うたまっぷ
UTAMAP review
倖田來未 フジテレビ系火曜9時ドラマ“謎解きはディナーのあとで” オープニングテーマ「Love Me Back」リリース!!
NEW
「Love Me Back」
「Love Me Back」 [CD+DVD]
amazonから購入
シングル
発売:2011.11.30
rhythm zone
RZCD-59026/B
\1,890(税込)
「Love Me Back」 [CD ONLY]
amazonから購入
シングル
発売:2011.11.30
rhythm zone
RZCD-59027
\1,050(税込)
「Love Me Back」 [CD+GOODS(オリジナル大判ポーチ)]
amazonから購入
シングル
発売:2011.11.30
rhythm zone
RZCD-59028
\2,730(税込)
【初回盤封入特典】
豪華くじ引き付き
CD購入者限定ミニライブへ600名様を抽選でご招待!
外れた方には“本人直筆メッセージカード”を抽選で5名にプレゼント!
収 録 曲
01.Love Me Back
02.Say Her Name
03.Love Me Back(Andy Price Remix)
コメントもどんどん投稿しちゃおう!
official website

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

刑事ドラマは、物語や登場人物と同じくらい、テーマソングの存在が欠かせないものとなっている。70年代の“太陽にほえろ!”や“西部警察”を皮切りに、80年代の“あぶない刑事”、90年代の“警部補・古畑任三郎”や“踊る大捜査線”から“相棒”まで。タイトルを目にしただけで、各ドラマのテーマソングがすぐに頭に思い浮かぶ人も多いだろう。
上記にあげた刑事ドラマの主題歌はホーン隊が主役のファンクナンバーか、海外のミステリーに準じたオーケストラ演奏が多かったが、最近になって、その傾向には変化がみられるようになった。最も分かりやすい違いは、女性刑事が主役のドラマが増えたことで、女性シンガーによるテーマソングが作られるようになった点にあるだろう。パッと思いつくだけでも、“熱海の捜査官”と東京事変、“BOSS”とSuperfly、“絶対零度”とラブ・サイケデリコ、“ジウ 警視庁特殊犯捜査係”とレディー・ガガ……と枚挙にいとまがない。ガガ以外はロックアーティストだというのもここ数年の傾向の1つだろう。

そして、この、名曲ぞろいの刑事ドラマのテーマソングというジャンルに、倖田來未の名前が加わることになった。通算52枚目となるニューシングル「Love Me Back」は、約140万部のセールスを記録し、2011年の“本屋大賞”の1位を受賞した東川篤哉の小説を原作にしたドラマ“謎解きはディナーのあとで”の主題歌となっている。

倖田來未:ベストセラー小説がドラマ化されるということで、どんな脚本に仕上がるのかとても楽しみにしていたのですが、実際に台本を読ませていただいたときに、毒舌執事とお嬢様の掛け合いが非常にコミカルで面白く感じて。シリアス過ぎないユーモアあふれる演出で事件の謎を解き、真相に迫っていくストーリーが、今までにない切り口でとても新鮮だったんですよね。楽曲がドラマにそったテイストに仕上がっているので、ぜひドラマとあわせて聴いてみて欲しいなと思いますね。

ドラマ“ブスの瞳に恋してる”の主題歌「恋のつぼみ」や、ドラマ“セカンドバージン”の主題歌「あなただけが」、ロングヒット中の同映画、主題歌「愛を止めないで」など、これまでの彼女は、ラブストーリーの主題歌を担当することが多かった。今回は、初の刑事ドラマのテーマソングで、原作ではお嬢様と執事の恋愛も描かれていない。思わず走り出したくなるようなロックチューンで来るのか、それとも、ミステリーの要素を色濃く描き出すのか? 様々な予想をしていたのだが、彼女のアプローチは全く違ったものであった。

倖田:ドラマの雰囲気に合うように、ちょっとミステリアスなサウンドを選びながらも、倖田來未らしいダンスチューンを選びました。ドラマに寄せて制作するっていう楽しさも感じつつ、あくまでも“THE・倖田來未”という世界観は崩したくなかったんです。謎を解く警官っていうイメージは残して、“もしも私がポリスだったらなにを盗むかな?”って考えて。結果的に、あなたが何かを盗む前に、私があなたの心を盗むわっていう内容になっているんですけど、恋をした相手に対しても強気な姿勢でっていう、倖田來未らしい強い女性像の雰囲気を楽しんでもらえたら嬉しいですね。

レコーディングにおいても“これまでとは逆の発想で歌った”と、彼女は言う。

倖田:<♪give me give me…>と繰り返すサビの歌い方をいろいろ試してみたんですね。結局、ちょっと弱めのニュアンスで歌っていて。いつもであれば、強く、張って歌うところなんですけど、今回は少し抜いた感じでセクシーに歌っています。普段の私の曲とは逆で、Aメロ、Bメロは強めに、サビは弱めで、男性を手招くイメージを意識したんですね。一聴すると、英語詞が多めだから、カラオケで歌うのは難しそうに聴こえるかもしれないんですけど、サビはお子さんが聴いてもすぐに口ずさめるようなキャッチーなメロディになっているので、一緒に歌ったり、単純にビートにノってくれたらいいなって思いますね。

