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約1年5ヶ月ぶり、通算7作目となるオリジナル・アルバム『ゴーストライター』を、リリースしたばかりの柴田淳。
胸に突き刺さる、苦しく痛い恋の歌。なんて美しく、なんて切ないのだろう。想いが通じるとか通じないとか、成就するとかしないとか、人を想う苦しさは、そんな単純な理由ではない。それがわかる大人のオンナに聴いてほしいアルバムだ。
アレンジャー陣に、松浦晃久、澤近泰輔をはじめ、ピアニストとしても活躍する塩谷哲、古川初穂を迎えて放つ先行シングル｢Love Letter｣を含む、個性的かつ多彩な10曲。
ところで、気なるタイトル『ゴーストライター』の意味するものは・・・？
ご本人をお迎えして、リリース直後にインタビュー！
──いよいよニュー・アルバム『ゴーストライター』がリリースとなりましたね。率直にいま、どんなお気持ちですか？
私の場合、曲を作って、音にして、リリースして、リスナーが聴いて、その返事が来てはじめて表現が完結するので、ようやくゴールに辿り着いた気がします。
──とても印象的なアルバム・タイトルですが、『ゴーストライター』というタイトルは、どんなところから？
1つは、創作している時の自分と、何もしていない自分とでは、人格が違うということで、もうひとりの自分という意味。そして、もう1つは、私の曲を聴いてくださった方から“どうして私の恋愛を知っているんですか？”というメッセージをいただく事が多く、それがとても嬉しかったりするのですが、そんな風にリスナーのゴーストライターになっていたらいいなという意味。
私の曲は全て感情から生まれ、その感情はすべて人との関わりで生まれます。私と出逢った全ての人たちが、私のゴーストライターなんではないかなと思ったりもします。
──アルバム制作に際して、“テーマ”“主題”となったものはありますか？
いつも、その時の自分がテーマです。
──前作『親愛なる君へ』から、約1年5ヶ月ぶりとなるニュー・アルバム。これまでの柴田さんの作品とは、少し趣が異なるように感じます。歌詞は、とても直情的になったような印象ですが、ご自身では、いかがですか？
あまり覚えていませんが。えぐるような技法などは使えませんでした。
なので、素直な表現が多いと思います。そのくらい、極限状態でした。
──サウンド面については、いかがですか？
常に、アレンジャーの方々の音は聴いていて、曲が出来る毎に、これはこの人！って考えていますが、何か路線を変更したかった訳でもなく、サウンドを変えたかった訳でもなく、たまたま出てきた音楽が、そういう音を導く曲だったということです。サウンドを考えられるほど、器用ではないです。
──変化という点で、ご自身でイチバン新鮮に感じる曲は？
「雨」ですかね。これは、ロックバラードだと思っているのですが、まさかこんなサウンドに仕上がるとは思っていませんでした。これは、アレンジャーさんの手柄です。本当はジャズっぽくなると思っていたのですが、予想外で、でもその予想外がとても嬉しかったです。
──「救世主」「透明光速で会いに行く」「Love Letter」「蝶」「幸福な人生」など、楽曲のタイプは異なっても、主人公には、“本当は全然大丈夫じゃないのに、大丈夫なふりをしてしまう女”という共通点があるように感じたのですが。ご自身では、いかがでしょうか。
その通りですね。大丈夫ってよく自分で言ってますし。
それを見抜いてくれる人が必要ですよね。
──「うちうのほうそく」「雨」は、“ぼく”という一人称で書かれていますが、“ぼく”を使う時は、何か特別な意識・意図がありますか？
特にありませんが、やっぱり私自身も、ワンクッション置いて歌えるので、“ぼく”は歌いやすいですね。
“私”で歌っていると、本当に私自身が告白している状態になるので、歌っていても、精神的に振り回されてしまいます。
──胸に突き刺さる、苦しい痛い恋の歌が多いアルバムですね。多くの女性の共感を得る事と思いますが、柴田さんご自身は、アルバムを聴く方とどんな想いを共有したいですか？
ガールズトークしたいです、とにかく。お互いの恋愛話をしたいですね。
だから、もっともっと女性の方にも聴いてもらいたいです。
今回は、“ぼく”で歌った曲が少ない分、男性には感情移入しづらいようで、ただでさえ女性の微妙な心情を歌ったものが多いですから、難しいみたいですね。でも、私は女ですから、男性の本音は本当にわかりません(笑)。
──待望のアルバム・リリースを経て、今後のご予定は？
NHK-BS2の“BS マンガ夜話”に出演します。（12月22日<火> 00:00〜00:55）
井上雄彦さんの“リアル”という本について語ります。
それから、年明けは、2月末から全国ツアーを行います。是非みなさん、遊びに来てくださいね！
JUN SHIBATA CONCERT TOUR 2010
2月28日(日) 神戸国際会館こくさいホール(兵庫) 開場17:00 / 開演18:00
3月05日(金) オーチャードホール(東京) 開場18:00 / 開演19:00
3月14日(日) 仙台イズミティ21(宮城) 開場17:00 / 開演18:00
3月22日(祝) グランキューブ大阪(大阪) 開場17:00 / 開演18:00
3月26日(金) 愛知県勤労会館(愛知) 開場17:30 / 開演18:30
4月01日(木) NHKホール(東京) 開場18:00 / 開演19:00
4月10日(土) 福岡市民会館(福岡) 開場17:00 / 開演18:00
全席指定￥6,500(税込)
チケット一般発売日：12月19日(土)
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