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JAY'ED2010年第1弾シングル「PRAY」リリース! 出会いと別れをテーマにした、ドラマチックなR&Bナンバー!
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「PRAY」
JAY'ED「PRAY」

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シングル
発売:2010.05.26
TFCC-89304
\1,000(税込)
収 録 曲
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01.PRAY PV視聴
02.Golden
03.夢のステージが待つ向こう
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JAY'EDが、2010年第1弾シングルとなる「PRAY」をリリース。昨年、5年ぶりに帰ったニュージーランドで、自身の人生を振り返り、出会いと別れをテーマにストーリーを書き上げたと言うラヴソング。とてもドラマチックなナンバーだ。1stアルバム『MUSICATION』の大ヒットを経ての待望のニュー・シングル。リリース後は、ライヴ・イベントで全国を飛び回る予定。
今や、次世代を担うR&Bシンガーとして躍進著しいJAY'EDだが、意外な事に、かつては、自分にあまり自信が持てない引込み思案の少年だったと言う。そんなJAY'EDが、どうやってシンガーへの道を切り開いていったのか。人生を大きく変える事となった音楽との出会いから、最新シングル「PRAY」に込められた想いまで、たっぷりとロング・インタビュー!


高校生の時、生まれて初めて行ったK-Ci & JoJoのライヴで人生が変わった。ホントに突然、コレだ!って思ったんですよね。僕も歌いたい!って思ったんです。

──まずは、JAY'EDさんの音楽の原点からお聞かせください。
僕は、ニュージランドで生まれ育って、10歳の時に家族で大阪に引っ越して来たんですけど、お母さん(ポリネシア系ニュージーランド人)の影響もあって、ブラック・ミュージックをよく聴いていました。でも、本当に1リスナーとして、音楽を聴いていただけで、ミュージシャンになりたいとか、歌を歌いたいとか思った事は一度もなかったんです。それが、高校生の時に、友達に誘われて、初めてライヴを観に行って、突然、僕も歌いたい!って思ったんです。K-Ci & JoJoのライヴだったんですけど、すっごいインパクトで、素晴らしいライヴで、もう夢中になっちゃって、ホントに突然、コレだ!って思ったんですよね。
──それほど突き動かされたのは、どうしてでしょう?
その頃の僕は、将来、何をやりたいという目標もなくて、悶々としている時期だったんですね。自分の道を探さなきゃ、何か決めなくちゃと思いながらも、特に好きな事も得意な事もなくて、漠然と美容師なんていいかなと思って、そういう関係の雑誌を読んでみたり、そんな高校生だったんです。それが、初めてライヴに行って、コレだ〜!って思ったんですよね。自分から何かをやりたいと思ったのは生まれて初めてで、もう、その後は、何も考えずに突っ走った感じです。
──小さい頃から歌う事が好きだったとか、そういう事もなく?
全然。カラオケも、友達に誘われたら付き合いで行くくらいで、行ったとしてもほとんど歌わなかったし。音楽を聴くのは、ずっと好きでしたけど、楽器を習った経験も全くないし、サッカーをやってる全くフツウの高校生でした。

自分で課題曲を決めて、そのシンガーの歌い方を真似る事から始めました。1年間続ける事を自分に課して、毎日6時間くらい、ずっと練習してました。

──歌手になりたいと決意したところで、何をしたら良いかわからなかったでしょう?
そうなんですよ。何にもわからないけど、とにかく歌をやるんだっていう気持ちだけは盛り上がっていて。それで、一人で歌の練習を始めたんです。とりあえず1年間、毎日みっちりトレーニングしようって決めて。それからは、友達と遊ぶのもやめて、毎日6時間くらい、ずっと練習してましたね。
──練習と言っても、一人でどんな練習を?
CDに合わせて歌うんです。自分で課題曲を決めて、そのシンガーの歌い方を真似る事から始めました。発声の仕方とか節回しとか、どうやったらその人に近づけるか。それを探りながら、何度も何度も歌っていくんです。1曲を30秒ずつに区切って、まずは最初の30秒だけを繰り返し練習する。その30秒をマスターできたら次の30秒に進む。そうやって1曲全部マスターしたら、次の曲に進む。そういうやり方で、1年間、色々な歌を歌ってみて、色々な歌唱法を自分なりに身につけていったんです。
──どんな曲を課題曲に?
スティーヴィー・ワンダーの「STAY GOLD」とか古いR&Bが多かったですね。邦楽では、久保田利伸さんの曲をよく歌っていました。
──ヴォイス・トレーニングなどは?
声を大きくするために、叫びまくってました。公園で大声出したり、チャリンコで飛ばしながら叫び続けたり(笑)。

