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カラーボトルメッセージと言うのは、エールでもないし、優しい救いの手でもない。 なんかこう一緒に共有する想いとか愛みたいなものだと思うんです。 2ndフル・アルバム『メッセージ イン ア ボトル』リリース!
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『メッセージ イン ア ボトル』
カラーボトル『メッセージ イン ア ボトル』

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アルバム
発売:2010.06.02
ドリーミュージック・
MUCD-8015
\2,940(税込)
収 録 曲
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01.ゼロになって 試聴
02.メッセージ 試聴
03.青い花 試聴
04. 試聴
05.合鍵 試聴
06.あいたい 試聴
07.もしも雨に 試聴
08.MAMA
09.浅い傷
10.雪降る2番線のホーム
11. 試聴 PV視聴
12.サヨナラ 試聴
13.歩くから 試聴
カラーボトル Official Website
パーカッションを取り入れたファンクな新曲「もしも雨に」。上京したばかりの僕らも、この曲があったら、一緒に戦っている気持ちになれたと思う。

──東京に来たからこそ感じた事、生まれた曲というのもあるでしょう?
竹森:アルバムの中の新曲で言ったら、「もしも雨に」は、正しくそうですね。実際に、すっごく雨が降っている日で、傘を盗まれたかなんかして、渋谷をずぶ濡れで歩いていて。その日1日、すっごくイヤな事もあって、でも、家に帰りつくまでは頑張ろうって、家に着くまでは、大人だし泣かないぞって思ってたんだけど、ボンと誰かに肩をぶつけられた瞬間に涙が出てきてしまった・・・なんか、そういうのってあるんですよ。僕ら田舎モンだから。でも、みんなもきっと、隠してるだけで、同じような感情ってあると思うんですよね。
──「もしも雨に」は、ちょっと退廃的な大人の男女を描写した非常にエロティックなナンバーに仕上がっていますが。
竹森:元々の想いは、その雨の日に感じた事だったんですけど、それを、男女の恋愛に置き換えてストーリーにしたんです。♪肩に貼り付いたそのシャツが 肌色に染まる頃〜とか、普段使わない言葉ですけど、ちょっとスガシカオさん風と言うか、大人な感じでしょう?
──曲調も、すっごくファンクですよね。
竹森:最初に作った時は、ゆったりしたスローバラードだったんですよね。でも、どうもしっくり来なくて、色々試して、カッティングなファンクな感じになったら、歌詞も自然と大人の女のイメージになっていって。年下の彼氏っていう感じですよね。30代の女性の心を撃ちた〜い!みたいな(笑)。
──渋谷の交差点の地下鉄の入り口の壁にもたれて、ぐったりしてる男を女が迎えに行く・・・そんな絵が見えて来ますね。
竹森:そうそう。渋谷のマークシティーあたりとかね。
──「青い花」から発展したような感じもありますね。更に大人になった2人というような感じにも受け取れるし。
竹森:ソウルっぽい感じは、繋がってますよね。こういうファンクっぽいグルーヴの出し方というのは、これからのカラーボトルの武器になるものだと思うし、意外と若手のロックでこういうのをちゃんとやってるバンドはないんですよね。僕らにとっては、元々ルーツにあったものなんですけど。
渡辺:前作のアルバムでは全くやっていなかったんですけど、今回は普段使わない楽器もけっこう取り入れていて、「もしも雨が」には、パーカッションが入っています。そういうチャレンジの曲でもありますね。
穐元:ベースとドラムだけでは出せない、普通のロックバンドにはないグルーヴというのがハッキリ出たと思います。
竹森:僕らも最近は、東京生活のレベルが上がって来たので、渋谷も平気で歩けるようになりましたけど、上京したばかりの頃に、「もしも雨が」を聴きたかったですね(笑)。きっと、今、あの頃の僕らのように感じている人もいると思うので、そういう苦しい時に、この曲を聴いて貰ったら、一緒に戦っていると言うか、生きざま自体がメッセージになると思うんです。

