うたまっぷ
UTAMAP review
SEKAI NO OWARI  夢に誘うファンタジーと切実なリアリティーの融合。 SEKAI NO OWARIにしか表現できないメッセージPOPS!! メジャー第2弾シングル「スターライトパレード」リリース!
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「スターライトパレード」
「スターライトパレード」 amazonから購入
シングル
発売:2011.11.23
トイズファクトリー
TFCC-89355
\1,050(税込)
収 録 曲
01.スターライトパレード PV視聴
02.yume
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SEKAI NO OWARI オフィシャルサイト

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深瀬 慧(Vo/Gt)、中島真一(G)、藤崎彩織(Key)、LOVE(DJ)の4人組。ベースとドラムは打ち込み、ピエロのお面がトレードマークのDJを擁するユニークな構成で、2010年、突如シーンに登場。瞬く間に頭角をあらわし、今年8月、トリプルリードシングル「INORI」でメジャーデビュー。凄まじい速度で成長を続けるSEKAI NO OWARIが、初の日本武道館公演(11月22日)を経て、早くも2ndシングル「スターライトパレード」をリリースする。

「スターライトパレード」は、“第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン”(通称“N民”)のキャンペーンソングとして書き下ろされたナンバー。
“N民”とは、NHKと民放が初めて共同で実施したキャンペーンで、NHKと東京の民放ラジオ局5社(TOKYO-FM、J-WAVE、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)が、“はじめまして、ラジオです”と銘打って、ラジオを聴いたことがない、あるいは、ラジオの存在すら知らない若い世代に向けてラジオの魅力をアピール。9月6日から10月2日までの約1ヶ月に渡り、様々な番組やイベントが展開されてきた。

そのキャンペーン・アーティストに抜擢されたSEKAI NO OWARI。ラジオをこよなく愛し、ラジオによって多くのリスナーとの出逢いを果たしてきた彼らが、ラジオをイメージして臨んだキャンペーンソング。
ひとり深夜放送に耳を傾ける少年が、そこから流れる音楽や言葉に触発されて、様々な空想を働かせ、夜空の星に想いを馳せる…そんな姿が浮かんでくるファンタスティックでキラキラ輝くポップナンバー。今作の作曲はギターの中島真一。3曲の候補曲の中から、ヴォーカルの深瀬彗が曲を選び、歌詞を書いたと言う。

深瀬慧(以下、深瀬):ラジオキャンペーンに相応しいと思う歌詞として、まず最初に“スターライトパレード”という言葉が浮かんで、その言葉に合うのが、このメロディーだったんです。文明が発達することによって見えなくなってしまった物、本当はあるのにも関わらず見えなくなってしまっている物の代表的な存在が星だと思うんですけれど、それがラジオというアナログな物と重なって、そこから書いていきました。キャンペーンというのはひとつのパレードだとも思うし、“星のパレード”はラジオキャンペーンという意味に繋がるし。ただ、それ以外はラジオのことは全然意識せずに書いています。“ラジオ聴いてね”とかそういう呼びかけよりも、“今の状況で何ができるか”というリアルなものを叩きつけたほうが、人には届くんじゃないかなと思ったので。

ラジオキャンペーンを“星のパレード”に例えた幻想的な歌世界に、星が見えなくなった物質社会へのアンチテーゼも含めた、SEKAI NO OWRIならではのメッセージPOPS。♪聖なる夜に“world requiem”を・・・というフレーズも、いかにも深瀬彗らしい表現だが…。

深瀬:天の邪気なんですよ、きっと(笑)。“聖なる夜に讃美歌を謳うのなんてありふれているからつまらない”“ギャップはひとつのエンターテインメントだ”と思っているのかもしれない。そのへんは感覚と理屈のバランスをとっているんですけれど。でも、全てのものは表裏一体ですから。
藤崎彩織(以下、藤崎):そこは世界観であり美学だと思います、深瀬の。でも、私たちにキャンペーンソングのお話をくださったということは、媚を売ることはそもそも望まれていないと思うんです。ただ、それを堂々と、SEKAI NO OWARI色がはっきり出た歌詞を書いた深瀬の性格の悪さというか(笑)、その悪さの正しさというか。それはすごく正しいことだと思うし、私たちが表現すべきものだと思います。

