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ゆず“お台場合衆国2011〜ぼくらがNIPPON応援団!”テーマソング 限定配信シングル「LOVE & PEACH」リリース! 一緒に歌って踊って、日本を盛り上げる、 この夏イチバンの最強パーティーチューン!
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「LOVE & PEACH」
「LOVE & PEACH」

配信限定シングル
着うた®:2011.07.06
着うたフル®:2011.07.20
ミュージックビデオ:2011.07.27

収 録 曲
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“お台場合衆国2011〜ぼくらがNIPPON応援団”テーマソング「LOVE & PEACH」を配信限定シングルでリリースしたばかりのゆず。
キラキラ輝くハイテンション・サウンドに、ビンビン響くスラップベース。早口言葉のようなヴォーカルに、ノリノリの掛け声&コーラス。前作「Hey和」のパイプオルガンを基調にした優しく壮大なバラードから一転、一緒に歌って、踊って、思わずお尻を振ってしまう、夏にピッタリな超高速パーティーチューンだ。

北川悠仁(以下、北川):楽曲を作り始めたのは、5月21日の静岡のライブが終わったぐらい。もともとツアー中に曲を書こうと思っていたんですけど、ツアー自体が精神的にかなりヘビーなもので、尚且つ、今、何を歌えばいいんだろうっていう迷いもあって、なかなか思うように書けなかったんです。そんな時に“お台場合衆国のテーマソングを歌って欲しい”という話をいただいて、いい機会だから、これを機に、思いっきり突っ込んで書いてみようと思って作り始めました。でもすぐには作れなかった。良くも悪くも、当たりさわりのないことしか、歌えないというか。世の中の多くの人がそうであるように、自粛ムードや感傷的なムードが蔓延する中で、自分自身、言葉を発することを少し怖がっていたところがあったのかなと。自分達が率先して、世の中のムードを変えるきっかけとなる曲を作りたいと思って何曲か作ってみたんですけど、これは違うって、出だしの段階で、もがいてしまっていました。

東日本大震災を経て、自粛ムードが蔓延する中、“何を歌えばいいんだろう”という迷いも生じたと言う彼ら。その突破口が開けたのは?

北川:群馬のコンサートの前日だったと思うんですけど、夜中に突然、“フレーフレー”っていうところが出てきたんですよ。それが♪振れ!振れ!〜に繋がって、♪みんなShake Hip 踊り出す〜っていう言葉になっていった。それぐらい弾けたパワーのある曲がいいんじゃないかなって。震災があって、お祭りもたくさん自粛されたじゃないですか。そんな時だからこそ、みんなで一緒に歌ったり踊ったりして、悲しみを吹き飛ばしてしまえるものがいいなって。で、みんなでお尻も振っちゃえって、群馬のホテルの部屋で盛り上がってしまった(笑)。それがスタート地点ですね。
岩沢厚治(以下、岩沢):最初は全貌が掴み切れてなかったので、まずはSAKURA STUDIOでいつもにように作業をし始めたんですよ。片っ端からまず録音しようって。そこから、どんな意味を持っている曲なのか、掘り下げていって、音をどんどん作っていくという感じでした。
北川:とっちらかったものを無理して整理しなくていいかな、とっちらかったままぶつけてみてもいいのかなって。自分の頭の中を駆け抜けていく思想や思考のかけらをそのままぶつけてみました。サビでは前向きなことを歌ってはいるんですけど、ただ前に進むというだけの曲ではなくて。今の時代の中での疑問とか、もどかしい気持ちとかが前提としてあった上での歌でもあって。ポップで、一見、おとなしい羊のようだけど、羊の皮をかぶった狼、みたいなところもある。そのギリギリのところまで踏み込んでいこうと思ってました。暗い気持ち、ネガティブな気持ちになってほしくはなくて。被災地の方が聴いても、今日は踊っちゃおうかって思ってもらえるものを作りたかったんですよ。
岩沢:展開の仕方はいくらでもあるというか、ゆずのやり方のバリエーションの中からどれを使いましょうかねって色々と試しながら作っていって、このテンポになり、このキーになっていった。時間があまりなかったので、迷っているよりは、実際にどんどん録りながら、固めていくという感じでした。でもいい落としどころに落ち着いたんじゃないかなと思います。
北川:アレンジャーの蔦谷好位置くんとのレコーディングワークも含めて、これまで培ってきたものがあったから、この形に出来たのかなと思ってます。AメロもBメロもサビもそれぞれ個性を持ったものが一体になっている。ゆずだけでやってる段階のを聴くと、なんじゃこりゃっていう感じなんですけど、まとめる自信はありましたね。ツアーをやっていく中で、世の中の風も感じていたので、歌のメッセージだけでなく、音楽的にも突き抜けたものを作りたかったんですよ。

