|
||||||||||||||||
──ニューシングル「moonlight / スカイハイ / YAY」が“トリプルA面”ですが、“トリプルA面”でのリリースとお聞きになった時は、いかがでしたか?
ダブルA面はよく聴くけど、正直なところ“トリプルA面”なんてあるんだと思いましたね。率直な感想はスゴイなって思いました。
普段から、どの曲がメインになっても良いという想いで曲作りをしているので、メインの曲とかカップリングとか、余り意識していないんです。ただ、カップリング曲は、CDを買ってくれた方は聴いてくれますけど、その他の場所には余り飛んでいけないというスタンスになってしまうので、今回は3曲とも同じぐらいに聴いてもらえるということで良かったなって思います。
──カップリング曲には残念な想いがあったと?
残念というか、カップリング曲でも盛り上がれる曲だなぁと思ったら積極的にライブでやっていきますね。やっぱり作った曲はどれも同じぐらい沢山の人に聴いて欲しいです。だから“トリプルA面”というのは、そういう意味でもスゴクありがたいリリースになったと思います。
──「moonlight」はご自身も出演されているイオン“満月ロゼ”のCMのために書き下ろした楽曲だそうですが?
“満月の夜にロゼを飲むと、恋がかなうらしい”っていうキャッチコピーは最初にうかがっていました。ただ、CMとイメージが重なり過ぎないように、ほど良く上手くリンクできたらいいなって。
そこから作詞はどのように?
いつも曲が先なんです。「moonlight」はMASAKIさんのデモが上がってきた時、アレンジがほとんど出来上がっていたので、歌詞を書くのにも、すごくイメージがしやすかったです。
最初から夜のイメージで作ろうというテーマがありました。あとは始まったばかりの恋、良い意味で軽いというか、そういうところを出したラブソングにしたくて。主人公の女の子は“もしかして私、恋をしているのかしら?”っていうような、恋に恋している状況をスゴク楽しんでいるような、そういうドキドキしてワクワクする時の感じを曲に出したかったんですよね。
秋や冬の寒い空気の時って、風を吸い込むとすごいキュンとしたり、ざわざわと胸がキュンとしたりすることがありませんか?それはスゴク恋の甘い感じ、甘い感覚に似てるなと思って。だから歌詞の設定も上手く重ねて、リスナーの方々にその感覚自体を味わってもらえたら嬉しいなって思います。
──「moonlight」の歌詞は、日本語と英語ともキレイに韻を踏んでいるのが印象的ですが、そういう“胸がキュンとなる恋の甘い感じ”を伝えるために意識されたこと、言葉やフレーズはありますか?
Aメロは情景がふわっと浮かぶような場所にしたかったので、聴いた方がそれぞれの帰り道をイメージできるように情景描写をしておいて。それでBメロではスゴク耳元にささやくような、呪文みたいな言葉が聴こえてくるのも面白いなと。そこでスゴク不思議な感覚に陥ってもらえるんじゃないかって。
──「moonlight」を最初に聴いた時は、“チクタク”というフレーズもあって“不思議の国のアリス”のようなファンタジックな世界がイメージとして浮かびました。
「moonlight」を聴いた人が、そんな風に“ワンダーランド”に飛んでいってもらえたら嬉しいですね。ファンタジーを感じさせるような、夢を見ているような言葉、例えば“めくるめく次の世界”とかも、コーラスを色々と重ねていることで不思議な言葉に聴こえるというか、そういうところも意識して作りました。
あとは、いつも言葉を聴こえやすくしたいというのを意識しているので、英語のちょっとした子音や、滑舌もスゴクこだわりました。日本語も、言葉が聴き心地が良く耳に入るようにするにはどうしたらいいんだろうとか、何度も何度も歌って研究しましたね。
──「moonlight」というタイトルは、どのように付けたのですか?
最初から「moonlight」でいこうと思って作っていました。正式にタイトルを付けたのは一番最後なんですけど、自分の中では結構最初のほうから決めていましたね。
恋をしている女の子が“恋の魔法”をちょっと信じているというところが、とても可愛いと思ったので。その子が満月を見上げたり、月に照らされているその下で、紺色とか暗めな色のワンピースを着てクルクル踊っていたら可愛いなとかイメージが浮かんで。スポットライトのようにその子を照らし、その世界を一番作っているのは“月の光”だから。そういう意味でタイトルを付けました。
──「moonlight」を通して、リスナーの皆さんに、どのような想いを伝えたいですか?
この冬にmoumoonが皆さんに届けたいのは、切ないけれどワクワクドキドキできる“恋にも似た高揚感”です。「moonlight」を聴いた時にウットリとした気分になってもらえれば。“気持ちの良いウットリ”を味わってもらいたいなって思います。
──“満月ロゼ”のCM出演のお話も、楽曲の依頼と同時にあったのですか?
最初にチラッとだけそういうお話も聞いたんですけど、決定したことは撮影ギリギリまで知らなかったですね。最終的に“ご本人で行かせてください”みたいな感じで聞いたんですけど、その時には“ちょっと考えさせてください”なんて言える状況ではなく、心の準備をするまでに時間が掛かりましたね(笑)。
“本当に大丈夫かな?”と思いつつ、ただ絵コンテを見た時に特別大変な演技も無くて、スタッフの方からも自然な感じでやってくださいと言われて安心しました。ただ、セリフやナレーションがスゴク難しかったんですけどね。
──CMの撮影はいかがでしたか?
朝の4時くらいまで掛かったのかな。ずっと“月”が出ているところを追いかけながら撮っていたので、スタッフの皆さんもスゴイ大変だったと思うんです。その“月”は本物ではないですけど、月が出ている状態で撮影させていただいたのでセリフもイメージしやすかったです。でも、難しいですね、セリフって(笑)。
そういう風にCMは難しいなって感じながらも、何度も何度も試させてもらって、完成したCMが素敵な感じに仕上がって良かったです。
──CM出演はアーティスト活動のプラスになりましたか?
CMはもうホント全然初めての経験だったので、訳が分からない状態から、ちょっとずつ分かっていった感じでしたね。PVとはやっぱり違う世界なんだなぁと思いました。