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UTAMAP review
Galileo Galilei 「青い栞」がロングヒット中のGalileo Galilei “挑戦”と“冒険”に満ち溢れた5thシングル 「さよならフロンティア」リリース MBS・TBS系深夜ドラマ“荒川アンダー ザ ブリッジ”主題歌
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「さよならフロンティア」
「さよならフロンティア」 amazonから購入
シングル
発売:2011.09.07
SME Records
SECL-998
\1,223(税込)
収 録 曲
01.さよならフロンティア 試聴
02.4(フォー)※インスト 試聴
03.くそったれども 試聴
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Official Web Site
プチアルバムを作ろうという話から生まれたインストナンバー「4(フォー)」

──2曲目はインストナンバーの「4(フォー)」は、メンバー4人で作曲したことからタイトルを付けたのですか?
雄貴:4人という意味では無くてスゴク適当な理由です。“わんわんスタジオ”で遊びでプチアルバムを作ろうとなって、カッコつけて“死”とか“死後の世界”をテーマにしようとしたんです。でも結局途中で飽きて。そのコンセプトアルバムの1曲目に考えていた曲です。“死”って怖くて書けないよねという話から「4」にした感じです。楽曲自体も、特に“死”をイメージして作ったワケでは無いんです。

──これまでのシングルに収録されているインストナンバーは全て3曲目ですが、「4」を2曲目に収録したのには何か理由が?
雄貴:メンバー全員が「くそったれども」という曲をスゴク気に入っていて、「さよならフロンティア」も好きだから2つ並ばせて片方の曲の印象が薄れても嫌だなと。それで間に入れる曲として「4」を入れて時間を空けようっていう。

俺らの基準は“ダサイ”か“ダサく無い”かその二つです。

──「4」の制作で、こだわったところは?
雄貴:この曲は、お互いそれぞれのパートに口出しをしていますね。メンバー全員が、鍵盤も触れるし、ベースを弾けるし、ギターも弾けるし。「さよならフロンティア」のCメロのギターフレーズも和樹と仁司で作っています。リズムマシーンも打ち込みも皆出来るので、メンバーそれぞれが何をやっても良いというか、思いついたらやるって感じです。今回のシンセのフレーズも、仁司が作ったフレーズもあれば、野口君が作ってくれたフレーズもあったり、「4」はそれぞれのパートが、あまり決まって無かったです。ギターも僕が作ったフレーズを岩井君に丸投げしてやってもらったり。メンバーの中で音楽理論を一番解っているのが岩井君なんです。間違っている部分や、やってはいけない音の組み合わせを岩井君が修正するとか、チームワークで出来上がった曲ですね。

──口出ししてモメたりはしませんか?
雄貴:メンバー全員、好きなモノがほぼというか完全に同じなので。好きな音楽も、観ている映画も一致してるから、何がダサくて、何がダサく無いかっていうその二択だけなんです。最終的には、まず何でダサいんだろうという原因を考える事から始まるし。俺らの基準は“ダサイ”か“ダサく無い”かその二つです。

何故こういうカッコイイ曲が作れないんだと困って、止まったりもしていました。

──メンバーがどのパートでも楽器が弾けると聞くと、バンドというより“音楽集団”という感じですね。
雄貴:5人それぞれ一人でパソコンに向かって、普通に曲を作れると思います。今年から、そうなった感じですけどね。“わんわんスタジオ”が出来て、全員がどの楽器もやれる環境になったのがスゴイ大きかったし、メンバーとしても余裕が出来ましたね。また、自分たちが好きな音楽に対して、知識が追いついて来ているので。今までは知識が足りなくて、何故こういうカッコイイ曲が作れないんだと困って、止まったりもしていました。でも今は機材の使い方も音楽の理論もちょっとずつ解って来ているんで。手法が解って来たというか、全員が曲の作り方を解って来た感じがします。