全国ツアー“YUZU ARENA TOUR 2011 2-NI-×FUTARI”を行いながらの楽曲生活。短い制作期間の中で、苦労も多かったと思われるが…。

岩沢:プリプロをやっていくと、これでいいんだろうかっていう壁にぶつかる瞬間があったりするんですけど、この曲に関してはずっとそんな感じで、次から次と出てくる壁をひたすら打破し続けていくという。歌詞を詰め込んでみたり、かけ声を入れてみたり、事務所の皆さんにコーラスで参加してもらったり、色々やりました。
北川:底力を試された曲でもありますよね。こういう時代背景の中で、ツアーもやってて、制作期間も短くて、いきなりやろうとしても、出来なかったと思うんですよ。でも『WONDERFUL WORLD』の時からツアー中にも曲を作るようになって、色々と積み重ねてきたものがあったからこそ、短期間でここまで集中して作ることが出来たんだと思います。
岩沢:最初はかなり歌詞が多いなと思って、やや苦労しました。“ちょっと待って、ちょっと待って”って言いつつ、何度も歌い直したりして、口が回らないというケースも多々あったりしましたけど、これぐらい何とかせねばなと(笑)。
北川:ツアー中っだったこともプラスに働いたんじゃないかと思います。毎日のように、お互いの声を聞いていたので、ふたりの声を掛け合わせていった時に、どこが一番いいところなのか、イメージしやすかったし、計算しやかったんですよ。
岩沢:どちらかがメインで、どちらかがハモったら、こうなるだろうなっていう想像をすぐ出来たし、このキーでやれば、こういう感じになるだろうっていうのもわかっていたので、形にしやすかったというのはありますね。ひとつ、印象的だったことがあって。“音程は関係なくていいから。そういうハモもあるから。音じゃなくて、吐息というか、言霊だから”って、プロデューサーさんと北川に言われました。その部分はハモリというよりは、ただのガナリなんですけど、メロディーのメリハリがあって、言霊の力があれば、それでも成立するという。

イントロの一発目から強烈なインパクト。目まぐるしく展開するサウンドに、気合いの入った掛け声&コーラス。アレンジャー蔦谷好位置との息もピッタリな、ゆずらしい夏のポップソングとなったが、サウンド面でのこだわりはどんな所に?

北川:サビがキャッチーで最初からガチッとハマっていたんで、Aメロに関しては音楽的にかっこいいアプローチにしようっていう構想は当初からありました。ちょっとファンクな感じ、リズムが跳ねていて、ベースもチョッパーしまくってるイメージ。場面が次から次と変わっていくようなメリハリとエッジのあるものにして、言葉もメロディもポップな中にちょっと毒があるという配置を心がけようと。“蔦谷くん、こういう曲調は得意だし、僕たちのやりたいことをわかってくれるだろうな”って岩沢くんとも話してたんでけど、渡して、返ってきたら、やっぱりすごく良くわかってるなって思いました(笑)。
岩沢:このサウンドは蔦谷くん以外には考えられないという感じですよね。サウンド面で気を付けたのは、ただのおちゃらけた曲ではないうところにいかに仕上げていくか。誰が聴いても、パッと入ってくるポップな要素もあるし玄人が聴いても、おっ、こんなことをやってるんだって思う要素もある。楽しい要素と玄人要素が入り乱れてるところも蔦谷くん、さすがですね(笑)。
岩沢:コーラスは、すごいスパルタでやってましたね。ちょっとした声をボソッっと入れるレベルじゃなくて、ひたすら“元気よく! 元気よく!”って。本格的にピッチがどうという高度な要求もして、しっかり練習してもらって、“次の日もやるから”って言って、録っていった。それぐらい血眼になってのレコーディングでした。
北川:かなりビシビシやってましたけど、プロデューサーの蔦谷くんも最終的には大絶賛してました。

この夏のイベント“お台場合衆国2011〜ぼくらがNIPPON応援団!〜”テーマソングとして既にお馴染みのナンバー。
東北復興へ向けての応援歌でもある。

北川:お台場合衆国にはきっと全国からいらっしゃってくれると思うので、その時に来たみなさんが元気になってくれたらいいなという想いも込めて作った曲でもありますね。8月から東北ツアーが始まるんですけど、そこで東北の皆さんと声を出して一緒に歌いたいという思いもありますね。「Hey和」という歌は震災後にたくさんの方から“励まされました”というメッセージをいただいて、大切な曲として育ってきたんですけど、自分たちの表現の方法って、振り子みたいに、違うベクトルで振り切っていくところがあって。「ワンダフルワールド」がある一方で、「おでかけサンバ」があるみたいな。なので、「Hey和」と共にこの「LOVE & PEACH」みたいな歌もあるというゆずの音楽をみんなと分かち合いたいなって。

