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荒川静香、きっこ、コシノヒロコ、紫吹淳、桃華絵里・・・etc 様々な分野で活躍する11人の女性が作詞! ニュー・アルバム『WOMANING〜今を生きる女性たちへ〜』リリース!
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NEW
『WOMANING
 〜今を生きる女性たちへ〜』
河口恭吾 『WOMANING』

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アルバム
日本クラウン
発売:2009.11.11
CRCP-40258
\3,000(税込)
収 録 曲
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01.Restart(作詞:田中明子)
02.CALL(モチーフ:いのちの電話)
03.キミに残す手紙(作詞:テレニン晃子/河口京吾)
04.野菜のお菓子の作り歌〜ラディッシュ クリームサンド クッキー〜(作詞:柿沢安那)
05.最後のプライド(作詞:斎藤薫)
06.Dreamer(作詞:荒川静香)
07.My dignity(作詞:きっこ)
08.泡々(作詞:三日月)
09.バタフライ(作詞:桃華絵里)
10.one(作詞:紫吹淳)
11.名もなき花よ(作詞:コシノヒロコ)
Official Web Site

河口恭吾シンガーソングライターの河口恭吾が初めて、自身以外の詞にメロディーをつけて歌う。しかも、作詞をしたのは、専業作詞家ではなく、各分野で活躍する女性ばかり。プロフィギュアスケーター・荒川静香、人気ブロガー・きっこ、ファッションデザイナー・コシノヒロコ、元宝塚男役トップスター・紫吹淳、シングルマザーの起業家・桃華絵里をはじめ、年齢も職業もキャリアも様々な女性たちが、自身の生きざまに根差したポジティブなメッセージを河口恭吾が紡いだ11編。その1曲1曲について、ご本人から解説していただきました。

男性が描く女性像はリアルなの?そんな疑問から発展して生まれたアイデア。僕自身が気になっている女性に歌詞を書いてもらえたら・・・。

河口恭吾──女性が書いた詞を歌うという『WOMANING〜今を生きる女性たちへ〜』のアイデアは、どんなところから生まれたのでしょう?何かキッカケとなる事があったのでしょうか?
僕はシンガーソングライターとして、普段は自分で詞も書いていて、女性を描写したり、女性の心情を書いたりするわけですけど、それは、男性である僕が想像している女性像なんですよね。それで、実際の女性だったら、こんな時ほんとはどんな気持ちなんだろうとか、どんなリアクションをするのかなって常々思っていて、女性に詞を書いてほしいな、という発想が生まれたんです。そして、せっかくなら、僕自身が気になっている方々にお願いできないだろうかと思うようになって、このアルバムのテーマが生まれました。
──作詞は初めての方ばかりだと思うのですが、それぞれの世界観を持った完成度の高い歌詞に驚きました。制作は、どのように進めていかれたのでしょうか?
詞を書いていただきたいと思った方お一人ずつに声をかけさせてもらったんですけど、まずは、お会いして“今を生きる女性たちへ”というアルバムのテーマと、聴く人がポジティブになれるようなメッセージを詞にしてほしいという事をお伝えしました。その上で、皆さんのこれまでの経験や、今感じている事、世の中に伝えたいと思っている事などを色々話していただきました。皆さん、それぞれの分野で活躍し、ポジションを確立されている方ばかりですから、お話を伺っているだけでも詞になると言うか、話し言葉の中に、素晴らしいフレーズがポンポン出てくるんですよね。だから、皆さん、作詞は初めてだったと思うのですが、何も心配はしなかったし、どんな詞が出てくるのかとても楽しみでした。
──曲のイメージは、どんな風に?
やっぱり、ご本人のイメージからですよね。この方は、アップテンポが似合うとか、それぞれ感じるものがありますから。歌詞が先、曲が先の場合と作り方は様々でしたけど、メロディーと言葉の数が合わなかったりした場合は、同じ意味で異なる言い回しに変えたり、そういうお手伝いやアドバイスをしながら、1曲ずつ進めていきました。

01:「Restart」作詞:田中明子(webディレクイター/元ルセット<最高級パン専門店>)主婦として家庭に入った女性が再び社会に出ていくストーリー。

──個性豊かな11曲について、河口さんがお感じになった事やどんな風に作曲されていったのか等を1曲ずつお聞きしていきたいと思います。
   まずは、1曲目「restart」は、一度、主婦として家庭に入った女性が再び社会に出ていく…そんなストーリーですね。

