新曲「Cheers To Us feat. ダニエル・パウター & 常田真太郎(スキマスイッチ)」
2002年に結成。完成度の高いメロディワークと、日常を切り取ったリアリティのある歌詞に定評がある、江畑兵衛(Vo&Gt)、川村健司(Gt)、武田和也(Ba)、広田 周(Dr)の北海道札幌出身の4ピースバンド、TRIPLANE(トライプレイン)が、結成10周年を迎えるバンドの歴史を振り返るには相応しい、自身初のシングルA面曲集『SINGLES 04-12』をリリース!!
楽曲のクオリティが高く評価され、驚異の18タイアップを記録する名曲たちは、北海道に根ざした彼らの良質なメロディーメイカーとしての才能を存分に味わえる。さらに新曲として、TRIPLANE史上初の超豪華コラボレーション楽曲「Cheers To Us feat.ダニエル・パウター & 常田真太郎(スキマスイッチ)」も収録。収録曲順はライブをイメージして構成されており、聴けばきっと彼らのライブにも参加したくなるハズだ。
TRIPLANEのメンバー4人による『SINGLES 04-12』の全曲解説が到着。1曲1曲に込められた想い、舞台裏のエピソードは必見です。
01.ドリームメイカー
江畑 兵衛(Vo&Gt / 以下、江畑):単なる“爽やかな曲”で終わらせたくなかった。インターの雰囲気(特にベースアレンジ)や大サビの展開と歌詞でそれが出来たと思う。
川村 健司(Gt / 以下、川村):トライプレインの元気が出るソングNo.1だと思います。歌詞に出ているように、この曲で背中をそっと押せれば良いなと思います。レコーディングでは歌メロができていないのに大サビのギターを入れろと兵衛から言われ四苦八苦した覚えがありますね。そのおかげで僕はこの曲の大サビが好きになってしまいました。
武田 和也(Ba / 以下、武田):この曲は、夢に向かって全力で取り組んでいる人、何かに打ち込んで頑張っている人に、是非とも聞いてもらいたいと思います。ちなみに、自分も背中押されてます。
広田 周(Dr / 以下、広田):サッポロビール北海道エリアの2年目のタイアップ曲。疾走感が溢れるトライプレインらしい前向きな曲。ライブで演奏してて楽しすぎる曲。ファンの方が笑顔で聞いてくれてるのをステージから見ると大きなエネルギーを貰えます。TRIPLANEとお客さんのエネルギーのぶつかり合いを解りやすく肌で感じます。
02.Cheers To Us feat. ダニエル・パウター & 常田真太郎(スキマスイッチ)
江畑:せっかくのコラボ曲なのでいつもやらないアレンジの方向性にした。サビでギターのコードバッキングやアルペジオを入れずにベースとユニゾンさせるだけってのはかなり新鮮だった。
川村:ダニエル・パウターに書き下ろした曲をセルフカバーということで、ダニエルのバージョンとはまた違う力強さを出すためにサビではブラスを入れたりしてます。ピアノではスキマスイッチの常田さんが弾いてくれていたりとゴージャスな一曲になってますね。
武田:豪華ゲストとのコラボが実現した曲。TRIPLANEの未来を切り開く意味でも、とても重要になったのではないかと思います。
広田:アレンジやサウンドを今までにない感じにしたいという事で、ドラムの音作りもこだわりました。スネアドラムとバスドラムとハイハットやクラッシュシンバルをバラバラに録ることによって今までにない全てがハッキリとしたサウンドにする事が出来ました。そんな事も想いながら聞いてみて下さい。
03.モノローグ
江畑:人生を変えたかも知れない曲。良い曲が出来ずもう音楽をやめようと思っていた瀬戸際の時期だったので、頭に湧いてきた時の感覚は多分一生忘れない。
川村:この曲ができたおかげでまたひとつバンドとして前進できたんじゃないかな。バンドとしてこの曲がなかったら今活動していたかどうか分からないくらい自分達のターニングポイントになった曲。“良いメロディーのバンド”と自分達が言えるのはこの曲があってからこそ。ギターソロも自分の中で一番難しい。技術的には簡単なのかもしれないけど気持ちをのせるのが凄い難しいんだよね。
武田:この曲が出来た事により、TRIPLANEの幅がさらに広がった気がしています。アコースティックライブが評価されだしたのも、この楽曲からだったように、思います。
広田:この曲は色々な思い出があるが、プロデューサーに笹路さんを迎え入れた事はバンド的にも個人的にも大きな経験と勉強をさせて貰いました。特に音楽に対する姿勢に関しては何回も怒られました。なので、出来上がった作品には思い入れは強いかもしれません。そして、単純に最高なGood Melody。
04.スピードスター
江畑:アマチュアからプロへ僕らを引き上げてくれた、まさにデビュー曲。今まで引っ掛からなかったオーディションやら何やら全てこの曲で制覇した。
川村:自分達の歴史的な一枚目のシングル。何もかもが初めてで全部やることが緊張していたかな。ジャケ写撮影とかPVとかは自分の立場がよくわからなく、不安そうにしてるのがわかりますね。この曲は僕が加入する以前からあった曲で、とても良い曲を持ったバンドなんだなって印象があるくらい良い曲です。今でも自分の中の好きな曲の上位にいます。
