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今年6月、シングル「あの空の向こうがわへ」でメジャーデビュー。東京スカイツリーの東芝製エレベーターCMソングとしてもオンエア。全国40局のラジオ局でヘビーローテーション。♪I can fly, you can fly〜と歌うデカイ声でシーンを席巻。“奇跡の歌声を持つ”ニューカマーとして大注目を集め、“シティーポップス”というワードを蘇らせたジャンク フジヤマ。
山下達郎、大瀧詠一、南佳孝らを筆頭に、1980年代初頭に隆盛を極めた“シティー・ポップス”。一発目の音から、日常を忘れ、開放的な気分に。音数豊富な緻密で贅沢な極上サウンドに乗せて、ポジティブなエネルギーに満ちたアーバンライフが歌われた。突き抜ける青い空、高層ビルに反射する太陽、高速道路を疾走する車。夜になればディスコに繰り出し、休日には左ハンドルの車で海までドライブ。リゾートのプールサイドには椰子の木が揺れる。そんな景色や情景が目の前に広がる大人のポップス。ティーンエイジャー達は、その歌世界に強く憧れ、早く大人になりたいと思っていた。そんな1980年代。
それから30年を経て、そんなシティーポップスを継承するシンガーが現れた。1983年生まれのジャンク フジヤマだ。自らを“ジャンク”と認め、しかし、その意気込みは富士山級。かくして“ジャンク フジヤマ”と名乗る男。
シティーポップス全盛期をリアルタイムで経験している40〜50代には、涙が出るほど懐かしく、若い世代には、あまりに斬新に聴こえるそのサウンド。
“突き抜ける歌声”と評される、とにかくデカイ声。“吹き抜ける爽快感”としか言いようのない心地よさ。“駆け抜ける疾走感”と呼ぶに相応しいそのエネルギー。
待望の2ndシングルは「PROUD/EGAO」の両A面。「PROUD」は“誇り”を意味する形容詞。頑張ろうとか、諦めないとか、そういう直接的な表現はないけれども、聴くだけで、スコーンと目の前が開けていく、そんな解放感。音そのもの、声そのものが持つエネルギーが聴く者を鼓舞する。
「EGAO」は、ABC・テレビ朝日系の日曜朝の情報番組“ヒットの泉〜ニッポンの夢ヂカラ”エンディングテーマとしてオンエア中。日本の“モノ作り”に着目し、その開発力にスポットを当てる番組に相応しい、希望に満ちた力強いナンバーだ。(同じくABC・テレビ朝日系列ナイトインナイト 木曜日「ビーバップ ハイヒール」エンディング曲)
「Affection」には、ジャンク フジヤマを見出した、シティーポップス世代を代表するドラマー村上“ポンタ”秀一が参加。「この街〜meet again〜」は、村上も参加したライヴ音源が収録されている。
CDジャケットのイラストは、大瀧詠一の『A LONG VACATION』を手掛けた永井博の描きおろし。
閉塞ぎみの現代日本。こんな萎えた時代だからこそ、日常を離れ、心地よい異空間へと誘ってくれるパワフルな音楽が必要だ。音楽(歌)との関わり方は、“共感”だけではない。音楽には、理屈抜きの“快感”もある。若い世代には、是非、音そのものが持つエネルギーを知ってほしい。
1981年3月にアナログレコードでリリース、ミリンセラーを記録。翌82年、CDプレイヤー発売時に世界初のCD化タイトル20枚の中に選出された名盤。アナログ、CD、リマスター盤等を含めた総売上は200万枚に達している。