ロッテ×ソニー・ミュージック「歌のあるガムプロジェクト」オーディションで5000組の中からグランプリを獲得し、今年5月にロッテ“ガーナミルクチョコレート”CMソング「ハルイロ」でメジャーデビューを飾った実力派バンド“universe”!!
1986年生まれの幼なじみで高校1年生の時に結成。高校卒業を前に音楽の道を目指す決意の表れとしてバンド名を“universe”とした彼らは、5人全員が作詞、作曲を手掛けるという“universe=宇宙”のごとく無限の可能性を感じさせる注目のルーキーだ。
8月4日にリリースされたばかりの2ndシングル「echoes」は、大人気アニメ“BLEACH”エンディングテーマとしてオンエア中のロックチューン!! その歌詞にはバンド名のもう一つの意味“uni(一つの)”+“verse(詩)”から、“一つ一つの歌を大切に届けていきたい”という熱い想いが込めれらている。ニューシングル「echoes」、そして5人が“夢を追い続けることの大切さ”を熱く語ったロングインタビュー!!
──今回のセカンドシングル「echoes」は人気アニメ“BLEACH”のエンディングテーマですが、タイアップのお話を聞いて、いかがでしたか?
haru:“週刊少年ジャンプ”は小学校の頃から大ファンで、今もずっと1号も欠かさず買ってるんです。“BLEACH”も本当に大好きなマンガの一つで、エンディングテーマと聞いたときに本当に嬉しかったです。聖書と言ってもいいぐらい自分の人生の中で一番大きな雑誌だったので。“BLEACH”のエンディングテーマに決まって、僕たちが“週刊少年ジャンプ”に3号も載ったんですよ。そのときは保存用と観賞用に2冊ずつ買いました(笑)。
HIDE:「echoes」が流れるエンディングは、どんなふうになるんだろうってスゴイ興味がありました。実際にエンディングを観てみて、歌とリンクした映像を作っていただいて、バッチリしっくりきてて嬉しかったです。
KAZUYA:アニメのエンディングテーマなので、やっぱり音だけで聴くのとイメージが違うと思うんです。アニメとリンクして聴いてもらえるっていう、そういう化学反応も楽しみだなって思いましたね。日曜夕方の放送なので、沢山の人に聴いてもらえるキッカケにもなると思ってスゴイ嬉しかったですね。
KEIICHI:タイアップっていう話を聞いて、もちろんプレッシャーもあったんですけど、これもう絶対成功させたいなと思ってメチャメチャ張り切って、ドラムは思いっきり叩きましたね。そのせいか、レコーディングで演奏が終わったときにスネアを止めるネジが下に落ちてたんですよ(笑)。でもイイ曲が録れて、無事にアニメのエンディングで流れて良かったなと思ってます。
YUSUKE:この曲はインディーズとメジャーを大きくまたいでいるんですよね。ずっとライブでステージに立って演奏していてた曲が、テレビで流れているってことが、とにかく嬉しかったですね。ギターが聴こえるなとか、みんなで聴いたミックスそのままの曲が聴けるので。
──「echoes」はボーカル・haruさんの作詞、作曲ですが、曲作りは、どのように?
haru:「echoes」は10代のころに作った曲で、さっきYUSUKEが言ったようにインディーズ時代からやっていた曲なんですよね。今回セカンドシングルにしようということで、リアレンジして作った作品です。“BLEACH”とバッチリ世界観が合っていたので良かったです。
HIDE:原曲は6分ぐらいある曲だったんで、それをコンパクトに、いかに聴きどころのポイントをシッカリおいてやるっていうのを考えました。例えばサビを明確にするとか。そういった意味でリスナーに届きやすくなったのかなって思います。
YUSUKE:リアレジされて一番変わったのは、リズミカルというかノリが生まれたなって思いますね。
──原曲よりさらに疾走感が生まれた。
haru:そうですね。原曲はダンスビートではあったんですけど、ダンスナンバーではなかったんですよね。当時プログレを聴いていたこともあって結構目まぐるしく曲の展開が変わっていたので。今回作り直すにあたって、夏というのもあったし曲をシンプルにしようってことで。ダンスナンバーでありつつ、しっかりメッセージを届けていくというのが僕らの音楽のスタイルだと思うんで、そういう部分をスゴク大事にしてアレンジし直しましたね。
KAZUYA:サビのエモーショナルな感じを残したいとは思ったんですけど、原曲よりもっと疾走感を出していきたい、リアレンジするからには絶対に良くしたいって想いがありましたね。全員そこは共通していると思います。
KEIICHI:俺は歌詞にあるテーマ、伝えたいことが変わらなかったのが一番嬉しいですね。だから、リアレンジされても原曲を演奏するときと気持ち的には変わらないです。
──「echoes」の歌詞は、どのように作られたのですか?