それぞれに抱負なアイデアを持つメンバーが、明確な役割分担の下に構築していく緻密なアレンジも秀逸。ヴォコーダーを使ったSFチックなヴォーカル。4つ打ちをベースに、大胆なピアノのフレーズが個性を放ち、様々な楽器の音色がきらめく、星空が目に浮かんでくるアレンジだ。

中島真一(以下、中島):4つ打ちにすることは最初に決めたんですけれど、この歌詞の世界観を考えた時に“壮大なものにしたい”という思いを持って、ストリングスやベルやティンパニーなんかを、初めて使ってみたんです。
LOVE:この曲から、僕が機材を選ぶ役目を担うようになって、中じん(中島)のデモから受けたイメージで選んでいったんですけれど。ギターは、昔ながらの耳馴染みのあるアンプでハコ物(セミアコ)の優しい音を鳴らすと儚い感じが出るかなと思って、ホワイト・ファルコンや339とかを多用しています。
藤崎:“星空”というイメージにはピアニズム……それもかなりキラキラしたクラシカルなピアノが合うだろうな、と思って、特に間奏では普通のバンドはやらない感じのフレーズを弾いています。自分でもかなりお気に入りですね。
深瀬:間奏のピアノの前のギターは、僕が考えました。元々この曲を「眠れぬ街」というタイトルで作っていた頃のアイディアで、“夜が明けていく”というイメージを表現するために、そのアイディアをうまく活かした形ですね。でも、イントロもすごく重要なんです。
中島:イントロの最初の“ン〜”っていうベースの音は、最後の方で入れたんです。あとは、ギターとDJとヴォコーダーですね。
LOVE:ヴォーカル録りの裏で準備して、ずっとターンテーブルの“キュルルル”の音を試してました(笑)。十数パターン録って並べて聴いて、“このキュルルルじゃないな”とか。

c/wには、既にライヴでは披露済みの「yume」を収録。こちらは、キーボードの藤崎彩織の作曲。SEKAI NO OWARIで演奏することを考えもしなかった、4年前の作品だと言う。ライヴではピアノを用いていたものを、レコーディング直前にエレピに変更。ライヴとはまた異なる印象を与える仕上がりとなった。
作詞は深瀬。“夢”をテーマとしながら、夢見ることを否定するような歌詞。夢に向かって頑張ろうと唱える歌が多いJ-POPシーンの中で異彩を放つ。♪僕は「夢を叶える」ということが 夢になってたんだね・・・、♪夢を見ながら僕は死んでいくんだね・・・というフレーズが耳に残る。

sekainoowari_top深瀬:みんな間違いやすいところだと思うんです。“夢を叶えることが、夢になっていた”というのは、すごく苦しい生き方だと思うんです。退屈だし、今を生きれなくなってしまうし。未来の自分がこういう風だったらいい、と思うためだけに生きていくことって苦しい。夢を叶えるために意地になったら、それは続かない。ずっと一緒にいられるのが夢だ、と思うので。聴く人の中で浸透していってくれれば、棘がみえるような、皮肉を前提として、その皮肉を爽やかに歌っていますね。

メジャーデビューから僅か4ヶ月で日本武道館を満杯に。フルスピードで駆け抜けた2011年だが、「スターライトパレード」リリース後は、11月下旬から全国ツアーがスタートする。

LOVE:今年最初に制作した「スターライトパレード」と、最新のレコーディングとなった「yume」がパッケージになって、このシングルは、今年1年のおさらいみたいな1枚です。
中島:2011年度仕様のSEKAI NO OWARIサウンドのスタンダードが、少しずつ確立されていった、それを感じられる作品になったと思います。

SEKAI NO OWARI TOUR 2011

11/28(月) 札幌 PENNY LANE24
12/01(木) 高知 X-pt.
12/02(金) 高松 オリーブホール
12/07(水) 仙台 Rensa
12/10(土) 新潟 LOTS
12/14(水) 広島 CLUB QUATTRO
12/16(金) 福岡 LOGOS
12/19(月) 大阪 なんばHATCH
12/20(火) 名古屋 ダイアモンドホール


November 24, 2011
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