──知識欲、向上心が皆さん物凄く強いんですね。
雄貴:好奇心。とにかく知りたいだけです(笑)。好きなアーティストが使っている機材がもう知りたくて知りたくて。ユーチューブでライブ映像ばかり観て、機材の映像が一瞬でも映ったらストップしてメーカーを確認したり。皆でそういう事ばかりやっていますね。

歌が好きなんですけど、なるべく歌の音量を小さくしたいと思っています。

──ちなみに、インスト曲を制作されるようになったキッカケは?
雄貴:インストバンドが好きだったというのがあります。普通に歌っているバンドでも結構インストをやっていますし。だからインストを作ること自体、俺らにとっては特別なことでは無くて“バラード作ろうぜ”ぐらいの勢いです。インストというジャンルの曲を作ろうという感じです。

──曲作りの際に、歌詞付きの歌とインストナンバーの線引きっていうのはあるんですか?
雄貴:俺らはもちろん歌が好きなんですけど、なるべく歌の音量を小さくしたいと思っています。邦楽のCDはボーカルトラックがデカ過ぎて。ボーカルトラックがデカイとボーカルに合わせて頭からボリュームを叩くから、演奏の音が小さくなっちゃうんですよ。コンビニとかだと、コードも何も無くシャワシャワシャワシャワとしか聴こえない、歌だけ聴こえるというのがスゴイ嫌で。それで歌を入れたく無い曲っていうのもありますね。曲だけ先に出来るパターンもあるんですけど、歌を入れるか入れないかは素材の段階で決めますね。皆で考えて“コレ別にインストで良いんじゃない”となった時は、その曲をインスト用にイチから編曲し直します。

“秒読み10秒で”って歌ったらカッコ良くない?みたいな話からサビの頭に決めて。

──3曲目の「くそったれども」はタイトルが強烈ですね。
佐孝:(笑)“ロジック”という音楽ソフトで曲を作っているんですけど、後でそのプロジェクトを開いた時にどの曲か判るように、データに仮のタイトルを付けています。この曲は、ワンコーラス作って保存する前に雄貴に聞いたら、“曲が分かるようにしてくれれば何でもイイよ”って言われて。“くそったれくだらない”という歌詞が俺には空耳で“くそったれども”という風に聴こえていたので、この歌詞が強烈だし「くそったれども」ってタイトルにしたら皆も分かるべと。単純にそれで付けたら、そのまま決まりました。
雄貴:素材として曲を録り貯めているので、まだ歌詞が付いていない曲が色々あります。仮のタイトルでも必ず付けないと保存できないソフトなので。例えばみょんみょんした音が入っていたら“みょんみょん”っていうプロジェクトだし、和樹と俺で作ったら平仮名で“かずきゆうき”とか、結構適当な感じです。

──「くそったれども」も、「さよならフロンティア」同様、制作中から皆さんが聴いてたんですか?
雄貴:一緒に住んでいるので、作業をしていたら皆聴いているので。ご飯を食べた後とか普通に皆“わんわんスタジオ”に降りて来て。俺がやっているのを聴いて“イイじゃん”とかそんなノリですね。隠れて曲作りっていうのは出来ないですね。

──隠す必要も無いと思いますけど(笑)。また、歌詞はどんなところから発想されたんですか?
雄貴:さっき言ったように書いてから決めているので、言葉をただ選んでいっただけです。仁司と二人で、何が一番サビとして面白いかと考えていたら、“10秒”という言葉を使おうとなって。歌詞の意味とは関係無く、“秒読み10秒で”って歌ったらカッコ良くない?みたいな話からサビの頭に決めて、組み立てて行きましたね。

音源のサンプルを使ってギャグをするのがスゴイ流行っていて。

──タイトルから受けるイメージとは逆で、シンセサイザーのリフレインが印象的ですが、アレンジは皆さんで?
雄貴:俺と仁司でやりました。ギターも俺と仁司でやって。それを仁司が波形編集というか、曲の構成を作ってくれました。ワンコーラスをとりあえず作って、フル尺にする時に仁司が組み立ててくれるっていう事が今は多いですね。

