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『Thank you, Love』 アルバム 発売：2011.06.22 SME Records 初回生産限定盤（CD+DVD） SECL-980 \3,500（税込） アルバム 発売：2011.06.22 SME Records 通常盤（CDのみ） SECL-982 \3,059（税込） 収 録 曲 01.*Prologue*〜Sunrise〜 02.Esperanza 03.Clap Clap!! 04.Together 05.Distance 06.I'll be there 07.Flower 08.Every Boy Every Girl 09.Where are you? 10.if 11.Alright 12.君って 13.Wishing 14.*Epilogue*〜Thank you, Love〜

──そんな意味では、タイトルの『Thank you, Love』は、まさにジャストなタイトルですね（笑）。
そうですね（笑）。今回も“LOVE”をつけたのは、自分の中で伝えたいことが“LOVE”ということにブレがないんですよ。でも、1枚目と2枚目では、その“LOVE”の捕らえ方が違ったんです。なので、今回も同じテーマでも違うものができる自信があったんですよね。私の“LOVE”に対する成長の過程を感じてもらえると思います。
──その愛の違いとはどんなものですか？
1枚目の『LOVE』は、愛を探している段階で、2枚目の『to LOVE』はなんとなく“こういうことかな”と思ったことを集めているもの。そして今作がやっと愛とは何かというのが見えたんです。それが言葉にすると優しさ。この1枚で1日の始まりから終わりまでを表現しているんです。あさ、おきて気持ちのいい光を浴びて、最後に眠るときに優しい気持ちで、隣に居る人に“ありがとう”を伝えられたらすごくいいなと思っていて。そんな風に込められた想いが聴いてくれる人に伝わったら嬉しいですね。

──ジャケットもとても可愛らしい仕上がりですね。
アルバム全体が暖かい雰囲気なので暖色で仕上げました。
──過去2作も、ジャケットのファッションがリリース後ばっちり流行りましたね。
嬉しいことに、そうなんですよね。とはいえ、私自身、オシャレにまったく自信がないのですごく不安なんです。外に出て歩いてダサいと思われるのがすごく怖いし、ショック。なのでジャケットや人前にでるときは、スタイリストの方とたっぷり打ち合わせして決めているんです。
──意外ですね！
いやいや、みなさんと一緒ですよ。雑誌を見て研究して。ただ、人よりちょっと早く勉強しなくちゃいけないくらい（笑）。この前なんかちょっと肌寒い日にジャケットを羽織っていったらみんな寒さなんか関係なく薄着で街を闊歩しているんですよ！ ジャケットを羽織っている自分が恥ずかしくなっちゃって、すぐにバッグにしまいました（笑）。

──あはは、本当に等身大なんですね。さて、この“うたまっぷ”では、歌詞も募集しているんですが、歌詞を書く人にアドバイスをお願いしたいのですが…。
う〜ん…。その人らしさがでることが一番だと思うんです。その人が得意なジャンルを書くことが、一番伝わると思うんですよね。無理して小難しい言葉を使ったりするよりも、ポロリとでる人間臭い言葉が聴き手の心をドキッとさせるんですよね。私自身、お手紙をよくもらうんですが、整理されている言葉の中に、恋愛相談で“ほんとに最悪”とか心から思っている、何も飾れない言葉が一番グッと来るんですよ。どこかで見たことがある文章よりも、オリジナルな言い回しがあるほうがいいと思いますよ。
──歌詞を書くときに信条としていることはどんなことですか？
かっこつけやんことかな。それと最近は、聴いてくれる人のことを考えるようになりました。自分の気持ちをただぶつけるのではなくて、伝えたい人のことを思って書いてみると歌詞は変わってくると思います。その書いたものをプレゼントするのもオススメですよ！
──西野さんも個人的にプレゼントすることがあるんですか？
ありますよ。でも、私の友達はみんな厳しいので、むやみに“いいね”と言ってくれないんですよ（笑）。でも、「Esperanza」の2曲目「Thinking of you」だけは褒めてくれたんです。こういうことがあるから頑張れるんですよね。
──ありがとうございました！ では最後に、これから始まるツアーについて教えてください。
今回は久しぶりのツアーになるので、本当に楽しみにしているんです。これまでよりも大きなステージになるので、舞台も衣装も特別なものを考え中です。最後には日本武道館でも予定されているので、ぜひみんなと一緒に楽しみたいですね！

文・吉田可奈