ファッション誌“JELLY”でお馴染み。人気モデルの“Maichi”こと高橋真依子と、仙台を拠点に活動する３人組HIPHOPユニット“LGYankees”がコラボレーション。学生時代の淡い恋の思い出を綴った「Nostalgia」をリリース。新たな“卒業＆桜ソング”として注目を集めている。
郷愁感漂う切ないトラックに乗せて、RYOのしゃがれ声が、学生時代の淡い恋の思い出を語り始める。何年経っても忘れられないあの場面。帰り道、自転車止めて、電信柱の下で照れながら立ち話･･･。
と、そこに、Maichiの可憐なヴォーカルが絡んでくる。♪照れる君の俯く顔が懐かしい…。
続いて、HIROのちょっと巻き舌なラップ。無邪気だった学生時代を懐かしみ、卒業式の日、彼女と最後に交わした会話と渡した“第２ボタン”のことを思い出す。
RYOとHIROがラップで、今は大人となった男の心情を語り、Maichiが女の子の気持ちを歌う掛け合いスタイルで展開。卒業と同時にそれぞれの道を進み出し、もう会うこともないかつての恋人同士が、偶然にも同じ時に、互いを思い出している。そんなドラマチックなストーリー。桜舞うこの季節にピッタリな、甘酸っぱくてほろ苦い“卒業＆桜ソング”だ。
プロモーションビデオには、男子校出身の現役女子大生モデルとして注目を集める椿姫彩菜が出演。大人になった主人公が、思い出深い学校を訪ね、そこにかつての自分を重ね追憶するストーリー。ノスタルジックで幻想的な映像がより切なさを誘う。
c/wの「卯の月」も、“卒業＆桜ソング”としておススメ。もの静かなピアノの調べに乗せて、RYOとHIROがそれぞれに、これまでの道程を語り、マイクを握ることへの決意を新たにするナンバー。RYOは自衛官、HIROは板前という前職を持ち、そこから音楽の世界へと転身。夢をあきらめないと語るのも、夢を見続けるのも簡単だ。だが、全てを捨ててゼロからスタート。夢を現実のものとするまでの道のりは並大抵のものではなかっただろう。次第に激しく、感極まっていく二人の声が胸を打つ。
トラックを手がけるDJ No.2は、何も語らないが、美しく静かなサウンドで仲間を温かく包み込む。hookで登場するMaichiの切なくも愛らしいヴォーカルは、強がる男たちを優しく抱き寄せる天使のようだ。
“卯月”は、陰暦四月の異称。春は、別れの季節だが、同時に、新たな出会いとスタートの季節でもある。この春、卒業を迎えた人、新たな転身を計ろうとしている人に、是非ともおススメしたい１曲だ。 |
