実体験を基にしたリアルな詞の世界が共感を呼び、同世代の女性から絶大な支持を得ている2VOCAL+1MCの3人組ユニット“PL∧TINUM”が、いよいよメジャー・デビュー。
誰の胸にも1つは潜んでいる“忘れられない恋”をテーマにした“元恋”ソング「DEDICATED TO YOU」は、リリース前から評判を呼び、着うたサイト・レコチョク“クラブ・フル”でランキング1位を獲得するなど、大きな話題に。
もの心ついた時には既に仲良しだったという幼馴染の彼女達。3人揃って高1で中退。リーダーYUCCOの“世界マックツアーに行くから”の一言で、各国マクドナルド食べ歩きの旅が始まり、そこでクラブと出会い、歌う事を覚えたと言う。なんとも破天荒な10代を過ごしてきたYUCCO、Ina、wakaの3人だが、どんな物語があったのだろうか。
──幼馴染のみなさんですが、小さい頃はどんな思い出が?
YUCCO:3人とも家が近所で、最初に会ったのがいつだったのかも覚えてないくらい小っちゃい時から、もう仲良しだったんです。
Ina:小学校も中学校も同じ学校で。
YUCCO:小学生の頃から子供だけでカラオケに行ったり(笑)。
waka:中学時代は1日に3回カラオケ行ったり(笑)。
Ina:フリータイム980円で〜(笑)。
YUCCO:私がダンス・スクールに通いだしてからは、私が覚えて来た事をInaとwakaに教えて、3人でダンス・ユニットを作って地元のイベントに出たりとか。とにかく3人揃って、歌とダンスが大好きでしたね。
──高校も同じ学校に?
YUCCO:3人揃って同じ高校受けて3人揃って落ちて。落ちる人なんかいないと言われてたのに3人だけ落ちて(笑)。恥ずかしいから、ちょっと遠くの高校を受け直して、3人揃って入学したんですけど、半年で中退しちゃって。
──中退も3人揃って?!それで・・・?
Ina:YUCCOがいきなり“世界マックツアー”に行くからって。
──世界マックツアー?!
waka:世界各地のマクドナルドを食べ歩くって。
──ええっ〜?
YUCCO:Inaとwakaに言ったら、2人も行くっていうんで・・・。
──で、どこへ?
YUCCO:まずはサイパンへ。季節外れでサイパンが安かったってだけの理由なんですけど(笑)。
──その後は?
Ina:色々行ったよね。フィリピン、マレーシア、シンガポール、韓国、台湾、ベトナム、タイ、バリ、ペナン島、L.A.、ハワイ、ラスベガス・・・。
waka:全部で15箇所!
──何年くらいで?
YUCCO:2001年からずっと、日本と外国を行ったり来たり。
waka:だいたい2年間くらいですね。その間は、日本よりも外国にいた日数の方が多かったかも。
──マックツアーと言うからには、各地のマクドナルドで食べまくるわけですか?
YUCCO:食べまくりです。朝マック、昼マック、夜マック。もう食べてばっかりだから、3人ともチョー太ってて(笑)。
Ina:日焼けしてるから真っ黒だし(笑)。
waka:相当強そうだったよね(笑)。
YUCCO:なのにチョー露出。パンパンなのにキャミソール、みたいな(笑)。
waka:ビデオカメラを持って行ったから、世界マックツアーは全て映像があるんですけど・・・。
Ina:あまりにパッツンパッツンで誰にもお見せできない感じです(笑)。
──生活はどうしてたんですか?
YUCCO:お金がなくなると日本に帰ってきてバイトして、お金が貯まったら、また次の国に行く。そういう生活でした。
Ina:でも、食べるだけだから、そんなにお金かからないんです。ホームステイさせてもらったり。
──いきなり、ホームステイ?
YUCCO:私、基本的に人を信用するんです。すぐ信用するんです。それで、けっこう騙されたりもしたんですけど・・・。
Ina・waka:そうそう(深くうなづく)。
YUCCO:でも、フィリピンに行った時は、泊めてくれると言う人に着いて行ったら、実はその人は社長さんで、会社の社員寮を使っていいって。
waka:色んな国の人が住んでる寮で。みんなと仲良くなって、みんなで常に飲んでて。
Ina:いっつもバーベキュー。
YUCCO:それで、居ついちゃって、フィリピンには3ヶ月くらい滞在してました。
──その“世界マックツアー”から、PL∧TINUMが誕生したわけですか?
YUCCO:遊んでばっかだったけど、毎日、そこで生活してること自体が勉強だったんだと思うんですよね。地元の人とすぐに仲良くなって、そうすると必ずみんな“クラブに行こう”って言うんですよ。そのうち、行く先々で地元のクラブを知るのも楽しみになってきて。
waka:マックツアーで行った所は、すべて地元のクラブも制覇しました(笑)。
──“世界マックツアー”は“世界クラブツアー”でもあったわけですね?
YUCCO:そうなんです!それで、飛び入りで歌ったりするようになって・・・。
──それがPL∧TINUMの原点?
YUCCO:最初は遊び半分で、“歌ってみなよ”なんて言われて“それじゃあ1曲”なんていうノリだったんですけど、色んな国のクラブで、飛び入り参加を繰り返しているうちに、次はああしよう、こうしようとか、色々と工夫するようになって、どんどん真剣になっていって。誰も口には出さなかったけど、“3人で音楽をやりたい。3人だったらできるんじゃないか”って思うようになってたんですよね。
──東京で活動するようになったのは?
YUCCO:“PL∧TINUM”として都内のクラブで歌い始めたのは、2003年に帰国してからですね。
──ユニット名は?
YUCCO:ゴールドよりプラチナの方が格上だから、PL∧TINUMってカッコよくない?って(笑)。でも、“3人で音楽をやる”って決めたはいいけど、何から始めたらいいか全然わからなくて。
──東京でも、クラブには頻繁に行っていたんですか?
YUCCO:東京のクラブなんて行った事なかったですよ〜。怖かったし(笑)。でも、私達は外国のクラブで何度か歌った事があるだけで、他に何にも知らないから、クラブで歌う以外思いつかなくて。何のツテもないから、色んなところで配ってるフライヤーを見て、出演者募集って書いてあったら、片っ端から電話しまくって。どれだけ通用するか全然わからなかったけど、頭で考えてるだけじゃ少しも進まないし何も始まらないから、とりあえずやってみようって。 |