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東北を中心に活動し、メジャーデビュー後、2枚のミニアルバムを発表。ネクストブレイクシンガーとして今最も注目が集まる“LGMonkees”が、満を持して1stシングル「3090〜愛のうた〜」をリリース。ラジオや有線のオンエアで全国から問い合わせが殺到。7月度の有線月間問い合わせランキング1位を獲得するなど、CD発売前から“泣ける歌”として注目が集まっていた楽曲だ。
2007年、LGYankeesのHIROがプロデュースを務めたコンピレーションアルバム『NORTH EAST』に“山猿”というアーティスト名で参加するなど、数多くのフィーチャリング実績を積み重ね、2010年、“LGMonkees”として1stミニアルバム『LGMonkees』でメジャーデビュー。Dragon Ashの名曲「Grateful Days」をカバーした「Grateful Days feat.Noa」は、2010年のレコチョク クラブうた年間ランキング1位、レコチョク クラブフルでも年間ランキング2位を獲得し、鮮烈なデビューを果たす。しかし、2ndミニアルバム『前回のLGMonkeesこと山猿です』のリリース直前に東日本大震災にて被災。自宅が津波の被害を受け、避難所生活を送っていた。
「3090〜愛のうた〜」は、震災前からライブで歌っていた、父親に向けて作った楽曲に、避難所生活を通して感じた家族の大切さ、ありがたみなど“今”のLGMonkeesの想いを込めてリリックを変更、12人編成の生ストリングスなど新たなエッセンスを吹き込んで完成したナンバー。実は10年前に父親に勘当され家を飛び出した自身が、結婚し一児の父となって、どうしても妻と息子を父親に見て欲しくて会って貰った時のことが、歌詞のモチーフになっているという。日常で見かけた風景に重なる幼い頃の思い出、そして心に湧き上がる離れて暮らす父親への想い。再会した父親から“やっと会いに来てくれた。やっと孫を抱けた”と言われ、涙が流れた時のリアルを込め、飾らない言葉で綴られた歌詞がすっと心に響き、曲を聴いた後に、例えば離れて暮らす家族に会って近況を伝えたくなるだろう。また親の世代も、子供が幼い頃の出来事に想いを馳せ、きっと郷愁にかられるハズだ。一見不明なタイトルも、その意味が判った時にさらなる感動に包まれるに違いない。親から子へさらにその子供へと受け継がれる愛情、連綿と続く家族の絆を描く今作は、時代や流行にとらわれず、幅広い世代に聴き継がれていくような1曲だ。
c/wの「宝島」は、和風テイストなサウンドに“ソイヤ!”の掛け声が乗るイントロからテンションが上がる、ライブで盛り上がり必至のナンバー。本人いわく“NOをNOと言えない気持ちをデカい声でNOと言いたくて出来た曲”で、大声で歌えばストレスも吹き飛んでしまうようなサビのフレーズが印象的だ。
4月末に震災後初めてライブを行い、音楽で人は救えるということを確信したというLGMonkees。今は音楽を通じて“愛”“絆”“勇気”を沢山伝えたいと語る。“東北の人間が下を向いちゃいられない”という想いを歌に託し、地元・東北から日本全国へ発信し続ける彼の今後の活動に注目したい。