武田:このデビュー曲がなければ、今は間違いなくないでしょう。インディーズ時代に、バンドを一気に加速させ動員数が激増したのも、この楽曲が出来てからです。
広田:アマチュアの時にこの曲が生まれてこのバンドの人生を変えてくれた。全て落選していたオーディションにも全て受かり、ライブする度にファンも増え一気にメジャーまでの階段を昇ることに。デビューに相応しい曲です。
05.アイコトバ
江畑:シングル用にスタジオで2曲作って、自分ではもう一方が気に入っていたのでボツにしようと思っていたが、その他のメンバー及びスタッフ満場一致でこの曲が推された。
川村:イントロのギターが特徴的なこの曲。跳ねたリズムの曲はそれまでのTRIPLANEには無く、新しい方向性を見つけた曲でもあります。PVはストーリーがあって曲とリンクしている所が良く、みんなでPVを見まくってたな。“バンド”っていうことをこの頃からもっと出していこうと、力強い曲調になってますね。
武田:自分的に、一番かニ番に認知度がある楽曲のように思います。周りの評価もさることながら、CM等の露出も結構させてもらったように、思います。
広田:この曲でTRIPLANEを知った人も多いのでは。サビで突き抜けるキャッチーなメロディーはさすがの一言。リズムも今までになく跳ねた感じが更に躍動感を生んでます。ライブでも自然に身体が揺れるのでは。そして今はライブでは定番の曲です。
06.Dear friends
江畑:デビュー直前で家業を継ぐためにやむなくバンドを去った元メンバーを思って書いた曲。常に彼の想いも背負っている身なんだと喚起してくれる。
川村:ワンピースのエンディングテーマを募集してるということで自分達も曲を出そうとしていたんだけど、スケジュール上地方に移動しなければならなくて頑張って兵衛が時間のないなか作った曲。最初は歌が入っていない状態だったけど、曲の雰囲気を気に入ってくれて見事エンディングテーマに選ばれました。みんな感動して喜んだのを覚えている。その分レコーディングはシビアにやったんで沢山練習したり沢山壁にぶち当たったな。この曲のレコーディングで自分が成長できたと思う。今でも色んな方に良い曲だと褒められる。イントロから泣かせるピアノのメロディーを作った兵衛は凄いなって思った。
武田:大人気アニメ、ワンピースの過去エンディングテーマ楽曲。いまだにTRIPLANEは、あのワンピースのエンディングをやっていたと紹介される事があることから、ワンピースの巨大なメジャー感とそしてエンディングをデモで勝ち取ったボーカル兵衛を、誉めてあげたいです。
広田:ワンピースのエンディング曲という事もあり多胡邦夫さんをプロデューサー、レコーディングエンジニアも大御所の比留間さんを迎え入れ過去作品のサウンドと大きく変化したシングルでもあります。個人的にもドラムのサウンドが気に入ってる一曲に仕上がってます。
07.君ドロップス
江畑:僕が作るポップソングとは恐らくこういう事なんだという曲だと思う。だから、新曲を作る過程で気付かぬ間に君ドロップスに似てしまっている事がよくある。“君ドロ現象”と呼んでいる(笑)。
川村:スッキリとしたストレートな曲。ファンの方から“歌詞が好き”と評判ですね。難しい事はあまりせず、メロディの良さを全面に出してます。このころ転調するのがブームで後半のサビで半音転調してますが、元のキーが高いため更に高くメロディが響いてます。ライブでは僕がコーラスをするのですが、僕も結構辛いです(笑)。
武田:自分の中では、ライブで好きになっていった楽曲のように思います。ライブをやっていると、聞きに来てくれているお客様も、素直にこの楽曲を待っていてくれている、そう感じます。
広田:何回聞いても何回聞いても、また聞きたくなる様な魔力がある曲。全ての曲がこの様な力はありますが、皆で制作活動をしていて出来上がった時に他の曲よりも何回も聞きたいと思っていた自分がいたのです。何故かはわかりません。メロディーなのか??歌詞なのか??ドラムのサウンドも心地よいです。
08.白い花
江畑:処女作と言って良い曲。雪国で生まれ育った汚れなき青年にしか作れない名曲だと思う(笑)。
川村:TRIPLANEを代表するバラード曲。レコーディングではストリングスやピアノの上物を先に録って、それからギターをのせたんだけど、ギターを入れる隙間を探すのが大変で笹路さんとスパルタでギターを入れたのを覚えています。途中マジで心が折れそうになりました。良い曲だからこそギターを入れるのが難しかった。
武田:この曲を語るにあたり、やはりTRIPLANE結成秘話が不可欠かと思います。この楽曲がなかったら、今の形のTRIPLANEはなかったかもしれません。自分の人生を大きく大きく変えた楽曲です。
広田:和也と俺の目の前で兵衛がアコギ一本で弾き語りをしてくれた曲。バンドを組むきっかけとなった曲。アマチュアの時から一番多く演奏した曲。北海道を彷彿させる曲。TRIPLANEを代表するバラード曲。