」がかかりましたが、あれは新山さんの選曲ですか?
新山:そうです。アルバムの「Tapestry」の中に収録されている曲です。キャロル・キングはそもそもこのアルバムの1曲目の「I Feel The Earth Move」で好きになった。この曲が結構、ロックでカッコ良かったのです。それで日本語訳を見ないで、アルバムをひと通り聴いていたら、歌詞の意味が分からなくても優しく包まれている感じがした。さっきまで感じていた重たさが無くなるような気がして、そんなふうに癒された気持ちになったのを思い出します。
──歌詞は気にならないタイプですか?
新山:洋楽の場合は、最初は音で聴いてはまっていく感じです。それで洋楽をどんどん好きになっていってから、たまに歌詞の内容が気になったりするようになってきました。
──逆に自分で作る時は、歌詞はどうですか?
新山:歌詞は煮詰まる時もあります。
──因みに「Don't Cry」は書き直し何回ですか?
新山:曲が出来上がるまでに、断片的に言葉を白紙にふわふわ書いたりしていて、なんとなく歌詞の流れを書きとめたとか、そういうものは全部とってある。そのファイルをこの前整理していたら、「Don't Cry」は結構、分厚い方でした。
──デビューした時に「だからさ」を作った時、「私でも曲が出来るんだ」って、驚いたふうに振り返っていましたけど、半年間キャリアを積んでどうですか。変化はありますか?
新山:曲を作る時は難しく作ろうと思わないで、思ったままでアコギとかから作って、それを形にしていく。それは自宅の自分の部屋か、誰もいなければリビングでやっています。さぐりながらコードを鳴らして、歌詞もなんとなく書いて、それを歌ってみる。そいうところは全く変わってないです。
──例えば出かけた先でメロを思いついたらスマホに吹きこむとか?
新山:それはやったことがないです。ただ、完璧に仕上がっている曲はまだ少ないのですが、それ以外に断片的に作ったものがあって、それらは録音してあります。
──その原石の中から名曲が生まれることを期待しています。さて、夏に向かってライブがあって、今年はフェスにも参加しますね。フェスは大きな会場になります。経験したことのない大きさですか?
新山:そうですね。初めてフェスに出るので、自分がどんなふうに歌えるかは想像するしかないのですが、いつも自分が客席で見ていたフェスに、今度は自分がステージに立つので、当日になったらちょっとは不安とかも出てくるかもしれませんが、今は本当に楽しみです。と同時にどうなるか分からないという気持ちが半々です。
──ライブの前に緊張するタイプですか?
新山:いつも「緊張する」って口にしていますが、本当は心のなかに「早く歌いたい」っていう気持ちが強くて、それを抑えるためにわざと「緊張する」って言っていることが多い。ステージに出て歌い出したら、緊張するとかいっていた気持ちは全く無くなってしまいます。
──歌っている時、客席は見えているもんなんですか?
新山:ライブハウスの場合は目の前は真っ暗です。ライトも浴びていますし、完全にお客さんの顔が見えることは少ない。でもたまに、一瞬、一気に目の前にお客さんの顔が見える時があって、ほんの一瞬ですけど、それに圧倒される時があります。
──フェスだと観客席が丸見えになりますよ。
新山:そうですね。野外ライブは大阪で経験していて、完全に周りが見える中で歌う体験もしているのですが、フェスはまた違う見え方なのか楽しみです。そのために練習をしっかりやります。
──今、埼玉のFM局でラジオもやっていますが、ラジオはどうですか?
新山:放送したものを後から聞いてみて、こうしたらいいかなっていう反省もあります。でも朝早い時間なんですが、同年代の方からメッセージも沢山頂いているので、それを読むと嬉しい気持ちになります。ラジオは思った以上に、つながっている感がある。リスナーの方が、私に対して思ってくれていることを嘘無く届けてくれるので、自分のためになっています。この前はメッセージの中に、私の声が好きで、朝、聞いて声で癒されます、というものありました。そう言って頂いて、嬉しかったです。
──新山さんにインタビューをした経験者としては、実は「ラジオ大丈夫かなぁ」って、心配していました(笑)。
新山:「大丈夫?ちゃんと喋れるの?」って、親にもそう言われました(笑)。確かに一人で喋るやり方がわからず、初回はガチガチでした。でも今は最初よりは少しだけ大丈夫になってきました。
──新山さんはとつとつと喋りますけど、自分では喋るのが苦手だと思っていますか?
新山:喋るのが不得意かどうか、自分でもよく分からなくなる。普段は喋るのは苦手って言っているんですが、時には喋りたくて仕方がない時もある。つまり喋るのを好きな自分もいる。でも初めてお会いした人にどう喋ったらいいのか分からなくなるので、そういう時は喋るのが苦手。人前で喋るのが私は得意ですなんて言えません。結局、その時、その時で違います。
──友だちといる時はどうですか。話す方ですか、それとも聞き役ですか?
新山:友だちといる時は聞き役が多いけど、それも相手によります。親友には結構喋ります。結局、自分が好きな事だと、意外と喋り出したら止まらないかも(笑)。新山詩織
──ラジオをお聞きすると、新山さんの喋り方は伝わる喋り方ですね。声がいいのもあるけど、妙に間があるので、聞き手が考える余裕を与えてくれる。ですからラジオは向いていると思いますよ。
新山:ありがとうございます。
──最後にこれからのことをお聞きします。今、新山さんの世界は、高校生や中学生が感じている生きにくさ、コミュニケーションの難しさみたいなものにフォーカスが当たっていますが、そこから新山さんは高校を卒業して、もしかしたら大学にも行くかもしれない。そうなった時、新山さんにはどんな変化があるんでしょうか?
新山:高校を卒業して、今まで自分を縛り付けていた学校という存在がなくなったら、音楽的に何が出来るのか…、今は自分でも分かりません。きっと、そこから自分の知らない世界に行くんだと思います。縛っているもがなくなるので、そこにあるのは自由っていうことかもしれないけど…、今はまだ分かりません。

【プロフィール】
新山詩織(にいやま しおり)
1996年2月10日生まれ 17歳の現役高校生。血液型A型、埼玉県出身。
趣味はライブハウスでオールスタンディングでライブを見る事、絵を描くこと、詞を書くこと、写真を撮ること、星を見ること。
好きなものは猫、プラネタリウム、抹茶味、ヨーグルト。
好きなミュージシャンはチバユウスケ(The Birthday)、藤原基央(BUMP OF CHICKEN)、くるり、斉藤和義、YUKI、椎名林檎、Paul Weller、Carole King、Vanessa Carlton、Franz Ferdinand……and more
好きな作家は伊坂幸太郎。好きな映画は「Life」「フィッシュストーリー」。
座右の銘は「神に誓うな 己に誓え」


【LIVE情報】

7月21日(日) 北海道 「JOIN ALIVE」
8月2日(金) 「ROCK IN JAPAN FES.2013」


前回インタビュー(2013.6.12)はコチラ≫≫
July 1, 2013
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