楽曲のなかで<あなたの心>を見事に盗み出してみせた彼女はミュージックビデオではポリスに扮している。彼女はセクシーな怪盗なのか、女刑事なのか。その答えはシングルバージョンとアルバムバージョンの2パターンが制作されたMVを観れば分かる仕組みとなっている。

倖田:シングルバージョンだけを見ると、悪い男を捕まえるポリスのストーリーに見えるんですけど、実は、捕まってしまったボスを救い出すための奮闘劇になっているんです。それと、今回はポリスに加えてナースにもなっているんですけど(照笑)、コスプレっぽくならないように、スタイリストさんと、とことん話し合って、ファッション性がちゃんと見えるように苦心したんですね。仕上がりを見たら思ってた以上にカッコ良かったので、安心したんですけど、、それでもやっぱり、ナース姿はちょっと恥ずかしかったですね。

2パターン制作されたMVと同様に、楽曲も2パターンが制作され、本作には、「Love Me Back」のremixが収録されている。“普段、トランスや4つ打ちを聴かない子でも曲に合わせて歌えるようなキャッチーなremixになっている”と言うように、エレクトロ色はアップしているものの、上モノを重ねて厚みを出した印象はなく、あくまでもメロディの流れと歌声の妖し気なセクシーに焦点をあてた構成になっている。

さらにカップリングには、アコギを基調にしたシンプルなアレンジのラブソング「Say Her Name」が収録されている。サビを一緒に歌いたくなる曲だが、“洋楽タッチすぎるという理由で、1年前からあたためていた秘蔵っ子”だという。

倖田:1曲目も2曲目も、ぜんぜん違う色のキャッチーさがあるので、いいカップリングになったなって思ってます。歌詞は、初めて愛したと思えた人に裏切られたときの感情かな。私は、世の中には女性を裏切らない男性の方が多いはず。って思っているんですね。逆だっていう人も多いけど、本当は浮気性の男性は少ないと思っているし、そうだと信じているんです。だから、この曲は、数少ない裏切り者の男の子に引っかかってしまった女の子の話。しかも、彼女はとても純粋だったっていう、ちょっと悲しいストーリーになっていますね。

また、CD+DVDには、本作のMVとメイキングに加えて、今年のa-nationのライブ映像が3曲も収録されることになった。

倖田:今年は東京の2日間を収録して。1日目がお昼で、2日目が夜で、ぜんぜん違うムードだったんですね。3曲ともすごく評判が良かったことに加えて、私自身、a-nation10年目にして、初めてつかんだ実感があって。a-nationのライブ映像が自分の作品に入るのも初めてだから、私が楽しみなことはもちろん、ファンのみんなも待っててくれてるといいなって思いますね。

現在の彼女は、キャリア史上最長となる全国ツアーを無事に成功に収め、ベトナムでの親善ライブ出演も終え、次なるアルバム製作に向かっているところだそう。

倖田:先日、ベトナムにライブで行かせて頂いたんですけど、テレビをつけても、日本の音楽が流れることがないんですね。タイに行ったときも、韓国や中国のドラマや歌番組はやっているのに、日本の番組はない。日本人のアーティストとしてはちょっと悔しいなと思ったので、今後はもっとアジア各地でライブがしたいですし、日本の音楽を世界中の方々に知ってもらいたいっていう気持ちに火がつきましたね。まだ、どんなアルバムになるかは分からないけど、日本人っていうことを意識した内容になるかもしれないなって思っています。

キャリア史上最長となる全国ツアーを無事に終えて

倖田:震災の影響もあってロングランになりましたけど、やっぱり各都道府県に自分の足を運ぶっていうのは、すごく新鮮だし、楽しかったですね。ファンのみんなに大きい場所に来てもらうのもいいんですけど、自分の足でみんなに会いにいって、しかも、笑顔を見れたっていうことが本当に嬉しくて。いちばん後ろの席まで手が届きそうな距離で歌えたこともいい機会になりましたし、自分の成長につながる貴重な経験をさせてもらったなって思います。
このツアーを通して、私が感じたのは、ライブはやはり、喜びをみんなで分かち合える場所だってこと。私自身、人間だから悲しいこともあるし、笑えない日もある。でも、ファンのみんなの前に立つと、どんなときでも、心から笑えている自分がいることに気づくんですね。だから、ライブのステージに立つ度に、“私は、倖田來未のおかげで助けられているんだな”っていうことを実感していて。
私にとってライブとは、デビュー当時は、“なくてはならないもの”と言っていましたけど、その想いは変わらずに、さらに“感謝しなければいけない場所”であり、“助けられている場所”になっているなっていう思いが年々、強くなっていますね。

取材・文/永堀アツオ


December 6, 2011
© 2001〜 Interrise Inc. All Rights Reserved Since 2001/4/1