「あいたい」は、遠距離恋愛をテーマにしたラヴソング。遠距離恋愛中の2人が、頑張ろうって思える、そういう歌にしたかった。

──「あいたい」も新曲ですが、遠距離恋愛をテーマとしたこの曲にもメッセージが?
竹森:「あいたい」は、遠距離恋愛中の男女の事を描いた曲ですが、“信じ合う事は大切だよね”なんて言う事は全く言っていない。でも、いま正に遠距離恋愛中という2人が聴いたら、きっと、頑張ろうって思える。そういう楽曲にしたいと思ったんですよね。このアルバムの前に、「サヨナラ」「合鍵」「春」とシングルでバラードのリリースが続いて、それは、意識的に挑戦して来た事なんですけど、別れとそれを振り返った時に感じる気持ちというのも、今回のアルバムの中でも色濃くすごく重要なテーマですね。
──そういう意味では、「サヨナラ」という楽曲は、カラーボトルにとって、大きな転機となった曲なのではないですか?
竹森:「サヨナラ」は東京に出て来て初めてのシングルで、やっぱり、仙台を離れた事で、別れの曲がより自分と重なって、それまでとは違うものになったと思います。
穐元:「サヨナラ」のあたりから、竹森が書く詞がすごく変わって来たと思いますね。ものすごく細かい所まで見ていくようになったと言うか、細く鋭く、伝える人を限定する歌詞になっていったと思います。「あいたい」なんかもそうなんですけど。それまでの作品は、すごく大きなテーマで、幅広く全ての人に向けてガガーっと歌っていたように思うんですよね。それが、凝縮された事で、より心情を想像できる歌になったと思います。それによって、バンドとしての音作りも変わって来たし。
大川:楽曲の絵の見え方というのがものすごく変わりました。それは、自分自身の音楽に対する向かい方が変わってきたという事でもあるんですけど。以前は、ドラムも、どうカッコ良く見せようかって、そんな事ばっかり考えていたんですけど、そうじゃなくて、自分がどうする事で歌がもっと響くものになるか、それを強く意識するようになったのは「サヨナラ」からですね。それまでは、例えば、ヴォーカルがガガーと盛り上がって行ったら、自分もそれに負けない位、強く行かなくちゃと考えていたんです。でも、ヴォーカルの熱量に対して、自分が引く事でそのヴォーカルが際立って来るとか、そういうコントラストのつけ方というのがわかって来ましたね。
穐元タイチ(b)、大川"Z"純司(dr)、渡辺アキラ(g)、竹森マサユキ(vo)渡辺:楽曲の制作に際して、ディレクターさん、プロデューサーさんを含めて、ものすごく細部まで話し合って、それからレコーディングに入るという流れになったのも大きいですね。曲のコンセプトがハッキリした状態でレコーディングに入っているので、途中で迷ったり、ブレたりとかしない。1本筋が通った作品ができるようになって来た。荒削りな部分や主観も残しつつ、でも、冷静に客観的に楽曲と向き合えるようになったと思います。

