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UTAMAP review
愛内里菜 年内で引退 これが最後のロング・インタビュー! ラストアルバム『LAST SCENE』リリース。
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『LAST SCENE』
愛内里菜ラストアルバム『LAST SCENE』初回限定盤
※アルバム制作現場に密着したメイキング、引退決意までに迫った貴重なインタビューなど初のドキュメント映像作品を収録した特典DVD『DOCUMENT OF THE LAST SCENE』付き。
初回限定盤[CD+DVD]
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アルバム
発売:2010.09.15
GIZA studio
GZCA-5226
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愛内里菜ラストアルバム『LAST SCENE』通常盤 通常盤[CDのみ]
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アルバム
発売:2010.09.15
GIZA studio
GZCA-5227
\2,800(税込)
収 録 曲
01.Prologue
02.GOOD DAYS
03.Sing a Song
04.MERRY-GO-ROUND
05.Love me
06.TIME
07.Priority
08.HANABI PV視聴
09.IN MY SHOES
10.37℃
11.LAST SCENE
12.C・LOVE・R
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『LAST SCENE』特設サイトにて全曲試聴ができます。
Official Web Site
「37℃」は、至福の体温。恋愛の温度でもあるし、ライヴの時の温かさも同じ。人生には決断しなければならない時がある。それを描いたのが「TIME」。

──「37℃」は、ほんとにラブラブな1曲ですね。
今回のアルバムの中では、一番のラブラブソングですね。イメージとしては至福の時。人生の中で今が一番幸せ、この幸福がずっと続くようにと思う瞬間を描いています。メロディーがすごく温かったので、そこからの発想です。
──37℃というのは体温?
体温です。恋に落ちた瞬間って、一気に39℃くらいまで燃え上がっちゃうでしょう?でも、そういう時期を過ぎて、この人とずっと一緒にいたいとか、一緒に生きていくんだと思えるようになった時って、食い違う面が見えてきたり、不足に感じる部分が出てきたりするけど、逆にそこが愛おしくなったり、そこを補ってあげたいと思ったり、出会った頃の情熱的な感情とはまた違う、イイ意味での距離感というのが出てくると思うんです。その感じが微熱っぽいなと思って。ずっと39℃でいるのは無理だけど、かと言って、36℃の平熱ではない、特別な温度。この1℃を上げるためには、努力もしなくちゃいけない。ずっとずっと、37℃くらいの気持ちだったらいいなって。
──37℃は、至福の体温?
そうそう、至福の体温!最初に“至福”というテーマで書こうと思った時、真っ先に思い浮かんだのはライヴの時の温かさだったんですよね。ライヴで、みんなが笑顔を見せてくれる時の温度も、同じだと思います。

──一転して「TIME」は、切なく苦しい恋ですね。
ここでは、恋人と本当に別れるのか、元に戻る事を選ぶのかで揺れている心を描いていますけど、恋愛に限らず、人生の中では、決心しなければいけない瞬間ってあると思うんです。
──♪二度と聞くことなんてないと思ってた着信音が鳴る〜というフレーズに続く“今さら何故?”という所で、一瞬、音が歪みますね。あの歪みは、主人公の心の揺れをすごく感じさせますね。
感じて貰えましたか?実は、あの効果はミックスの方のアイデアだったんですけど、“今さら何故?”の一言がすごく生きてきたし、私もとても気に入っています。でも、どんなに心が揺れても、時間の流れの中で、今決めなくちゃいけないという時は、必ずありますものね。そういう気持ちも重ねて書いた詞です。

「HANABI」を書いた時に引退の決意ができた。“僕”は私、“君”はファンのみんな!10年間の思い出を大好きな“靴”で描いた「IN MY SHOES」。

──後半は、愛内さんからファンの皆さんへのメッセージと感じられる曲が並んでいるように思います。「HANABI」は、シングルとして7月にリリースされた曲でもありますが、“僕”は誰で“君”は誰?
実は、この歌詞を書いた時に、本当に引退する決心が出来たんです。この詞を書いて、やっと全てのスタッフに自分の気持ちを言う事ができた。主人公の“僕”は私です、そして、“君”と言うのはファンのみなさんの事ですって。シングル曲としてリリースした時には言えなかったんですけど、実は、この曲は、私を応援してくれたみんなへのメッセージとして書いたものです。たくさん悩んで、迷いもして、決めかねていたんですけど、この歌詞を書いた時に心が決まったんです。この詞を書いた事で心の整理がつき、覚悟をできて、気持ちを前に進める事ができるようになりました。

──続く「IN MY SHOES」も、10年間の思い出ソングといった感じですね?
私は、靴が大好きで、この10年間ずっと靴を集め続けてきたんです。最後のアルバムには、靴をテーマにした曲をどうしても入れたいなと思って。
──これまで、靴を題材にした事はなかった?
なかったですね。足跡とか、一歩踏み出すとか、足に関しては、色んな曲で書いてきたんですけど。
──サンダル、スニーカー、ブーツ、ヒールと色々な靴が出てきますが、どれも実際のエピソードですか?
ほとんどそのまんまですね。あのライヴの時はあの靴を履いて歌ったなとか、すごく頑張った時に自分へのご褒美で買った記念の靴があったり、靴が大好きなだけに、靴で覚えているシーンというのがたくさんあるんです。誰でも人生の決断をした時は、この自分の足で歩いてきたんだと振り返ってみると思うんですけど、その足跡を、靴に置き換えてみたら、すごく私らしい1曲になるんじゃないかと思って書いてみました。10年間の記憶をとっても楽しく表現できたと思います。