彼女の人生そのまんまという歌詞ですね。田中明子さんは、90年代の終わりに、インターネットのパン屋さん(ルセット)で起業して大成功された方。会社がどんどん大きくなっていって、気が着いたら必ず“ルセットの田中さん”と呼ばれるようになっていた。でも、ご本人は“ルセットの〜”と呼ばれる事に、歯がゆさやギャップがあったようなんですね。それで、仕事を辞めて、結婚して家庭に入って、でも結局、離婚して、今また新たな起業を準備されている。そうした経緯を詳細にメールで書いてくださって、その長い文章の中に埋まっていたストーリーを抽出したら、そのまま歌詞になったという感じですね。きっと、何かを作りたいという気持ちがすごく強い方で、その行動力は止めようがないんだろうと思います。そこが、素晴らしいんですよね。
──メロディーやサウンドのイメージは?
とにかく前向きな方だし、ポジティブなメッセージの詞なので、明るくて躍動感のある曲にしたいと思いました。ご本人の言葉、キャラクターに即した音になったと思います。

02:「CALL」作詞:河口恭吾(モチーフ:日本いのちの電話連盟事務局スタッフ)自殺志願者との会話を歌詞に。重いテーマをあえて明るい曲調で。

──「CALL」は“いのちの電話”をモチーフに河口さんが書かれた詞。“いのちの電話”は、孤独で相談する相手がいない人の悩みを聞いてあげる電話相談ですよね。
本当に大変なお仕事だと思います。自殺願望者や、生きる気力をなくしてしまった人の話を聞き、自殺を思いとどまらせて、支えていくという事ですから。今回の歌詞にも、実際の電話でのやりとりが描かれていますけど。
──非常に重いテーマなのに、とても軽快なメロディーだったのが意外でした。
自殺願望者との会話を書いた詞で、確かに重いんですけど、今回は、聴いた方がポジティブになれるアルバムというのがコンセプトだったので、その重い歌詞をバラード調のメロディーに乗せるのは違うなと思ったんですよね。洋楽では、重い内容を明るめの曲に乗せるというのがけっこうあるんですけど、この曲に関しては、そういう感じが良いと思って。
──なるほど。その方が返って伝わるかもしれないですね。
歌詞を気にしないで、ポップなナンバーだと思って聴いていて、無意識に耳に入ってくる言葉の中に、ドキッとする言葉がある。えっ、そんな事歌ってたんだって。そういう伝わり方、届け方もあると思うんですよね。自殺願望の人にも届くかもしれないし。

03:「キミに残す手紙」作詞:テレニン晃子(“ゆりちかへ ママからの伝言”著者・故人)/河口恭吾テレニンさんは究極のポジティブ!本の感動を異なる視点から描いた詞。

河口恭吾──「キミに残す手紙」の作詞は、テレニン晃子さんと河口さんの連名になっていますが。
スタッフから推められてテレニンさんの本を読んで、すっごく感動しました。それで、テレニンさんがお書きになった事とは、またちょっと違う視点で、同じメッセージを書きたいなと思ったんですよね。作詞は、連名になっていますが、テレニンさんご自身が本に書かれた言葉はほとんど使っていないんです。でも、本を読まれた方には、なるほどねって、わかってもらえると思うんですよね。お母さんが歌の主人公になって、お嬢さんのゆりちかちゃんに最後の手紙を残すというイメージですね。
──この曲も、歌詞のイメージからバラード調のメロディーを想像していましたが。
テレニンさんは、妊娠中に脊髄悪性腫瘍だとわかって、それでも出産して、闘病生活を送りながら、お子さんを育ててきた方。本を読んだ時、究極のポジティブだと思ったんですよ。最後の最後まで希望を捨てずに、生きたい、生きるんだという強い意志があって。それを表現するのは、バラードじゃないなって思ったんです。今日明日の命かもしれなくても、彼女にとって、子供がいる、ゆりちかちゃんがいるという事が生きる希望になっている。それを伝えられるメロディーにしたかったんですよね。
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November 11, 2009
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