2月にアルバム『2 -NI-』をリリース。アルバムを携えての全国アリーナ・ツアー“YUZU ARENA TOUR 2011 2-NI-”を予定していたが、震災の影響で構成を変更。“-2-×FUTARI”とツアー・タイトルも変更し、2人だけの弾き語りを中心とした簡素なスタイルでアリーナ公演を続けた。

岩沢:よくやりきれたなって思います。スタッフの皆さんも一丸となって、メンバー全員もひとつの方向を向いて、本気で一致団結してやれた。もちろんこれまでも本気でやってきたんですが、今回は特にみんなが同じ思いでやることが出来た。自粛してる場合じゃないだろう、今やらずして、いつやるんだっていう思いを共有しながら、やることが出来たし、みんなで一緒に作った、すごくいいツアーになりましたね。
北川:僕も同じ気持ちですね。自分達が今まで作ってきた音楽、歩んできた道のりも誇りに思えたし、自分達を支えてくれてるスタッフにも改めて誇りと敬意を持って回れるツアーになりました。今まで積み上げたものがなければ、こういう形で、こういう状況の中でアリーナツアーはできなかっただろうし、ゆずにとって大きなターニングポイントにもなりました。
岩沢:毎回、同じことをやったとしても、同じじゃないというか。音楽が生きているというのと同じように、お客さんも生ものというか、その日によって、まったく違うんですよ。やるべきことは同じなんですが、こちらの気構えも毎回、変わっていく。ほんのちょっとしたことだったりするんですけど、どのタイミングでイントロを弾いたら、うれしいんだろうとか、そういうことが毎回、違う。そういう反応を察知したり、想像したりしながら、毎回、取り組んでいくわけでそういう意味でも非常に生ものだなと思います。
北川:今回のツアーほど、その時々に対応しながら、変化していったものはないんじゃないですかね。同じ曲をやったとしても、そこで流れる空気に地域差があったし、会場ごとに環境や状況もまったく違っていたので、まさに“THIS IS LIVE !!”みたいな感じだった。毎回試される感じだったんですけど、そういうライブを経て、“2-NI-”のツアーに変えていくことにしました。

6月下旬から、追加公演として、当初予定していたスタイルでの“2-NI-”ツアーを敢行。それもまた大きな決断を要するものだっただろう。

北川:多分、3月11日に止まってしまったものがたくさんあると思うんですけど、僕らがステージを通じて、夢を叶えていく姿を多くの日本の皆さんに届けていくこと、みんなが踏み出せずにいる一歩を率先して踏み出していくことが大事なんじゃないかなって。時代背景だったり、節電のことだったり、迷った部分もあって、“2-NI-×FUTARI”をやりきった方がいいんじゃないかとも考えたんですが、僕らが率先して止まった時計を動かべきなんじゃないかという結論に達して、こういう形での追加公演を決めました。
岩沢:最初から“2-NI-”としてやっていたら、ここまでの意識でステージに臨めなてなかったかもしれないとも思うんですよ。何も起きずに、初日を迎えていたら、いつものアルバムのツアーをやっていたんじゃないかなって。“×FUTARI”がついたツアーを踏まえることで、さらにプラスαがあるだろうし、そうじゃなきゃいけないし。
北川:ツアーの合間に、加山雄三さんのイベントやお台場合衆国のイベントに参加させてもらったりもして、ここ最近、毎日歌ってるような印象があるんですが、それだけ自分達の歌を必要としてくれてる人がいるということでもあるので、ありがたいことだなと。ともかく今年は歌いまくって、最後まで突っ走りたいです。
岩沢:ずっと『2-NI-』というアルバムとも向き合ってる感覚があるんですが、ここまできたらアルバムともツアーともがっぷり四つというか、とことんやって、“2”という文字がすりきれて、“1”になるぐらいまでツアーを完遂させたいと思ってます(笑)。ゆず

ライヴ・スケジュール

【ゆず東北ツアー2011 2-NI-×FUTARI】
8/03(水)山形県県民会館
8/07(日)奥州市文化会館Z ホール
8/09(火)ZEPP SENDAI

【YUZU ARENA TOUR 2011 2-NI-】
8/13(土)サンドーム福井(振替公演)

【YUZU ARENA TOUR 2011 2-NI-×FUTARI Tour Final】
8/21(日)沖縄コンベンションセンター展示場


July 27, 2011
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