1970年代中盤、一世を風靡したアイドル・グループ「ずうとるび」の江藤博利が54歳にして、CDソロデビュー。“54歳の新人歌手”として話題を呼んでいる。
タイトル曲「青春いつまでも」は、「春一番」(キャンディーズ)等で知られる、伝説のヒットメーカー穂口雄右氏による書き下ろしの新曲。
数年前に、キャンディーズのトリビュート・イベントの司会を江藤が務めたことがキッカケとなり、穂口氏との交流が深まり、今回の「青春いつまでも」の書き下ろしに至った。(ずうとるび時代には、シングル「太陽の季節」を穂口氏が作曲している)
「青春いつまでも」は、50代を迎え、もう恋なんて…とあきらめていた中年男性が新たな恋に出会い…。もう一度、青春期のトキメキを取り戻す、ハートウォーミングな大人のラヴソング。お父さん、お母さん世代の新たな青春ソングとして人気を呼びそうなナンバーだ。
Youtubeで公開中の、いかにもずうとるびらしいコント付きのプロモーションビデオも話題を呼んでいる。
コーラスには、元ずうとるびのメンバー・池田善彦も参加。CDジャケットの「青春いつまでも」の題字も、書道師範級の池田によるもの。
ずうとるびは、日本テレビ系の人気番組“笑点”から生まれたアイドル・グループ。山田隆夫、新井康弘、今村良樹、江藤博利の4人組バンドとして、1974年2月、シングル「透明人間」でレコードデビュー。当時、江藤は中学3年生、リードギター担当だった。
同年11月、江藤がリードヴォーカルをとった3rdシングル「みかん色の恋」が大ヒット。一躍、トップアイドルに。
歌って、踊って、楽器も弾いて、笑いもとる、斬新なスタイルで一世を風靡。人気絶頂期には、月曜から日曜まで全ての曜日にテレビのレギュラー番組を持ち、1975年には「初恋の絵日記」で紅白歌合戦にも出場。
1977年、山田が結婚を機にグループから卒業。一般公募で新メンバー・池田善彦が加入。同年10月、新生ずうとるび第1弾シングル「青春のひらめき」リリース。
同時に、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で“三波伸介の凸凹大学校”がスタート。絵を書いて曲名を当てる“絵スチャー”コーナーが人気となり、長寿番組に。
“絵スチャー”では、江藤が描く、鳥でも昆虫でも魚でも何を描いても四本足になってしまう奇っ怪な絵が話題を呼び、“江藤画伯”としても人気を博した。現在でも、“江藤の絵”“江藤画伯”が検索キーワードとして定着するほど、根強い人気を誇っている。今回のCDには、そんな“江藤の絵”がたっぷり堪能できる仕掛けも。
CDリリース日の3月17日は、ずうとるびの解散記念日。1982年のグループ解散から31年を経て、新たなスタートを切る江藤博利。“54歳の新人歌手”がどこまでやれるのか!?大いに注目したい。
ETOだけに干支!? 江藤画伯が描く十二支が描かれたCD盤が話題を呼んでいる。
この“江藤の絵”目当てにCDを購入する人も多いとか(笑)。