「歩くから」は“死別”がテーマ。別れをたくさん歌って来たカラーボトルだからこそ、別れの向こう側に何があるのか、それを示してアルバムを締めくくりたかった。

──アルバムのラスト「歩くから」も新曲ですが、アコースティック・ギターでの弾き語り曲を最後に持って来たのは?
竹森:今回のアルバムは、“別れ”というものと向き合って作ったというのも1つの要素で、別れをたくさん歌って来たカラーボトルだからこそ、別れの向こう側に何があるのか、それを示して、このアルバムを締めくくりたいと思ったんです。バンドではなく、弾き語りにしたのは、やっぱり、別れの後は1人になってしまう。ひとりぼっちの世界になるわけだから。
──この曲で描かれている“別れ”は“死”ですよね。どなたかへの想いを書かれた曲ですか?
竹森:この曲は、東京に来てから、路上で作った曲なんです。路上で歌っていると、色んな人と出会うんですよね。いつも元気で楽しそうに見える人が、実はすっごく悲しい過去を背負っていたり。ある時、何年か前に恋人を亡くしたと言う女の子にいたんです。忘れようとも思うし、何度も新しい恋をしようとしたんだけどできないんだって。毎日、泣かないように頑張ってる。外では絶対泣かないって決めている。いつも写真は持ち歩いているけど、見ると泣いちゃうから外では絶対に見ない。でも、夜、一人になったら、やっぱり泣いちゃうんだって。僕は、恋人を亡くした経験もないし、もう絶対に会えないという別れも経験した事がないんだけれども、彼女とずっと話しているうちに、思い出が生きているって、こういう事なんだなって思ったんですよね。もう、いない人なんだけど、口癖が移っていたりとか、その人が自分の体の一部になっている、心の中で生きているというのは、こういう事なんだよねって。
──「歩くから」が、さよならの向こう側の答え?
竹森:誰にも言わず、頑張って仕事してる人が、夜、1人で泣いたっていいじゃないですか。引きずっていていいと思うんですよ。でも、いつか、忘れるんですよね。“あなたの事、今日は一度も思い出さなかったわ”という日が来るんですよね。思い出をちゃんと胸にしまって歩いて行けば、新しい恋だって、いつか必ずできると思うんです。
──それもまた「ゼロになって」に繋がっていきますね。
竹森:確かにそうですね。結局、僕には、さよならの向こう側はわからなかったけど、それでも歩いて行くしかないと思ったんです。それで、最後にこの曲を1人で歌って、アルバムの締めくくりとしました。

何か1曲でも、この曲があったから今日1日頑張れましたっていう人がいたら、その時に初めて、俺ら東京に出て来て良かったねって言えると思うんです。

──カラーボトルの“メッセージ”について、たくさんお話を伺って来ましたが、このアルバムを通して、みんなとどんな事を共有したいですか?
竹森:2年3ヶ月を経て、ようやくリリースできるニュー・アルバムで、本当にすっごくうれしいんですけど、聴いて貰えなかったら全く意味がない。“辛かったけど出来たね”だけじゃ全然拍手なんかできない。聴いて貰って、何か1曲でも、この曲があったから今日1日頑張れましたっていう人がいたら、その時に初めて、俺ら東京に出て来て良かったねって言えると思うんです。僕らにとって、東京に出て来て良かったのかどうかが懸かっているアルバムだと思っています。それから、アルバム作品として聴いてほしいという想いも強いです。YouTubeのザッピングで色々視聴するのもいいけど、それだけで音楽をわかった気になるのは淋しいぞって思うんですよね。アルバム1枚を通して聴かないと伝わらないものっていうのもあるし、アルバムを聴く楽しさというのも知ってほしいですね。
──リリースの後は、すぐにワンマンツアーがスタートですね。ツアーにはどんな抱負を?
渡辺:ライヴは、僕らのメッセージを一番伝えられる場所なので、そこに向けてしっかり準備をしています。CDとはまた違う、ライヴだからこそのそぎ落としたサウンドになって行くと思うので、より洗練されたものを披露できると思います。
竹森:僕らのライヴは、聴くだけでなく、目でも楽しめるライヴなので、色々と準備をしています。僕は、顔で歌うヴォーカリストですから、是非、僕の顔を観に来てください(笑)。

カラーボトルワンマンツアー COLOR BOTTLE IS HERE !! 2010 夏編

■6/06(日)福岡・DRUM Be-1
■6/19(土)名古屋・ell.FITS ALL
■6/20(日)大阪・MUSE HALL
■7/03(土)仙台・Darwin
■7/04(日)仙台・Darwin

カラーボトルワンマンライブ in Zepp Sendai

COLOR BOTTLE IS HERE !! 2010〜仙臺夏祭り〜芋煮会が始まる前に
■8/29(日)仙台・Zepp Sendai
★オープニング・アクト大募集!

ライヴの詳細は、カラーボトル オフィシャルHPまで[www.colorbotte.com]
オープニング・アクト・オーディションに関するお問合せ[Colorbottle2006@yahoo.co.jp]

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June 3, 2010
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