「LAST SCENE」を“僕”で書いたのは、単なるお別れソングにしたくなかったから。誰もが迎える転機や決意の瞬間に、自分と重ねて聴いて貰えるような曲にしたかった。

──そしていよいよタイトル曲の「LAST SCEAN」ですが、この曲は、一人称に“僕”を使っていますね。以前のインタビューで、愛内さんが“僕”を使うのは、歌詞のテーマを俯瞰的に捉えて客観視したい時だとおっしゃっていましたが、ラストソングとも言うべきこの曲で、あえて“僕”を使ったのはなぜ?
この『LAST SCEAN』という作品は、私の最後のアルバムにはなりますが、終わりを感じさせない、次に繋がるようなアルバムにしたかったんです。この曲は“僕”と“私”、“君”と“あなた”のどちらで書くかとても悩んだのですが、“私”と“あなた”にする事で、すごく世界観が小さくなってしまう気がしたんですね。愛内里菜の最後の曲ではなくて、誰もが人生の中で迎える転機や決意の瞬間に、自分自身と重ねて聴いて貰えるような曲にしたい、そう思ったんです。だから、敢えて、“私”ではなく“僕”という一人称を使いました。この曲でアルバムを締めくくらずに、「C・LOVE・R」を最後の曲にしたのも、ゴールが次のスタートへと繋がる、そういう希望のあるアルバムにしたからです。
──“君”が愛内さんで、“僕”がファンの皆さんという捉え方もできますね。
書いている時は、そういう発想は全くありませんでしたが、確かにそういう解釈もできますね。そんな風に聴いていただけるのもとてもうれしく思います。

アルバム・ラストを飾るのは「C・LOVE・R」。“愛内里菜って、いつもこうだったね”と、みんなに言って貰えるハッピー・ソングで、アルバムを締めくくりたかった。

──そして、「C・LOVE・R」へと続くわけですが、「C・LOVE・R」は、真ん中に“LOVE”が入っているんですね。
この10年間、お花の名前をタイトルにした曲もたくさん書いてきたのですが、いつか“クローバー”も書いてみたいとずっと思っていたんです。だけど、中々イメージに合う曲がなくて、いつも見送ってきたんですけど、この曲を聴いた時に、すごくハッピーな感じがして、これだ!って思ったんですよね。しかも、「CLOVER」の真ん中には“LOVE”がある!それで、すぐさま、「・」を入れちゃったんですけど(笑)。私がデビューの時からずっと言ってきた“愛”を、最後まで言い続ける事ができて、すごくハッピーだと思ったし、いつもライヴでみんなと1つになりたいね〜と言ってきた気持ちも入っているし、愛内里菜って、いつもこうだったねと、みんなに言って貰える、とっても私らしい曲になったと思います。終わりというのは、必ず何か新しい事への架け橋になっていくと思うので、このアルバムもハッピーで楽しく終わりたい、私らしくラヴ、ピース、ハッピーで終わりにしたいと思ったんです。
──「C・LOVE・R」は、ライヴでみんなで大きく手を振りながら、一緒に歌う・・・そんなシーンが浮かんできますね。
いつもみんなと一緒に歌ってきたし、みんなと一緒にライヴを作ってきました。だから、最後まで、みんなで声を出して元気に楽しく合唱できる曲、そして、大きな愛がテーマとなっている曲を最後に持ってきたかったんです。愛内里菜

みなさんの前に出るのは、9月のライヴが最後。

──今年いっぱいで引退されるわけですが、アルバム・リリース後のご予定は?
9月18日に大宮で、26日に尼崎でラスト・ライヴがあるのですが、それが、皆さんの前に出る最後となります。
──ラスト・ライブに向けては、どんな想いでいらっしゃいますか?
みんなが1つになって、掛け声かけて、歌って、最後はみんなでハッピーになる、そういうライヴをずっとやってきたので、最後だからと言って、何か特別な事をするのではなく、みんなが大事にしてくれていた今まで通りのライヴで、楽しんで貰いたいと思います。最後に、みんな笑顔になれるようなライヴを目指したいと思います。
──お別れではなくて、門出?
ほんとにそうですね。出発をテーマにライヴを作っていきたいと思います。
──今後のことは? 向かうべき方向は決まっているのでしょうか?
これまで、一度も止まる事なく走り続けてきたので、全てをやり切った後で、じっくり自分と向き合って、次のステップアップを考えていきたいと思います。

■ライブ情報

RINA AIUCHI LAST LIVE 2010 -LAST SCENE-

9/18(土) 大宮ソニックシティー
9/26(日) 尼崎アルカイックホール

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September 14, 2010
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