3ヶ月目にぶち当たった壁を越えたら、本当に歌が好きになっていた。だけど、歌手を目指している事は家族にも友達にも内緒にしてました(笑)。

──ずっと一人で練習していて、行き詰る事はなかったですか?
始めて3ヶ月くらいの頃が一番しんどかったですね。K-Ci & JoJoを初めて観て、すげ〜カッコイイ、俺もやりたい!と思って始めたわけですけど、ライヴの余韻や興奮も次第に冷めて来て、一人で練習する事に飽きて来ちゃったんですよね。それで、もういいやって思ったりもしたんですけど、僕は、それまで、何かをやり遂げたという事がなかったんです。やりたい事自体もなかったし。だから、ここでやめたら、またいつもと同じで中途半端で終わっちゃうなと思って。それで、もうちょっとだけ頑張ってみようって自分に言い聞かせて、我慢して続けたんです。そこを越えてからは、歌う事が本当に好きになって、歌いたくて仕方ないっていう風に変わっていったんですよね。
──最初の壁を越えて、歌う事が自分のものになったという事だったのでしょうか?
たぶん、そうだったんだと思います。最初の頃は、自分で決めた事をやり通すという、それが大事だったんですけど、その3ヶ月目の壁を越えてからは、本当に、自分の中から、もっと上手くなりたい、もっと勉強したいという気持ちが湧きあがって来るようになりました。
──そんな風に壁にぶち当たった時は、お友達に相談したりはしなかった?
友達にも家族にも、歌の練習をしている事自体言ってなかったですから。誰にも内緒で隠れてやっていたんです。
──でも、それだけ毎日歌っていたら、ご家族には気づかれるでしょう?
気がついてはいたんでしょうけど、お母さんが部屋に入って来たら、急にゲームしてるふりをしたり。歌なんかぜーんぜん歌ってませんっていう顔してました(笑)。
──そうまでして隠したかったのはなぜ?
自分に自信がなかったんですよね。元々、引込み思案な方だったし、友達の輪の中でも、いつも後ろの方にいて、遊びに行こうという時も、自分から○○しようと言い出すタイプじゃなくて、後ろからついて行くだけだったし。そんな性格だったから、将来シンガーになりたいと思っているとか、そのために歌の練習をしているとか、恥ずかしくて、人には言えなかったですね。

引込み思案で、流されやすいタイプだったのに、初めて自分を主張できるようになった。歌を歌う事で、違う自分になれた気がしました。

JAY'ED──人前で歌うようになったのは、どんなキッカケで?
やっぱり、ずっと一人でこもっていると、誰かに聴かせたい、人前で歌ってみたい、ライヴをやってみたいという気持ちが起こって来るわけですよ。だけど、どうやって実現したらいいかわからない。それで、コンテストに出てみる事にしたんです。人前で歌うというのがどういう感じなのか、それを経験しない事には、ライヴも出来るわけないと思ったし。
──ご家族やお友達には?
その時、初めて言いました。それで、家族も友達もみんな、そのコンテスト会場に応援に来てくれたんです。僕はすっごく上がっちゃって、ドキドキしながら歌ったんですけど、家族も友達もみんな“スゴイ!スゴイ!”って褒めてくれて。その時、生まれて初めて、これが自分だというのが見えた気がしたんです。
──JAY'EDさんが、自分に自信が持てない引込み思案な子だったというのは、とても意外な感じがしますが、歌を通して性格も変わった?
そう思いますね。元々は、ホントに引込み思案だったし、けっこう流されやすいタイプで、自分というものがなかったんです。でも、歌を歌う事で、初めて、自分を主張できるようになった。初めて、自分の存在が認められた。違う自分になれた気がしました。
──あの日、ライヴに行かなかったら、全く違う人生になっていたかもしれないですね。
それは、考えたりしますよ。あの日、ライヴに行かなかったら、今頃、何をしてただろうって。正直、全く想像がつかないですね。音楽に助けられたんですよね。
──いま、将来の道を模索中の人も多いかと思いますが、JAY'EDさんが通って来た道は、何かヒントになるかもしれないですね。
僕は、常に、近い目標だけを立ててやって来たんですね。“最初の1年間は、練習だけに使う”とか、目に見える範囲の目標を立てて、その先の事は考えなかった。歌をマスターするという目標が達成できたら、初めて次の段階を考えればいいと思ったんです。音楽をやりたい、音楽を職業にしたいと思っても、いきなり成功しようとすると、その目標は大きすぎて手に負えないでしょう。目に見える小さな目標をやり遂げるというのが大事だと思います。それを繰り返しているうちに、どんどん、色んな事が見えるようになってきた。それから、やっぱり、愛ですよね。好きだっていう想い。好きという想いがあれば、そこから、開けるんじゃないかと思います。

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May 26, 2010
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