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前作「BURN -フメツノフェイス-」から約1年4ヶ月。B'zが待望のニュー・シングル「イチブトゼンブ／DIVE」をリリース。
「イチブトゼンブ」は、フジテレビ系月9ドラマ“ブザー･ビート〜崖っぷちのヒーロー〜”主題歌として書き下ろされたナンバー。スリリングでヘビーなイントロから、爽快なロック・サウンドへと展開していく、この季節にピッタリな心地よいミディアム・ナンバーだ。
「イチブトゼンブ」というユニークなタイトルに稲葉浩志の言葉のセンスが光る。女の子がよく口にする“アナタは私のほんのイチブしか知らない”というセリフを引用。そんな女の子を前に、例えイチブしか知らないとしても、それでいいじゃない？確実に僕は君を好きなんだから…と唱えるラヴソング。
すべてを把握できる、手に入れられると思うのは人間の奢り。♪すべて何かのイチブだってことに 僕らは気づかない・・・という一節が印象的だ。
実業団バスケットボール・チームを舞台に、気弱な男が強がりな女に恋をして、強く逞しく成長していくドラマのストーリーにもよく似合っている。
2曲目の「DIVE」は、5月からオンエア中のスズキ スイフト CMソング。大海原を縫う長い橋の上を疾駆するスイフトのCM画像に、突き抜けるスピード感がマッチしたアッパーなロック・チューン。
将来のあるべき姿＝理想を追うばかりに、今の生活を窮屈なものにしてしまったり、必要以上に悩んだり絶望したり・・・そんな最近の風潮をちょっぴり風刺。♪できることできないこと そんなあっさりわかるの？・・・♪人生自体 思いがけないこと・・・など、ハッとするフレーズが並ぶ。
将来の目標が定まらないとしても、そんなに不安にならなくていい。自分自身さえ見失わなければ、まっ白い未来でもいいんじゃない？と投げかけるパワフルなメッセージ・ソングだ。
3曲目には、昨年のアルバム・ツアー B'z LIVE-GYM 2008“ACTION”のエンディングSE曲として注目を集めた「National Holiday」をCD初収録。
タイトル通り、祝日の一日を描写した、軽快なリズムのハッピーなロック・チューンだ。
目覚めたら昼すぎという祝日の始まり。約束もしていないのに不意に君の家を訪ね、二人で街へ繰り出す。渋滞も、込み合う店も、気の持ちようでイライラしない。信号待ちの隣のワゴンに楽しそうな家族。それだけで笑みがこぼれてくる。みんなそれぞれ頑張ってるんだなと思う。
ドラマチックな出来事がなくても、幸せは身のまわりにたくさん溢れている。声高に“頑張ろう！”と鼓舞する詞ではないが、日常生活を描写した平易な言葉の中に感動が潜んでいる。ラストの一行♪気持ちひとつで 新しい扉が開けるんだろうな・・・が心に残る。
「イチブドゼンブ」「DIVE」のレコーディングには、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャト・スミスがドラムスで、マーズ・ヴォルタのホアン・アルデレーテがベースで参加。松本孝弘のギターと夢のコラボレーションが実現した。
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