──途中に入っている、“イエーイ!”という子供たちの声は、どなたがお考えに?
雄貴:俺が“イエーイ!”って(笑)。サンプリングの音源が沢山あって、ちょうどその時メンバー内で楽曲に“声”を入れたり、音源のサンプルを使ってギャグをするのがスゴイ流行っていて。その音で“イエーイ!”って入れました。特に何の意味も無いです(笑)。“イエーイ!”って入れたら面白いかなって。

多分100点を出せる人間は、俺はいないと思うんです。

──「さよならフロンティア」がいよいよリリースとなりますが、1枚のCD作品としての仕上りは、どんな風に思いますか?
岩井:1枚を通して聴ける、ミニアルバム的な作品になったと思います。
雄貴:それ毎回言ってるじゃん(笑)。シングル出すたびに、俺らは“一つの作品のような”と言ってますね。僕は80点です。

──マイナス20点の理由は何?
雄貴:もっとこうすれば良かったというのは、もちろんあるので。毎回60点ぐらいに思っていますけど、今回は80点まで行きました。多分100点を出せる人間は、俺はいないと思うんです。それはウソだと思うんで。だから今回は80点。まだまだもっと行けるぞっていう想いがあります。

“ミュージシャンってそんな難しい事やって無いじゃん”みたいに思って貰えるバンドになりたいですね。

──今年は1月にシングル「僕から君へ」、2月に1stフルアルバム『パレード』とレコ発ツアー、4月には映画“管制塔”公開(9月21日にDVDリリース)、さらに6月にはシングル「青い栞」、そして今回の「さよならフロンティア」に続くワケですが、その間にスタジオも作られていたんですよね。この半年を振り返って、いかがですか?
雄貴:きっとスタッフのおかげで、スタジオに引きこもった状態で取材を出来たり、周りの人たちが俺らを北海道から引きずり出したりしなかったので。そういう意味では、この半年はスゲー忙しくて辛かったという感じは無いですね。割と皆で楽しく曲作りしていた感覚はあるし。もちろんキツかった時はあったけど、そういうのもスグ忘れちゃうぐらい楽しいことの方が多かったです。去年は上京したばかりだったので結構キツかったんですけど、札幌に引っ越して来てからは全然、気持ち良くやれています。

──最後に、今後の予定は?
雄貴:曲作り期間に入るんで、とりあえず大量に曲を作って、さらに80点の残り20点を埋められればと思っています。後はホームページを楽しくしようと、なるべく映像を上げて行きたいと思っていて。やっぱり俺らもインターネット世代で、ユーチューブやマイスペースその辺ばっかり見ているので。歌詞も、例えば“うたまっぷ”も見ていたし。自分の歌詞を忘れた時とか(笑)。
インターネットが大きいと思うんです。自分たちのホームページに動画を上げて、スタジオで演奏している様子や、例えばシンセサイザーやパソコンの操作も別に難しく無いんだよと、ガリレオを聴いているリスナーの人たちにアピールして行きたいです。“コイツらがやっている事って別に難しく無いじゃん”、“ミュージシャンってそんな難しい事やって無いじゃん”みたいに思って貰えるバンドになりたいですね。何でも簡単にやっているように見えちゃうみたいな。※左から佐孝仁司(B)、尾崎雄貴(Vo&G)、ラブちゃん(Programmer/マスコット)、尾崎和樹(D)、岩井郁人(G)
そして11月にはワンマンライブが決定しています。そのライブに向けて、最近、岩井君がDJをやろうか説があって。待ち時間とかにDJスタイルで曲を流したら面白いなって話をしています。色々計画して、楽しいイベントに作り上げたいなって思っています。

11月20日(日) 
東京ワンマンライブ
(@新木場STUDIO COAST)決定!!

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September 2, 2011
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