haru:18歳のときに作った歌詞なんですけど、当時は進路のことで悩んでいた時期でもあって。自分は音楽をやっていく道を選んだんですけど、進学や就職したりする友だちも多かったんで不安もありましたし。音楽という夢をずっと追いかけてきたんですけど、なかなかこう見えないものを探しているというか、掴めないものを掴もうとしているような感覚で、そういう気持ちを歌詞にしましたね。
原曲の歌詞はもっと長くて、ネガティブな部分も多い内面的なパーソナルな曲だったんです。今回リアレンジするにあたって、今メジャーデビューすることができた23歳の自分が18歳のときの自分に言えることというか、原曲の歌詞にあった音楽を始めたころの初期衝動とか、ずっと夢を追い続けることの大切さとかはもちろん残しつつ、universeがこれから音楽を通して伝えていきたいことを込めて歌詞を書き直しました。
──10代のころに作った曲というお話を聞くまで、大サビの歌詞“光が視界を覆い世界は回り始めて 臆病な心を隠すための仮面をそっと昨日に脱ぎ捨てた”のフレーズから、個人的にはメジャーデビュー後に作られた曲かと思っていました。“光が視界を覆い世界”はメジャーデビュー後の今、後に続くフレーズはそこに挑む覚悟と想像して。
haru:実は原曲は逆で“仮面を被った”っていう歌詞だったんですよ。18歳の頃は光が見えない闇の中で、僕らの心を隠すために仮面を被って、ある意味自分に大丈夫だって言い聞かすというか。音楽の道を選んだ不安を周りの人たちに見せたくなかったのもあったし、いろんな意味でなんですけど。18のときの自分から今の自分になって、逆に仮面を“脱ぎ捨てた”っていう。
──そういう気持ちになったキッカケは?
haru:お客さんが0人からスタートしたところから積み上げてきたモノとか、支えてもらってきた人たちとか…今、沢山の人が僕らの音楽を聴いてくれるようになったし、その方たちとライブで一緒に時間を共有できるようになったし、自分は一人じゃないと思えるようになって少しずつ自分の気持ちが変わりました。また、自分が自分でいられる場所、自分をさらけだせる場所を見つけられたという変化もありますね。
──「echoes」を通して、リスナーにどのようなメッセージを届けたいですか?
haru:デビューシングルは僕らがインディーズでずっとやってきたこと、支えてくれた人への感謝とか、いろんな意味で感謝っていうものをテーマにして書いたんですけど、セカンドシングルは、これから僕たちがどういう音楽を届けて行きたいかっていうところを歌っています。僕たちは言葉を大切にして、一人ひとりの心に届けるような音楽をやって行きたいと思っているので、アニメを通して観る方はアニメとリンクして、「echoes」を通して僕たちのそういう想いを感じてもらえたら嬉しいですね。
HIDE:「echoes」がキッカケになって、ライブに遊びに来て欲しいなっていう想いが強いですね。もちろんCDでも聴けるんですけど、ライブの音が響く感じって違うと思うし。直に人と人とが響き合っている感じ、繋がっている感じっていうのはライブ独特のモノだと思うので。
KAZUYA:「echoes」は初期衝動を大事にして欲しいっていうテーマがあるので、「echoes」を聴いて、新しいことを始めるキッカケになってくれたら嬉しいと思いますね。僕が音楽を始めたキッカケも、GLAYさんが中学校の時から大好きで、GLAYさんの曲を聴いてベースを始めたっていうのがあるので。やっぱり自分のやりたいと思ったことを素直にやって欲しいなって思いますね。
KEIICHI:俺はメッセージ性が強い曲ほど、直接伝えたいですね。だから、やっぱりライブで直接伝えたいのが一番あります。ファンレターも嬉しいですけど、直接みなさんの生の声が聞きたいですね。
YUSUKE:自分はこの曲のサビ周りでギターソロを弾き倒してるんですよ。ミュージックビデオでも思いっきり演奏することを心掛けたんですけど、そういう姿を見せることで、映像を通して“「君」と君が想う「君」へ”という歌詞の意味を大きく見せたかったんです。そういう想いが伝わったらスゴク嬉しいですね。
haru:「echoes」というタイトルは僕らの想いに直結してるんです。僕らはインディーズで約8年間ずっと活動してきたんですけど、そのときにお客さんが0人とか1人とか、本当にそのぐらいのところからスタートしているので。だから逆に、一人ひとりに届けていく大切さを強く持っているんだと思うんです。一人ひとりの心に届けた音楽が、一人ひとりの心を繋ぐように響いていって欲しいっていう想いで“こだま”という意味の“echo”。さらに一つの“こだま”が繋がって増えていく、より沢山の心に響いていって欲しいっていう願いを込めて、複数形の“echoes”というタイトルを付けたんです。 |