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ワイドショーでのお騒がせな泰葉から一転。 真摯に音楽と対峙する “シンガーソングライター泰葉”に注目!
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お陽様よほほえんで
お陽様よほほえんで/泰葉

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シングル
TSUBASA RECORDS
XNIC-10001
発売:2008.12.17
\1,050(税込)
収 録 曲
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01.お陽様よほほえんで >>オフィシャルホームページBGM
02.大聖堂
落語家の初代林家三平の次女として生を受け、芸能一家で育った泰葉。中学・高校とクラシックを学び、声楽家を志していたが、81年、シンガーソングライターとして「フライデーチャイナタウン」で歌手デビュー。結婚を機に88年に音楽活動を休止してから20年。何かとお騒がせな2008年だったが、12月17日にシングル「お陽様よほほえんで」で再デビュー。音楽シーンに復帰した。
ワイドショーでの泰葉から一転。真摯に音楽と対峙するシンガーソングライター泰葉に注目!


泰葉インタビュー──シンガーソングライター泰葉さん。音楽の原点は?
泰葉:噺家の家で育ちましたので、とにかくお客様が多かったのですが、お食事のおもてなしのあとに、お客様に楽んでいただく“余興”というのが我が家の慣わしだったんです。それで、子ども達も何か芸を披露しなくちゃいけないんですね。私は小さい頃から歌が好きだったので“余興”ではいつも歌を。3歳の頃からですね。
美空ひばりさんの「真っ赤な太陽」とか、ピンキーとキラーズの「恋の季節」とか、ペドロ&カブリシャスさんの「ジョニーへの伝言」「五番街のマリーへ」とか、その時のヒット曲をいつも歌っていました。指名されたら3秒以内でやらないといけないルールなんですよ(笑)。それが、私の音楽の原点ですね。
──ピアノを始められたのは?
泰葉:父の勧めです。習い事を始めるのは、6歳の6月6日が良いというゲンを担ぐ慣わしがありまして、色々なお稽古事を始めましたのですが、ピアノもその頃から始めたように思います。
──では、ずっとクラシックを?
泰葉:そうですね。中学生の頃から声楽家志望で、高校も都立芸術高校へ進み、クラシックを専攻していました。
泰葉インタビュー──ポップスへの転向は、何かキッカケが?
泰葉:高校進学後は、芸大を目指して勉強していたんですけど、ある時に、自分の才能の限界に気づいたんです。過去の巨匠達、世界のプリマドンナ達を越えられるわけがない、と。例えばマリア・カラスなんか聴いていたら、足元にも及ばないですからね。マリア・カラスがとんだカラスになっちゃってました(爆笑)。
私は、何でもテッペンを目指したいので、クラシックの世界では、無理だなって思うようになったんですね。私らしい自己表現はできないんじゃないかって。高校3年生の時は、芸大受験のためのレッスンを続けながらも、そう自問自答するようになっていました。
結局、芸大は落ちてしまったんですけど、その少し前に父が倒れて。音大受験のためのレッスンって、とってもお金がかかるんですよね。浪人したらまたお金がかかる。それもとても心苦しかったし、クラシックはもうやめた!と。
何でもそういう性格なんですよね。とことんやって、やめるときはパッと「やめた!」って。

──音楽活動を休止されてから20年。今回、シンガー復帰を考えるようになったのは、いつ頃、どんなキッカケで?
泰葉:離婚のこともあり、私も仕事をしなければと思いました。バラエティーなどにも出させていただいてましたが、今の芸人さんはみなさん素晴らしくて、とても私なんか敵わない。やっぱり、自分のフィールドに戻るべきだと感じました。「音楽をやりなさい。音楽、音楽」という父の声も天から聞こえてきて。2008年の5月頃ですね。

泰葉インタビュー──再デビュー曲「お陽様よほほえんで」ですが、大人のオンナの歌だなという第一印象だったのですが。
泰葉:そうですね。永遠の決着という感じですね。でも、私のメッセージは、♪許してあげよう すべての心を…なんです。
だから、大人だけとか、オンナだけとか、そういう風には思わない。高校生にも歌ってほしいです、男の子にも。例えば、イヤな先生がいるとか、友達と衝突したとか、そういう時にね、自分の方から許してあげるって思っちゃえば、大らかな気持ちになれるでしょう。
──負けるが勝ち、みたいな?
泰葉:そうそう。誰だって、イライラすることはあるし、腹の立つことはあると思うけど、我慢できなくなったら、大声で♪許してあげよう…って叫んで歌ってみてください。私も経験ありますけど、モノに当たったりすると自分も傷つくから、歌で発散してください(笑)。

泰葉インタビュー──とっても、スリリングなサウンドですよね。
泰葉:ホントですか〜?それはすっごくうれしいです!そのスリリングさ、たぶん、一発録りだからですよ!歌も楽器も全部同時に一発録りなんです。
井上鑑さん(key)、今剛さん(G)、高水健司さん(B)、山木秀夫さん(Dr)と、錚々たるメンバーが顔を揃えてくださいまして、私は歌ブースの中でしたけど、みんな、せーので、ドーンと音を出したんです。
──レコーディング前には、かなり歌いこんだ?
泰葉:いえいえ。いきなり、ドーンです。スタジオに入ってから、井上さんが作ったデモを1回聴いて、「はい、やろう」、ダーンです。
──では、いきなり、初見でライヴ本番みたいな感じ?
泰葉:まさにそうですねぇ。すっごいセッションでした。みんな本気で勝負してました。その緊張感が音に出てるんです。だから、スリリングなんです。
全パートが一斉に音を出したから、ものすごい大音量で地響きがして。お隣のスタジオの方が、何が起こったのかって見に来たくらいですから(笑)。楽しかった〜!
──2番が終わったあとの間奏で、パーっと明るくなっていきますよね。暗闇の中に少し希望が見えてきたという雰囲気に…。
泰葉:光が一筋みたいな感じ?うわぁ〜、いいですねぇ。素敵だね。それはもう、ホントにセッションの力ですね。そこで、みんな一緒になったんでしょうね。気圧が上がっていったんでしょうね。リアルな映像が生まれたんだと思います。
当初は、自主制作でリリースするつもりだったんですね。でも、ホントにお金が全然なくて。そしたら皆さん「出世払いでいいよ」って言ってくれて。すっごく情があって、絆があって、でも真剣勝負。そんなレコーディングでした。

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December 25, 2008
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