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[ライヴ・イベント情報] あなたの笑顔・発売記念インストアLIVE 奄美大島豪雨災害チャリティLIVE「ディ!ディ!」 |
鹿児島県奄美大島笠利町在住のタツヒロとコウスケの2人組ユニット。カサリンチュは“笠利(かさり)の人”という意味。
高校の同級生だったふたりが、卒業後、東京での生活を経て帰郷。地元・奄美大島で働きながら音楽活動を続けているUターン・ユニット。
共にアコースティックギターを弾き、メイン・ヴォーカルをとるが、タツヒロの柔らかく優しいヴォーカルと、土の匂いを感じるコウスケのアーシーなヴォーカルという異なる声質から生まれる独特なハーモニーが魅力。更に、コウスケは巧みなヒューマンビートボックスの技を持つ。
今年7月、ミニアルバム『感謝』でメジャーデビュー。タイトル曲の「感謝」は、30局を超えるラジオ局でパワープレイされ、発売週には、東京地区のラジオ・オンエアチャートで1位を獲得するなど大きな話題に。奄美から全国へとその名が浸透するなか、注目の2ndミニアルバム『あなたの笑顔』をリリース。
タイトル曲の「あなたの笑顔」は、“JA共済”CMソングとしてオンエア中。愛する人にはいつも笑っていてほしいという想いを綴った幸せ系ラヴソングだ。郷愁を誘う切なく温かなメロディー。アコースティックギターを中心としたフォーキーなサウンド。タツヒロの素朴なヴォーカルに、コウスケのヒューマンビートボックスが加わり、よりドラマチックなナンバーに。
♪笑う門には福きたる 僕ら人間だけの〜というフレーズにドキリとする。当たり前の事だけど、“笑顔”は人間だけの特権なんだなと、改めて思う。だったら、いつも笑っていたい。せっかく生まれてきたんだもの。そんな気持ちにさせてくれる。♪あなたの笑顔 あつまるしわ 銀歯がキラリ〜というフレーズは、お父さん、お母さん、あるいは、お爺さん、お婆さんの描写だろうか。年を重ねた人が、くしゃくしゃの笑顔を見せてくれる、そんな世の中であってほしい、そんな事も思わせる1曲だ。
2曲目は、♪色気のない坊主頭とちょっとウザいくらい長い髪、ふたりの髪足して2で割って人並み・・・というオープニングでちょっと笑わせ、「クスブンブン」へ。柔らかなラヴソング「あなたの笑顔」から一転、悩んでる暇があるなら何かやれ・・・と歌う軽快なロックナンバーだ。
“クスブ”とは奄美の方言で“カナブン”の事。♪くすぶるくらいなら いっそクスブになって どこかへ飛んでいけ〜というフレーズが印象的。
3曲目は、コウスケがリード・ヴォーカルをとる「ようりようり」。“ようりようり”とは奄美の言葉で“ゆっくりゆっくり”という意味だそう。何事もゆっくりゆっくりとしかできない自分だったけど、少しずつ進んで来て夢が叶った。これからもゆっくりでいいから、少しずつ良い方に進んでいきたい・・・彼らのそんな想いを伝わってくるかのようだ。
ラストは、ちあきなおみの大ヒット曲「喝采」のカヴァー。歌手を目指して故郷を去り、大スターとなった女性が、かつての恋人の訃報を受け取り、密かに帰郷するというストーリー。昭和歌謡の雰囲気を残しつつ、ヒューマンビートボックスを取り入れた独特なアレンジで、昭和の名曲がより感動的なナンバーとなって蘇った。
ヒューマンビートボックスを、HIPHOPではなくJ-POPに融合させるという斬新なスタイルを確立したカサリンチュ。今後の活躍を大いに期待したい。